メルマガとSNSの特徴と違い

メルマガとSNSは、どちらも有効なマーケティングツールで、それぞれ特徴があります。目的や活用方法によって違いがあり、適切に使い分けることで効果的なアプローチが可能です。
メルマガとSNSそれぞれの特徴と違いを理解しましょう。

メルマガの特徴

  • 登録ユーザーに直接情報が届く
  • ターゲットを絞った訴求が可能
  • ユーザーごとに最適な情報を提供しやすい
  • 配信する時間やタイミングを自由に選べる
  • 購買促進やリピーター獲得に効果的
  • 開封率やクリック率などの効果測定がしやすい
  • 新規登録のハードルがある

SNSの特徴

  • 拡散力が高く短時間で多くの人に情報を届けられる
  • 即時性がありユーザーと直接交流できる
  • ブランドの信頼構築やファン獲得に有効
  • 投稿が埋もれやすく、時間が経つと表示されにくい
  • アルゴリズムの影響を受けやすく、表示範囲が変動

メルマガとSNSは、単独での活用では効果が限定的です。両者の特徴を理解し、適切に組み合わせることで、効果的な情報発信が可能となります。

メルマガのメリット・デメリット

メルマガは、適切に活用することで強力なマーケティングツールとなりますが、その一方でデメリットもあります。
メルマガのメリット・デメリットを正しく理解して、効果的な戦略を立てることが成功のカギとなります。

メルマガのメリット

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コストを抑えつつ効果を最大化

メルマガは、費用を抑えつつ高いマーケティング効果を得られる手法です。一度構築した配信リストを活用すれば、新たな広告費をかけることなく、既存顧客との継続的なコミュニケーションが可能になります。 さらに、購読者の興味や行動に応じて内容をカスタマイズし、一人ひとりに最適な情報を届けられます。このパーソナライズによって、顧客との信頼関係を深めるだけでなく、購買意欲を高めて売上向上につながるのです。

購読者ごとの関心に合わせた情報提供が可能

メルマガは購読者の行動履歴に基づき、興味に合わせた情報提供で高いエンゲージメントを実現します。過去の購買履歴に基づくおすすめ商品提案や、クリック履歴に応じたコンテンツ配信が例です。これにより、購読者は価値ある情報を適切なタイミングで受け取れます。その結果、購買意欲の向上やブランドへの信頼感が高まる効果が期待できます。

顧客層の細分化(セグメント配信)が可能

購読者の属性や行動データでリストを分類し、それぞれに適した内容を配信することで効果的なターゲティングが可能です。例えば、20代にはトレンドのファッション情報、40代には高品質なビジネスウェアの特集を配信できます。過去の購入履歴に基づき、スキンケア商品購入者へ新商品のサンプルや定期購入特典を提供し、リピート購入を促すこともできます。適切なターゲティングに基づくセグメント配信はマーケティング精度を向上させ、コンバージョンに繋がりやすくなります。

コストを抑えつつ効果を最大化

メール配信後の開封率やクリック率などのデータをリアルタイムに分析し、改善に活かせる点もメリットです。例えば、A/Bテストで異なるタイトルを比較して開封率の高い表現を見つけたり、クリック率を分析してリンクやボタンの配置を最適化したりできます。これらの施策により、開封率やエンゲージメントが向上し、より効果的なマーケティング戦略を実現可能です。

メルマガのデメリット

開封率にばらつきがあり、
読まれないこともある

メルマガは、すべてが開封されるとは限りません。件名に魅力がなく読者の関心を引けない場合や、配信タイミングが不適切では、開封率が大幅に低下します。そのため、読者の興味を引くタイトルや、開封率が高まる時間帯を見極めた配信戦略を考えます。「本日限定!特別クーポン配布」など、メリットを明確に伝えましょう。また、過去のデータ分析に基づき、読者層に合わせた最適な配信時間帯を考慮する必要があります。例えば、ビジネス層には通勤時間帯、主婦層には家事の合間などが効果的です。

個人情報の適切な管理が求められる

メルマガの運用では、取得したメールアドレスを適切に管理し、個人情報を保護することが不可欠です。情報の流出や不正利用のデメリットを防ぐため、個人情報保護法を遵守してセキュリティ対策を講じます。また、特定電子メール法では受信者の事前承諾のない広告メールを禁止しており、配信停止(オプトアウト)の仕組みの導入が義務付けられています。これらの法令を遵守し、適切な管理・運用を心がけましょう。さらに、個人情報を取り扱う機器や電子媒体、書類などの盗難や紛失を防ぐために、アクセス制限の強化、施錠管理、データの暗号化などの物理的安全管理措置を徹底することも重要です。

