Microsoft 365からZoho Mailへの移行に関する管理者ガイド
Microsoft 365からZoho Mailに切り替える場合は、組織のドメインを設定して、ユーザーを追加し、グループを作成し、組織のメールポリシーを構成する必要があります。この移行ガイドは、Zoho Mailの管理画面の機能の操作と探索に役立ちます。
サインアップZoho Mail管理画面を使い始める
スーパー管理者の認証情報または管理者の認証情報を使用して、Zoho Mail管理画面にサインインします。ドメインを追加して検証したら、かんたんにユーザーとグループを追加/インポートし、メールポリシーを設定し、以前のメールサービスプロバイダーからZoho Mailに組織データを移行できます。
管理画面とは何ですか?
Zoho Mail管理画面は、管理者が組織のメールサービスを制御するためのコントロールセンターとして機能します。管理者として、ドメインを設定/ホストし、組織、ユーザー、グループを追加し、組織のメールを管理・バックアップできます。
管理画面にアクセスできるのは誰ですか?
組織にはスーパー管理者(所有者)が1人存在し、管理者とカスタム管理者は複数存在できます。各役割/権限の詳細については、こちらをクリックしてください。
Zoho Mail管理画面をスムーズに使えるようになるには、次のトピックをご覧ください。
Zoho Mail管理画面で利用できる主な機能
Zoho Mail管理画面には、かんたんに管理できる機能が多数揃っています。管理画面で設定した構成によって、組織全体のメール体験が決まります。主な機能は次のとおりです。
シームレスなオンボーディングとメールホスティング
メールサービスでのドメイン設定手続きを考えると、気が遠くなるような作業になるかもしれません。Zoho Mailの管理画面を使用すると、4つのシンプルな手順でドメインを追加して検証できます。さっそくご登録ください!
サブドメインの除去
サブドメインの除去により、サブドメインに基づいて複数のエイリアスを作成しなくても、さまざまな部門に個別のメールアドレスを設定できます。サブドメイン(子ドメイン)をメインドメインから除去すると、サブドメインに送信されたすべてのメールがメインドメインに直接配信されます。詳細はこちら
メールポリシー
メールポリシーを使用すると、組織のメール設定(送信メールと受信メールの両方)を指定できます。管理者は、異なる条件で複数のメールポリシーを作成し、ユーザーとグループに割り当てることができます。カスタムポリシーを作成しない場合は、Zoho Mailによって、作成時にすべてのユーザーとグループにデフォルトのビジネスポリシーが適用されます。メールポリシーの構成に関する詳細はこちらをご覧ください。
メール転送制限
管理画面のメールポリシーセクションからメール転送制限を設定できます。これらの設定は組織全体に適用できます。追加の転送制限を構成する場合は、ユーザーセクションで個々のユーザーを選択し、新しい送信転送制限を作成できます。詳細はこちら
メールルーティング
メールルーティングとは、メールを元の受信者に加えて他の受信者にも送信したり、まったく別の宛先にルーティングしたりできるプロセスを指します。要件に応じて高度なメール配信オプションを構成して、デフォルトのメール配信動作を変更できます。メールルーティングに関する詳細はこちらをご覧ください。
迷惑メールの対策
迷惑メールの対策は、メールを使用するすべての組織にとって今まさに必要なことです。Zoho Mailの管理画面は、さまざまな方法で究極の迷惑メール対策を実装しています。フィッシングとマルウェアの検出、迷惑メール隔離、迷惑メール処理タイプ、送信者別通知、許可/ブロックリストは、利用可能な迷惑メール設定のほんの一部です。組織を保護するためのオプションの詳細はこちら。
フィッシングとマルウェアからの保護
フィッシング対策は、なりすましなどの不正行為から組織を守ることができる迷惑メール対策設定の一部です。フィッシングとマルウェア対策の詳細はこちら。
eDiscovery
Zoho MailのeDiscoveryは、データの保持とバックアップで構成されています。必要に応じて、複数の保持条件と調査を作成、エクスポート、削除できます。バックアップオプションを使用すると、管理者は指定されたバックアップポリシーに基づいて、削除されたメールを復元できます。
