更新時の料金設定

    更新時の料金設定を使用すると、サブスクリプションの更新時に料金をどのように変更するかを管理できます。更新頻度の高いサブスクリプションの料金を手動で更新する代わりに、組織レベルまたはサブスクリプションレベルで更新時の料金設定を構成しておくことで、更新時に自動で適用できます。これにより、手作業を減らし、チームでの料金管理を効率化できます。


    更新時の料金設定の種類

    Zoho Billing では、更新時の料金設定を管理する複数の方法を提供しており、サブスクリプション更新時の料金をどのように扱うかを柔軟に選択できます。次のいずれかを選択できます。

    メモ:値上げ料金と値下げ料金のオプションは現在早期アクセス中で、一部の Zoho Billing プランでのみ利用できます。詳細については、support@zohobilling.com のサポートチームまでお問い合わせください。

    既存の料金を維持

    既存の料金を維持を選択すると、サブスクリプション作成時に設定した料金を、今後の更新でもそのまま維持できます。プランアドオン、または価格リストの料金を更新しても、サブスクリプションの料金は変更されません。

    シナリオを用いて説明します。

    シナリオ:John はオンライン学習プラットフォームのサブスクリプションを管理しています。プランやアドオンの料金を改定した後も、既存のロイヤル顧客には元の料金を維持し、新規の申込者にのみ新料金を適用したいと考えています。「既存の料金を維持」を選択することで、John は既存顧客がこれまでどおりの料金で利用し続けられるようにできます。

    この設定をサブスクリプションに適用する手順は次のとおりです。

    • 左側のバーにある営業タブの[サブスクリプション]に移動します。
    • 作成 または 編集 から、既存のサブスクリプションを編集します。
    • 必要な詳細をすべて入力します。
    • サブスクリプション期間内の[更新時の料金設定]までスクロールし、標準の更新方法として[既存の料金を維持]を選択します。
    • [続ける]をクリックして、サブスクリプションの概要をプレビューします。
    • [作成]または[更新]をクリックして保存します。

    最新の料金を使用

    最新の料金を使用を選択すると、今後の更新時に、そのサブスクリプションに関連付けられているプラン、アドオン、価格リストの最新の料金が自動的に適用されます。これにより、関連付けられたプラン、アドオン、価格リストの最新料金を、更新時に自動で反映できます。

    シナリオ:John のオンライン学習プラットフォームでは、新しいコースコンテンツを公開する際にプラン料金を更新しています。「最新の料金を使用」を利用すると、該当するサブスクリプションは更新時に自動的に新料金で更新され、常に最新の料金で請求できます。

    この設定をサブスクリプションに適用する手順は次のとおりです。

    • 左側のバーにある営業タブの[サブスクリプション]に移動します。
    • 作成 または 編集 から、既存のサブスクリプションを編集します。
    • 必要な詳細をすべて入力します。
    • サブスクリプション期間内の[更新時の料金設定]までスクロールし、標準の更新方法として[最新の料金を使用]を選択します。
    • [続ける]をクリックして、サブスクリプションの概要をプレビューします。
    • [作成]または[更新]をクリックして保存します。

    値上げ料金を使用

    値上げ料金を使用すると、更新時にサブスクリプションの合計金額を、あらかじめ設定した割合(%)で自動的に増加させることができます。この割合(%)を毎回の更新に適用することも、複数回の更新ごとに適用されるよう間隔を設定することもできます。これにより、時間を節約し、手作業を削減できます。

    シナリオを用いて、さらに詳しく見てみましょう。

    シナリオ:クラウド型ソフトウェア企業の Zylker は、年間 100 ドルのストレージサブスクリプションを提供しています。同社は、より高度なセキュリティ機能やストレージ容量の拡張など、サービスを継続的に強化しています。これらのアップグレードに料金を合わせるため、Zylker は定期的に料金を値上げすることにしました。

    Zoho Billing を使用すると、更新のたびにサブスクリプション金額を自動的に増加させる、または複数回の更新ごとに値上げを適用するような更新時の設定を行うことができます。

    • 2025 年 1 月 1 日: サブスクリプション開始時の料金は 100 ドル。
    • 2026 年 1 月 1 日: 更新金額 = 100 ドル + 10%(100 ドル)= 110 ドル。
    • 2027 年 1 月 1 日: 更新金額 = 110 ドル + 10%(110 ドル)= 121 ドル。
    • 2028 年 1 月 1 日: 更新金額 = 121 ドル + 10%(121 ドル)= 133.1 ドル。
    • 2025 年 1 月 1 日: サブスクリプション開始時の料金は 100 ドル。
    • 2026 年 1 月 1 日: 100 ドルで更新(値上げなし)。
    • 2027 年 1 月 1 日: 10% の値上げで更新 → 100 ドル + 10%(100 ドル)= 110 ドル。
    • 2028 年 1 月 1 日: 110 ドルで更新(値上げなし)。
    • 2029 年 1 月 1 日: 10% の値上げで更新 → 110 ドル + 10%(110 ドル)= 121 ドル。

    Zylker は、毎回の更新に 10% の値上げを適用できます。
    毎回値上げを行う場合の更新金額は次のとおりです。

    また、Zylker は 2 回ごとの更新に 10% の値上げを適用することもできます。これにより、1 回目の更新では料金を据え置き、次の更新で値上げすることができます。
    例は次のとおりです。

