メールマガジン(メルマガ)のクリック率が低く、成果が思うように出ないとお悩みではありませんか?
ここでは、クリック率の基本から計算方法、開封率や反応率との違い、業界別平均値までを丁寧に解説。さらに、クリック率を向上させるための具体的な方法や、効果測定で押さえるべきポイントも詳しく紹介します。クリック率を改善し、メルマガの成果を最大化するための実践的なノウハウを入手してください。

メルマガのクリック率とは

メルマガのクリック率とは、到達したメールのうち、本文内のリンクがクリックされた割合を示す指標です。英語ではClick-Through Rate(CTR)と表現されます。

メールマーケティングにおいて、クリック率は読者の関心度や行動意欲を測る重要なデータとして活用されます。

この数値を正確に把握し改善していくことで、メルマガの成果を大幅に向上させることが可能です。

  • メルマガのクリック率の計算方法

    クリック率は、以下の式で計算されます。

    クリック率(%)=(クリック数 ÷ 到達数)× 100

    例えば、到達数が1,000通でクリック数が20のとき、クリック率は以下のようになります。

    クリック率(%):(20÷1000)×100=2

    クリック率は、どの程度の読者がメール内のリンクをクリックして具体的な行動に移したかを把握できます。

  • 開封率との違い

    クリック率と別の指標で、「開封率」があります。

    開封率は、メールが開封された割合を示すものであり、メールが読まれるかどうかを測るものです。

    開封率は、以下の式で計算されます。

    開封率(%)=(開封数 ÷ 到達数)×100

    例えば、メールの到達数が5,000通で、開封数が1,000通のとき、開封率は以下のようになります。

    開封率(%):(1000÷5000)×100=20 %

  • 反応率との違い

    「反応率」は、クリック率とよく似た指標で混同しやすいため注意が必要です。
    反応率とは、開封されたメールのうち、本文内のリンクがクリックされた割合を指す指標です。英語ではClick To Open Rate(CTOR)と表現されます。
    反応率は、以下の式で計算されます。

    反応率(%)=(クリック数 ÷ 開封数)× 100

    例えば、メールの到達数が5,000通で、開封数が1,000通、クリック数が100のとき、クリック率と反応率はそれぞれ以下のようになります。

    クリック率(%):(100÷5000)×100=2 %

    反応率(%):(100÷1000)×100=10 %

    ここで紹介したメルマガの重要指標の関係性(分母、分子)を図で表すと、以下のようになります。

    メルマガの重要指標の相関図

    開封率(%)=(開封数 ÷ 到達数)×100

    クリック率(%)=(クリック数 ÷ 到達数)× 100

    反応率(%)=(クリック数 ÷ 開封数)× 100

メルマガのクリック率の平均

メルマガのクリック率を効果的に改善するためには、現在のクリック率が一般的な平均値と比較してどの位置にあるのかを把握することが重要です。
このセクションでは、全般的な平均値と業界別の平均値を解説します。

全般的なクリック率の平均値

全体として、メルマガのクリック率の平均値は、一般的に 約2~5%とされています。
クリック率は、配信リストの質やメール内容、ターゲット層の特性など、さまざまな要因の影響を受けます。そのため、自社のメルマガのクリック率を評価・改善する際には、全般的な平均値に加えて、業界別のベンチマークを参考にすることが重要です。
まずは、自社の業界の平均開封率や平均クリック率を上回ることを目標に設定すると良いでしょう。
また、クリック率が高い業界の特性を分析し、自社に応用できる改善施策を検討することで、さらに効果的な成果を得られる可能性があります。

業界別の平均値

では、業界ごとの開封率の平均値を詳しく見ていきましょう。
CRMやメール配信ツールなど多くのビジネスアプリケーションを提供するグローバルSaaS企業 Zoho Corporation は、業界ごとの平均開封率や平均クリック率を集計しています。