セキュリティを強化し、安全なメルマガ配信をすることで、長期的な信頼関係を築けます。

参照元 : 日本データ通信協会「特定電子メール法」個人情報委員会「個人情報保護法ハンドブック」

迷惑メールとしてブ
ロックされる可能性がある

メルマガは、受信者のメールフィルターによって迷惑メールとして扱われてしまう恐れがあります。たとえば、「無料」「今すぐ登録」といった、スパム判定されやすいワードを件名に含めると、迷惑メールフォルダに振り分けられやすくなります。
SPFやDKIMなどを活用し、メールの正当性を証明することで、送信元の信頼性が向上されます。迷惑メールとして判断されるリスクを減らし、メールの確実な到達が促進できるでしょう。
※メールの送信元を認証する技術

大量配信には配信ツールの導入が必要

メルマガの配信リストが増えると、手動での一斉配信には限界があります。たとえば、1,000人以上の購読者に手動で配信するのは現実的でなく、配信ミスや作業負担の増加にもつながるでしょう。大量配信を効率的におこなうため、専用の配信ツールを導入し、効率化と精度向上が可能になります。また、手動では難しい予約配信やステップメールの配信も自動化でき、より高い成果が得られるようになります。

SNSのメリット・デメリット

SNSは、企業や個人が情報を発信し、広範なユーザーとつながる強力なマーケティングツールです。拡散力に優れ、ブランド認知度を高めるのに適している一方で、投稿の寿命が短いなどのデメリットもあります。SNSのメリットとデメリットを理解して、適切に活用することで、企業や個人のマーケティング効果を最大限に引き出しましょう。

  • SNSのメリット
  • SNSのデメリット

SNSのメリット

ファンとの直接的な
コミュニケーションが可能

SNSを活用することで、顧客と双方向のやり取りができるため、コメントやDMを通じてブランドの信頼性向上につながります。企業はファンと直接的なコミュニケーションが可能となり、リアルタイムで対応できます。迅速な返信はファンとの信頼感を高め、ポジティブな口コミの拡散にもつながるでしょう。また、フォロワーとの積極的な交流により投稿のエンゲージメントが向上し、アルゴリズムの評価が高まります。より多くの潜在顧客にリーチしやすくなるのです。このような継続的な対話がブランドのファンを育成し、ロイヤルカスタマーの獲得へとつながります。

拡散力を活かして
認知度を一気に高める

SNSの大きなメリットのひとつは、その圧倒的な拡散力です。シェアやリツイート機能を活用すれば、投稿が瞬時に多くのユーザーへと広がり、短期間で認知度を高められます。話題性のあるコンテンツやキャンペーン情報は、ユーザー自身が積極的に拡散する傾向があり、広告費をかけずとも大きなリーチを獲得できるでしょう。さらに、ハッシュタグを活用することで、特定の関心を持つユーザー層へと効果的にリーチでき、フォロワー以外の潜在顧客にも情報が届きます。また、インフルエンサーとのコラボレーションを通じたプロモーションは、短期間で爆発的な認知度向上を実現します。新規顧客の獲得にもつながる強力な手法です。

SNSのデメリット

投稿が埋もれやすい

SNSは、タイムラインの流れが速く、一度投稿してもすぐに他の投稿に埋もれてしまう傾向があります。フォロワーが多いアカウントや活発なプラットフォームでは、ユーザーの目に留まる時間が限られるため、継続的な投稿や効果的なハッシュタグの活用が必要です。
また、投稿の最適なタイミングを分析し、ターゲット層がもっともアクティブな時間帯に発信する必要があります。

プラットフォーム依存によるリスク

SNSはプラットフォームの仕様やアルゴリズムの影響を受け、安定した集客が難しい側面もあります。たとえば、アルゴリズムの変更によって投稿のリーチが減少したり、アカウントが規約違反と判断されて停止されたりするリスクがあります。
そのため、特定のプラットフォームに依存しすぎるのではなく、複数のSNSを活用することが、リスク分散につながります。

SNSだけでは成果につながらない理由

SNSは多くの人にリーチしやすい一方で、売上や具体的な成果につなげるには工夫が必要です。拡散力の高さは魅力ですが、興味を持ったユーザーがその場で行動を起こすとは限りません。SNSだけでは成果につながらない理由を、以下のポイントで解説します。