    このように、Zylker は更新のたびにサブスクリプション料金を自動的に引き上げ、継続的な製品改善の価値を料金に反映させることができます。

    この設定をサブスクリプションに適用する手順は次のとおりです。

    • 左側のバーにある営業タブの[サブスクリプション]に移動します。
    • 作成 または 編集 から、既存のサブスクリプションを編集します。
    • 必要な詳細をすべて入力します。
    • サブスクリプション期間内の[更新時の料金設定]までスクロールし、標準の更新方法として[値上げ料金を使用]を選択します。
    • [値上げ率(%)]項目に、増加させる割合(%)を入力します。
    • 次に、値上げ率(%)を適用する更新間隔の回数を指定します。
    • または、[すべての更新に値上げを適用]を選択して、毎回の更新に同じ割合(%)の値上げを適用することもできます。
    • [続ける]をクリックして、サブスクリプションの概要をプレビューします。
    • [作成]または[更新]をクリックして保存します。

    値下げ料金を使用

    値下げ料金を使用すると、更新時にサブスクリプションの合計金額を、指定した割合(%)で自動的に減少させることができます。この割合(%)を毎回の更新に適用することも、複数回の更新ごとに適用されるよう間隔を設定することもできます。これにより、サブスクリプション料金を簡単に管理できます。

    シナリオ:Zylker は顧客向けにシーズン終了の特別セールを実施したいと考えています。この期間中に、100 ドルの年間ストレージプランを契約した顧客には、更新時の料金に対して一定割合(%)の割引を提供します。

    • 2025 年 12 月 1 日: サブスクリプション開始時の料金は 100 ドル。
    • 2026 年 12 月 1 日: 更新金額 = 100 ドル − 2%(100 ドル)= 98 ドル。
    • 2027 年 12 月 1 日: 更新金額 = 98 ドル − 2%(98 ドル)= 96.04 ドル。
    • 2028 年 12 月 1 日: 更新金額 = 96.04 ドル − 2%(96.04 ドル)= 94.12 ドル。
    • 2025 年 12 月 1 日: サブスクリプション開始時の料金は 100 ドル。
    • 2026 年 12 月 1 日: 100 ドルで更新(値下げなし)。
    • 2027 年 12 月 1 日: 2% の値下げで更新 → 100 ドル − 2%(100 ドル)= 98 ドル。
    • 2028 年 12 月 1 日: 98 ドルで更新(値下げなし)。
    • 2029 年 12 月 1 日: 2% の値下げで更新 → 98 ドル − 2%(98 ドル)= 96.04 ドル。

    Zoho Billing を使用すると、Zylker は更新時に自動で値下げを適用する設定を行えます。これにより、更新のたびにサブスクリプション料金が一定の割合(%)で減少し、手動での操作は不要になります。

    Zylker が毎回の更新に 2% の値下げを適用した場合の更新金額は次のとおりです。

    また、Zylker は 2 回ごとの更新に 2% の値下げを適用することもできます。これにより、1 回目の更新では料金を据え置き、次の更新で値下げすることができます。
    例は次のとおりです。

    このように、Zylker は更新時にサブスクリプション料金を自動的に引き下げることで、顧客に継続的な割引を提供しつつ、料金管理にかかる時間と手間を削減できます。

    この設定をサブスクリプションに適用する手順は次のとおりです。

    • 左側のバーにある営業タブの[サブスクリプション]に移動します。
    • 作成 または 編集 から、既存のサブスクリプションを編集します。
    • 必要な詳細をすべて入力します。
    • サブスクリプション期間内の[更新時の料金設定]までスクロールし、標準の更新方法として[値下げ料金を使用]を選択します。
    • [値下げ率(%)]項目に、減少させる割合(%)を入力します。
    • 次に、値下げ率(%)を適用する更新間隔の回数を指定します。
    • または、[すべての更新に値下げを適用]を選択して、毎回の更新時に料金を値下げすることもできます。
    • [続ける]をクリックして、サブスクリプションの概要をプレビューします。
    • [作成]または[更新]をクリックして保存します。

    Insight:サブスクリプションの詳細ページの[その他の詳細]セクションで、料金設定方法、値上げ・値下げの間隔、次回の値上げ・値下げスケジュールなど、サブスクリプションの更新に関する詳細を確認できます。


    組織の既定の更新時料金設定を構成

    組織全体に対して、既定の更新時料金設定方法を構成できます。これにより、新しく作成されるすべてのサブスクリプションに同じ更新設定が自動的に適用されます。シナリオを用いて説明します。

    シナリオ:Brandon は多くの顧客を抱えるサブスクリプションビジネスを運営しており、組織レベルで更新時の料金設定方法を決めておくことで、すべてのサブスクリプションに同じルールを自動適用し、手作業を減らしたいと考えています。Zoho Billing では、組織全体に対して既定の更新時料金設定を簡単に構成できます。

    組織の既定の更新時料金設定を構成する手順は次のとおりです。

    • Zoho Billing の組織にログインします。
    • 画面右上の[設定]に移動します。
    • [サブスクリプション]の下にある[一般]を選択します。
    • [更新時の料金設定]までスクロールし、組織での更新方法として[既存の料金を維持]または[最新の料金を使用]のいずれかを選択します。
    • [保存]をクリックします。

    この既定の設定は、組織内で新規に作成されるすべてのサブスクリプションに自動的に適用されます。既存のサブスクリプションについては、これまでに構成した更新時の料金設定が引き続き使用されます。

    メモ: 値上げ料金を使用 および 値下げ料金を使用 の設定は、サブスクリプションレベルでのみ適用できます。