以下は、2023年の主要業界別の平均値(US データセンター)です。
※本ベンチマークレポートではボットによる開封やクリックが除外されています。

openrateimprovedimg1

業界

平均開封率

平均クリック率

平均登録解除率

自動車

20.8

1.1

0.1

銀行

16.4

2.4

0.1

製薬

23.8

1.4

0.1

電子機器

20.0

1.1

0.1

卸売・小売

27.2

1.1

0.2

ファッション

28.7

2.2

0.1

通信

21.5

1.2

0.2

プロフェッショナルサービス

27.2

4.9

0.3

人事および関連サービス

17.3

1.4

0.2

人材紹介および人材派遣

18.7

1.1

0.1

専門ブログ

22

1.6

0.2

セキュリティ

21.2

1.2

0.2

清掃サービス

25.8

1.4

0.1

エンターテイメントとイベント

25.2

4.0

0.2

アート・クリエイティブ

22.8

1.4

0.2

ホスピタリティ

31.8

2.2

0.9

観光

26.0

1.1

0.1

旅行・運輸

26.0

1.1

0.2

クラブ・趣味

37.2

1.5

0.1

ネットワーキング

24.4

1.5

0.3

公共サービス

33.1

1.5

0.1

政治非営利団体

34.8

1.9

0.1

政治

28.3

1.3

0.6

公益事業

19.5

1.4

0.2

その他

13.1

2.3

0.1

平均

24.1

1.6

0.2

出典:Email Benchmark Reports 2022-2023,Zoho Corporation Pvt. Ltd.

メルマガのクリック率に影響する要因

メルマガのクリック率には、コンテンツ以外にもさまざまな要因が影響します。
ここからは、業界ごとの違いやターゲット層の違い、そして配信タイミングの違いがどのようにクリック率に影響するかを見ていきます。

  • 業界ごとの違い
  • ターゲット層の違い
  • 配信タイミングの違い
業界ごとの違い

業界ごとの違い

メルマガのクリック率は、業界によって異なります。
先ほどの業界別の平均値で示した表を見てみると、クリック率が最も高いのは「プロフェッショナルサービス」で、平均4.9%でした。
このカテゴリーにはビジネスコンサルタント、法律顧問、アプリケーション開発、データ管理ソリューションなどが含まれます。
次いで高いのは「エンターテイメントとイベント」で、平均4.0%でした。
クリック率がこれらの業界で高い理由として、以下の要因が考えられます。

このカテゴリーにはビジネスコンサルタント、法律顧問、アプリケーション開発、データ管理ソリューションなどが含まれます。

次いで高いのは「エンターテイメントとイベント」で、平均4.0%でした。

クリック率がこれらの業界で高い理由として、以下の要因が考えられます。

プロフェッショナルサービスの平均クリック率が高い要因

  1. 1. ターゲットの明確化

    プロフェッショナルサービスは、特定の課題解決を求めるB2Bのクライアントや専門的知識を必要とする個人が主な対象です。このようなターゲット層は、送られてくる情報が自身の課題やニーズに直結する可能性が高いため、クリック意欲が高まると考えられます。

  2. 2. 高価値コンテンツの提供

    ビジネスコンサルタントや法律顧問などのサービスでは、実務に直結する高付加価値のコンテンツ(ホワイトペーパーや事例)などが提供されることが多く、これがクリックを促進していると考えられます。

  3. 3. 信頼性の高さ

    これらの業界は専門性が高く、読者が送信元に高い信頼をおいているため、メールを開封してクリックに至る可能性が高いと考えられます。

エンターテイメントとイベントの平均クリック率が高い要因

  1. 1. 感情に訴えるコンテンツ

    エンターテイメントやイベント関連のメールは、楽しみや期待感を提供します。特に新しいイベントや限定オファーなどの情報は、読者の興味を引きやすい傾向があります。

  2. 2. 緊急性の高いオファー

    「春のキャンペーン」や「学生限定チケット」、「1日限りのライブイベント」など、緊急性の高いCTA(Call-To-Action、行動喚起)がよく使われるため、受信者の行動を促す効果が期待できます。

  3. 3. ビジュアルの活用

    この業界では、画像や動画を効果的に活用したメールが多く、視覚的な訴求力によってクリック率が高まる傾向にあります。

ターゲット層の違い

ターゲット層の違い

ターゲット層の違いも、クリック率に大きな影響を与えます。

ターゲットとなる読者がどのような属性を持つか(年齢、職業、関心事など)によって、メルマガへの反応が異なります。

例えば、若年層向けのメルマガは、視覚的に魅力的なデザインやインタラクティブな要素を取り入れると良い結果が得られる場合があります。

逆に、シニア層向けではシンプルでわかりやすいコンテンツが重要です。

ターゲット層別のアプローチ:

  • 若年層(15~34歳): ビジュアルコンテンツや動画を使用した魅力的なメールが効果的。
  • 中年層(35~64歳): 実用的で価値のある情報、割引や特典など、実生活に即した内容が好まれる。
  • 高齢層(65歳以上): シンプルで読みやすいフォーマット、明確なCTAが重要。

ターゲット層に合わせてコンテンツやデザインを調整することで、クリック率が向上します。

配信タイミングの違い

配信タイミングの違い

配信タイミングも、メルマガのクリック率に影響します。

読者が最もメールを開封しやすい時間帯や曜日を把握することで、クリック率を高めることができます。

対象

曜日

時間帯

B2B

平日

12時~15時台

B2C(ビジネスパーソン向け)

平日

7時~8時

12時~13時

18時~20時

B2C(一般消費者向け)

週末または特別なイベント前後

例えば、同じB2Cであっても、ビジネスパーソン向けのメルマガは、平日の通勤時間帯や昼休み、帰宅時間帯に送信すると開封率が高くなります。一方、消費者向けのメルマガは、週末や特定のイベント前後に配信することで反応が得やすくなるという違いがあります。

また、受信者ごとに最適な配信時間に送り分けるツールを使うのもおすすめです。

受信者の最適な配信時間

メルマガのクリック率を向上させる方法

メルマガのクリック率を向上させるためには、いくつかの工夫が必要です。
以下の方法を取り入れることで、読者がアクションを起こしやすい状況を作り出し、効果的なメールマーケティングを実現できます。

  • リンク形式(ボタン形式とアンカーテキストを併用)
  • CTAを1つの行動に絞る
  • リンク先を明示する
  • ファーストビューと末尾へのリンク配置
  • セグメント配信の活用
  • 配信のタイミングを最適化
  • 大元の開封率を上げる
リンク形式(ボタン形式とアンカーテキストを併用)

リンク形式(ボタン形式とアンカーテキストを併用)

リンクの形式を工夫することで、クリック率を向上させることができます。

HTML形式のメールでは、リンクにはボタン形式を使用するのが一般的ですが、アンカーテキスト(テキストリンク)やALTテキストを併用することで、画像が読み込まれない場合でもリンクが確実に表示されるため、結果としてクリック率が向上します。

ボタン形式

ボタン形式は視覚的に目立つため、読者の目を引きやすく、アクションを促す際に有効です。大きくてカラフルなボタンは、クリックを誘発しやすく効果的です。

メルマガ CTAボタンの例

アンカーテキストの併用

アンカーテキストは自然な文脈の中にリンクを配置できるため、目立たせ過ぎることなく本文になじませることができます。

また、ボタンと異なり文字数に制限がないため、補足的な説明や詳細をリンクに含めることが可能です。併用することで、ボタン形式を補完しながらクリック率の向上に貢献します。

アンカーテキストの例
CTAを1つの行動に絞る

CTAを1つの行動に絞る

メルマガ内で複数のCTAを使うこともありますが、クリック率を最大化するためにはCTAは1つの行動に絞ることをおすすめします。

読者が取るべきアクションが明確であるほど、クリック率は高くなります。

理由: 複数の種類のCTAがあると、読者が迷ってしまい、最終的にアクションを取らない場合が増えるからです。1つの明確な目的を提示することで、読者の行動を誘導しやすくなります。

例: 「今すぐ購入」や「詳細を見る」のように、1つの行動に絞ったCTAを設置しましょう。

リンク先を明示する

リンク先を明示する

リンクをクリックする前に、読者がそのリンク先で何を得られるのか、どんな内容が展開されるのかを明示することが重要です。

リンク先が不明確だと、クリックするかどうか迷ってしまい、結果的にクリックされなくなってしまいます。

例えば、「今すぐセール対象商品を見る」「資料をダウンロードする」など、リンク先の内容を簡潔に伝えることで、読者が安心してクリックできます。

ファーストビューと末尾へのリンク配置

ファーストビューと末尾へのリンク配置

メルマガのファーストビュー(メールを開いて最初に見える部分)と末尾の両方にリンクを配置すると効果的です。特に、メールを開いてすぐにアクションを取れるよう、重要なリンクやCTAはファーストビューに配置しましょう。