認知拡大に強いが、購買につなげるのは難しい

SNSは企業や商品の認知を広めるのに優れていますが、そこから直接購買につなげるのは容易ではありません。投稿が多くの人に届いたとしても、ユーザーは一時的な興味で終わることが多く、具体的なコンバージョンに移るまでのハードルが高いからです。
そのため、SNSで興味を引いた後はメルマガやWebサイトへ誘導し、顧客との関係を深める工夫が必要になります。単発の投稿だけでなく、継続的なアプローチが購買につなげるカギとなるのです。

SNSのフォロワーはプラットフォームに依存するため自由にコントロールできない

SNSのフォロワーは一見、企業の資産のように思えますが、実際にはプラットフォームの管理下にあります。
そのため、企業側で完全にコントロールできるものではなく、以下のようなリスクがともないます。

  • アルゴリズムの変更によって投稿のリーチが制限される
  • アカウントの停止や凍結により、フォロワーとの接点を失う可能性がある

こうしたリスクを避けるためにも、SNSだけに依存するのではなくメルマガや自社サイトと連携し、企業側で直接管理できる顧客リストを作成することが重要です。

メルマガとSNSを組み合わせて効果を最大化する方法

SNSとメルマガを単独で運用するのではなく、それぞれの強みを活かして連携させることで、より高いマーケティング効果が期待できます。

メルマガ×SNSのベストな役割分担

SNSの役割

  • 高い拡散力とリアルタイム性を活かし新規顧客を獲得する
  • 最新情報やキャンペーンを迅速に発信し多くのユーザーにリーチする
  • コメントやシェアによる交流でエンゲージメントを向上し、ブランド認知を強化する

メルマガの役割

  • 登録ユーザー向けにパーソナライズされた情報を提供し関係を強化する
  • 購買履歴や関心に応じたコンテンツ配信でリピーター化を促進する
  • 限定オファーや特典を活用し購買意欲を高める
  • 継続的な情報提供によりLTV(ライフタイムバリュー:顧客生涯価値)の向上を目指す

SNSでファンを集め、メルマガで売上につなげる戦略

SNSとメルマガを組み合わせることで、それぞれの特性を活かしながら、見込み顧客の興味を引きつけ、最終的な購買につなげる効果的なマーケティングが可能になります。
SNSの拡散力とメルマガのエンゲージメント力を活かし、見込み顧客のナーチャリング(育成)が効率化できます。

SNSの活用法

  • 新商品の紹介や企業の裏側を投稿し、ブランドの親しみやすさを向上させる
  • メルマガ登録者向けに「無料プレゼント」「無料お試しセット」などを提供し、登録のハードルを下げる
  • SNSとメルマガを連携させてリスト化を図り、効果的なマーケティングを実現する

メルマガの活用法

  • 口コミや成功事例を活用し、信頼関係を構築しながら購買につなげる
  • 読者ごとにパーソナライズした情報を提供し、ブランドへの共感を深める
  • 読者ニーズに応じたコンテンツを発信し、長期的なファンを育成する

このように、SNSでファンを集め、メルマガで信頼関係の構築を図ることで、見込み顧客を効率的に育成することが可能になります。

Zoho Campaigns の導入事例

単体のMAツールでは配信のたびに連絡先のインポートが必要でしたが、Zoho CRM とZoho Campaigns を連携させればスムーズに連絡先情報を同期できますし、リストやセグメントで対象ごとの配信も可能となるため、使い勝手が良いと感じています。

株式会社イムラ

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特にHTMLのメルマガを、ドラックアンドドロップで簡単に作成できる機能は重宝しています。「誰でも簡単に使いこなせるツール」だと思います。

セイスイ工業株式会社

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Zoho Campaigns のレポート機能を活用して、電話でフォローし、顧客管理データベース上にお客さまの状況をアップデートするようにして商談に活かしています。

株式会社コンテックス

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要件に合う機能が一通りそろい、結果がわかり改善ができる機能(A/Bテスト)も魅力でした。Zoho Campaigns は配信先数による課金体系で、売上の増加と連動する条件で費用対効果が出せるのが選定の決め手となりました。

株式会社すららネット

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サイトに設置しているメルマガ配信の申し込みフォームから登録された方などは自動でデータをインポートして配信しています。メールの開封率は、平均30%くらいあり、集客メールを配信するとすぐに数件の申し込みが確認できています。

株式会社オプンラボ

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