管理者レポート
管理者レポートは、管理者がメールの使用状況に関する統計情報を統合的に把握できる、あらゆる組織にとって不可欠なものです。Zoho Mailのさまざまなレポートの詳細はこちら。
独自の料金設定
Zoho Mailは、組織のニーズを満たすように、さまざまな料金プランを提供しています。有料プランのいずれかに登録する前に、15日間の無料トライアルで機能をお試しできます。会社に適したプランの決定でお悩みの場合は、Zoho Mailのサポートチームがカスタマイズした組み合わせプランをご提案します。今すぐ確認
MicrosoftのExchange管理センターとZoho Mail管理画面の比較
Microsoft管理センターをご利用中の方は、以下の機能の比較を参照することで、Zoho Mail管理画面をスムーズに使い、Zoho Mailを最大限に活用できるようになります。
| Microsoft Exchange Admin Center | Zoho Mail Admin Console |
|---|---|
| 料金プランとストレージ | |
デフォルトのメールボックスプランを利用可能です。 | 組み合わせプラン 標準のメールプランに加えて、Zoho Mailではプランを組み合わることもできます。Zoho Mailサポートチームの支援により、組織の要件に合わせてカスタマイズされたプランを提供できます。 |
ビジネスアカウントでは、すべてのユーザーにデフォルトで1 TBのストレージが提供されます。 | アドオンストレージ 管理者は、アドオンとして追加ストレージを購入でき、使用状況に基づいてユーザーにストレージを割り当てることができます。 |
| ホワイトラベル提供 | |
ホワイトラベル提供を使用すると、組織用のカスタムURLとロゴを作成できます。 | カスタムのURLとロゴ Zoho Mailには、スーパー管理者から受け取ったリクエストに基づいて、組織用のカスタムURLとカスタムロゴを作成するためのホワイトラベルオプションが用意されています。 |
| 組織のダッシュボード | |
ホームページには、組織のメール統計の概要を示すカードが表示されます。 | 包括的なダッシュボード 管理画面のダッシュボードには、組織の詳細(ユーザー数やライセンス数など)とその他の組織情報(メールトラフィックステータス、ユーザーの概要、ストレージレポートなど)が表示されます。 |
| ユーザーの役割と権限 | |
Exchange管理センターセクションで管理者の役割を使用すると、管理者の役割と権限を定義できます。 | 複数の役割と権限 管理画面の[役割と権限]セクションから、さまざまな部門や目的に異なる管理者の役割を割り当てることができます。 [ユーザー設定]ページから、ユーザーの役割を定義することもできます。 詳細については、役割と権限をご覧ください。 |
| データ移行 | |
[移行]ページでは、以前のメールプロバイダからOutlookにデータを転送できます。 | メール、カレンダー、連絡先の移行 さまざまな移行オプションを使用して、以前のメールサービスプロバイダーからZoho Mailにメール、カレンダー、連絡先のデータを移行できます。 24時間体制の移行サポート。 移行を手間なく最小限の中断で行うために、24時間365日体制の移行サポートが提供されています。 詳細については、こちらをクリックしてください。 |
| メールポリシー | |
メールフロー設定を使用して、メールボックスポリシーを構成できます。 | 広範なメールポリシー 管理画面の[メールポリシー]セクションでは、複数のポリシーを定義し、組織内の1人以上のユーザーまたはグループにポリシーを関連付けられます。 [メール設定]>[メールポリシー]>[ポリシー]に移動して、メールポリシーを設定・適用します。 |
| メールルーティング | |
メールルーティングは、Microsoft管理センターのコネクターを介して行われます。 | メールルーティング メールルーティング機能では、組織の要件に応じて、メールをさまざまなユーザーにルーティングしたり、さまざまな配信オプション(分割/二重)を設定したりできます。 メールルーティングを設定するには、[メール設定]>[メールルーティング]に移動します。 |