ファーストビュー: メールを開いた瞬間に目に入る場所に最も重要なリンクを配置することで、即座にアクションを促すことができます。

末尾: メールの終わりにもCTAを設置することで、メールを最後まで読んだ読者がスムーズにアクションを起こしやすくなります。

両方にリンクを配置することで、読者がアクションに移すタイミングを逃しません。

セグメント配信の活用

セグメント配信の活用

読者全員に同じ内容を送るのではなく、セグメント配信を活用することで、クリック率を高めることができます。セグメント配信とは、ターゲットとなる読者を属性ごとに分けて、最適なコンテンツを配信する方法です。

  • セグメントの例: 年齢層、購買履歴、関心のある商品やサービスなど

セグメント配信により、読者の興味やニーズにマッチした関連性の高い内容を送ることで、クリック率が大幅に向上します。

また、一つの属性だけでなく複数の属性を掛け合わせることで、よりターゲットを絞り込んだセグメント配信が可能になります。

セグメント作成画面
配信のタイミングを最適化

配信のタイミングを最適化

配信されるメールの頻度や間隔も、開封率やクリック率に大きな影響を与えます。配信頻度が高すぎると、連絡先を不快にさせてしまう可能性があります。一方で、メール配信の間隔を空けすぎると、連絡先から忘れられてしまう可能性もあります。

業界でのトレンドやターゲット層に応じて最適な頻度は異なりますが、まずは月1~4回から始めて、自社にとって適切な配信頻度を見極めましょう。

なお、送り過ぎを防ぐために、配信メール数に上限を設定するツールを使用するのもよいでしょう。

メール上限数の設定画面
大元の開封率を上げる

大元の開封率を上げる

クリック率を向上させるためには、まず開封率を上げることが前提となります。

メールが開封されなければ、どんなに魅力的なリンクやCTAを設置しても読者の目に触れることがありません。

件名や送信者名を工夫し、開封率を向上させるための施策を講じましょう。

  • 件名の工夫: 魅力的で目を引く件名を使い、開封を促す。
  • 送信者名の信頼性の向上: 読者に信頼される送信者名を設定し、親しみやすさを出す。

件名や送信者名の効果を確認するためには、A/Bテストが有効です。A/Bテストの実施規模(全体の何%を対象に実施するか)と期間を選びます。A/Bテスト終了後、最も効果的なメール(この場合はより高い開封率のメール)が残りのターゲットに自動送信されます。

開封率が上がれば、メールの中身を見てもらえる確率が高まり、結果としてクリック率も自然と向上します。

参考記事:メルマガの開封率を上げる12の実践法|業界データ&成功事例も紹介

メルマガのクリック率を上げた成功事例

実際にクリック率向上に成功した事例を紹介します。

メルマガでクリック率12.9%を実現|株式会社トライエッジ

B2Bマーケティングのコンサルティングを手掛ける株式会社トライエッジ。
同社では、自社メルマガを通じてさまざまなマーケティング検証を行っています。特に、メルマガのコンテンツに「とある工夫」を加えた結果、クリック率が「12.9%」と非常に高い成果を記録しました。
これらの取り組みを詳しく紹介したオンデマンド動画では、開封率やクリック率を向上させるための具体的なノウハウが、自社の実体験を交えて紹介されています。成功事例を参考に、自社のメルマガ改善に役立ててみてください。

詳しくはこちら:トライエッジ社のメールマーケティング事例(オンデマンド動画)

Zoho Campaigns の導入事例

単体のMAツールでは配信のたびに連絡先のインポートが必要でしたが、Zoho CRM とZoho Campaigns を連携させればスムーズに連絡先情報を同期できますし、リストやセグメントで対象ごとの配信も可能となるため、使い勝手が良いと感じています。

株式会社イムラ

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特にHTMLのメルマガを、ドラックアンドドロップで簡単に作成できる機能は重宝しています。「誰でも簡単に使いこなせるツール」だと思います。

セイスイ工業株式会社

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Zoho Campaigns のレポート機能を活用して、電話でフォローし、顧客管理データベース上にお客さまの状況をアップデートするようにして商談に活かしています。

株式会社コンテックス

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要件に合う機能が一通りそろい、結果がわかり改善ができる機能(A/Bテスト)も魅力でした。Zoho Campaigns は配信先数による課金体系で、売上の増加と連動する条件で費用対効果が出せるのが選定の決め手となりました。

株式会社すららネット

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サイトに設置しているメルマガ配信の申し込みフォームから登録された方などは自動でデータをインポートして配信しています。メールの開封率は、平均30%くらいあり、集客メールを配信するとすぐに数件の申し込みが確認できています。

株式会社オプンラボ

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