共存/メール配信は、コネクターを使用して設定でき、コネクターをルールに関連付けることができます。 | 高度な配信オプション Zoho Mail管理画面で提供される共存オプションには、分割配信、二重配信、カスタムルーティングがあります。 組織のニーズに合った配信タイプを選択できます。 |
| メールエイリアス | |
メールエイリアスの追加は、Microsoft 365管理センターの[ユーザー]ページから行います。メールエイリアスの追加には、エイリアスが入力されるまでの時間や提供されるドメインなど、複数の要因が関係します。 | 複数のメールエイリアス Zoho Mailでのメールエイリアスの追加は、シンプルで迅速なプロセスです。ユーザーに複数のメールエイリアスを設定できます。 エイリアスを設定するには、[ユーザー]に移動して、>ユーザーを選択し、>[メール設定]>[メールエイリアス]にアクセスします。 |
| 配信リスト | |
グループ/配信リストは、Exchange管理センターの[受信者]セクションで作成されます。 | ストリーム対応グループ 管理者は、管理画面からストリーム対応またはメール対応の配信リスト(DL)を作成できます。 グループを作成するには、[グループ]>[グループを作成]に移動します。 個人グループ 個人ユーザーは、メールボックスからメールを使用せずにグループを作成することもできます。ここをクリックして、詳細をご覧ください。 |
| セキュリティーとコンプライアンス | |
迷惑メール対策の設定は、Microsoft 365 Defenderから構成できます。 | 迷惑メール対策の設定 管理者は、組織のすべての迷惑メール対策の設定を1か所で構成できます。 迷惑メール対策の設定を構成するには、管理画面の[セキュリティーとコンプライアンス]>[迷惑メール対策]に移動します。 |
セキュリティーとコンプライアンスの構成は、コンプライアンス管理センターから行えます。 | セキュリティー設定 管理者は、[セキュリティーとコンプライアンス]>[セキュリティー]に移動して、組織のユーザーに対して不審なサインインアラートとS/MIMEを構成できます。 |
Microsoftのセキュリティースコアは、組織のセキュリティー体制を測定します。 | セキュリティーとコンプライアンスのスコア Zoho Workplaceプランをご利用中の組織には、組織のリアルタイム保護スコアを提供する専用のセキュリティースコアダッシュボードが提供されます。 |
データ損失の防止(DLP)は、Microsoft Purviewでポリシーを設定することで可能になります。 | 送信ゲートウェイ Zoho Mail管理画面では、送信ゲートウェイを構成し、外部サービスソリューションを利用して不注意によるデータ損失を防げます。 [メール設定]>[メールルーティング]>[送信ゲートウェイ]に移動します。 |
| 組織用の拡張機能 | |
Microsoftは連携アプリを提供しています。 | 組織用とその他のアプリ 管理画面から拡張機能を有効/無効にできます。管理者は、組織用の拡張機能またはマーケットプレイス拡張機能(無料と有料)の使用を承認/拒否できます。 [その他のアプリ設定]>[連携と拡張機能]に移動して、組織のユーザーに対して拡張機能を有効にします。 |
| eDiscoveryと保持 | |
データ保持は、Microsoft PurviewのeDiscovery(プレミアム)として利用可能です。 | メールデータ保持、バックアップ、調査、保持条件 管理画面のeDiscoveryは、組織のメールバックアップと保持条件の構成に役立ちます。[eDiscovery]セクションから、調査や保持条件などを作成・確認できます。 |
| レポートとログ | |
メールフローレポートと移行レポートのセクションでは、さまざまなメール統計を表示・管理できます。 | 管理者レポート Zoho Mailの[管理者レポート]セクションでは、組織のメール統計の全体像を確認できます。ユーザーアカウントレポート、ユーザーとドメインベースのメール統計、グループレポートは、使用可能なレポートの種類の一部です。詳細はこちら。 監査ログとメールログ 監査ログとメールログを使用すると、管理画面に追加されたドメインに関連するすべての活動を追跡できます。詳細はこちら。 |