価格リスト
価格リストを理解するためのシンプルな例えとしては、「特定の顧客グループ」や「特定の商品グループ」にだけ適用できるクーポンのようなものだと考えると分かりやすいでしょう。これを取引や顧客に適用すると、その商品の単価が変更されます。ここでは、価格リストが David のビジネスにどのように役立つかを見ていきます。
シナリオ:David のビジネスは 10 倍に成長しました。彼はこれを記念して、すべての新規顧客に 10% の割引を提供することにしました。そこで Zoho Billing で 10% 値下げの価格リストを作成し、新規顧客用に作成する取引先にその価格リストを適用します。新規顧客向けに請求書を作成するたびに、価格は自動的に 10% 割引され、顧客は割引を受けられます。
シナリオ:セールシーズン中、David はすべてのサービスに 25% の値下げを提供したいと考えています。そのため、サービスを 25% 値下げするセール用の価格リストを作成します。これを請求書に適用して、サービスを通常より低い価格で提供することで、顧客満足度を高めています。
価格リストとは、販売している商品の別価格をまとめた一覧です。価格リスト内の価格は、通常価格より高くすることも低くすることもでき、複数の価格リストを作成できます。また、価格リストは取引や顧客に関連付けることができ、関連付けられた取引や顧客には、その価格リストの価格が適用されます。価格リストを関連付けていない場合は、通常価格が適用されます。つまり、価格リストを使うと、商品の価格を一定の割合(%)で一括変更したり、商品ごとに個別に変更したりできます。また、外貨建ての価格リストを作成することで、海外顧客に対して、現地通貨で商品を販売することもできます。
目次
価格リストを有効にする
Zoho Billing で価格リストを使用する前に、まず商品設定で機能を有効にする必要があります。価格リストを有効にするには:
- 右上の[設定]に移動します。
- [商品カタログ]内の[商品]を選択します。
- [価格リストを有効にする]をオンにします。
- [保存]をクリックします。

これで Zoho Billing で価格リスト機能が有効になりました。価格リストを作成して、取引や顧客に適用できるようになります。
価格リストを追加する
価格リストを追加する方法は 2 通りあります:
新しい価格リストを作成する
新しい価格リストを作成するには:
- 左側のサイドバーで [価格リスト]タブに移動します。
- タブ名の[+]、または右上の[+ 新しい価格リスト]ボタンをクリックします。
- 価格リストの名前を入力します。
- 商品単価を割合(%)で一括変更するか、商品ごとに個別に設定するかを選択します。
- 商品単価を割合(%)で変更する場合は、[商品単価を割合(%)で値上げまたは値下げする]を選択します。
- 商品ごとに単価を入力する場合は、[各商品の単価を個別に入力する]を選択します。この方法では、外貨建ての商品単価を追加して、海外顧客向けのサブスクリプション商品を現地通貨で販売することもできます。
商品単価を割合(%)で値上げまたは値下げする場合:
- [値上げ]か[値下げ]かを選択します。
- 商品の単価を何パーセント増減させるかを入力します。
- [端数処理]ドロップダウンから、商品の単価をどのように丸めるかを選択します。
- 社内向けに分かるよう、価格リストの説明を入力します。
- [保存]をクリックします。
各商品の単価を個別に入力する場合:
- 新しい商品単価を設定したい通貨を選択します。
- 下の表で、各商品の単価を入力します。
- 社内向けに分かるよう、価格リストの説明を入力します。
- [保存]をクリックします。

新しい価格リストをインポートする
Zoho Billing では、以前のシステムから価格リストをインポートできるため、1 件ずつ価格リストを作成する必要はありません。価格リストをインポートするには:
- 左側のサイドバーで [価格リスト]タブに移動します。
- 右上の[ハンバーガー]アイコンをクリックし、[販売価格リストをインポート]を選択します。

- サンプルファイルをダウンロードし、お使いのファイルと比較します。ファイル形式がサンプルファイルと同じ形式になっていることを確認してください。
- [ファイルを選択]ボタンをクリックし、デバイスからインポートするファイルを選択します。
- 重複する商品をスキップするか、上書きするかを選択します。
- インポートするファイルに合わせて[文字エンコーディング]を選択します。初期設定では UTF-8 (Unicode) が選択されています。
- 適切な[ファイル区切り文字]を選択します。
Insight:ファイル区切り文字とは、インポートファイル内で値を区切るために使用されている文字のことです。
- [次へ]をクリックします。

- 左側に Zoho Billing の価格リストの項目名が、右側にインポートファイルの項目名が表示されます。
- 項目名を適切にマッピングします。
- 今後も同じ項目マッピングを使用したい場合は、[今後のインポートでこの選択内容を使用する]にチェックを入れます。
- [次へ]をクリックします。

- インポート可能な販売価格リスト、スキップされたレコード、マッピングされていない項目のステータスを確認できます。スキップされている商品がある場合は、インポートファイルを編集し、上記の手順をやり直してください。
- [インポート]をクリックします。

これで、インポートファイル内の販売価格リストが Zoho Billing の[価格リスト]タブに取り込まれます。取り込んだ価格リストは、顧客に関連付けることも、取引に関連付けることもできます。
ボリューム単価を設定する
ボリューム単価とは、販売数量に応じて商品の単価を設定できる価格体系の一種です。つまり、数量ごとに価格の区切り(価格帯)を設定できます。主に大量購入時の割引を提供するために利用されます。
たとえば、顧客が商品 A を 10 個だけ購入する場合は 1 個あたり $15、11 個以上購入する場合は 1 個あたり $13 といったように設定できます。この方法は、動きの遅い在庫や余剰在庫を早く捌きたい場合にも有効です。
Zoho Billing では、数量ごとにカスタム単価を設定できます。手順は次のとおりです:
- 左側のサイドバーで [価格リスト]タブに移動します。
- 右上の[+ 新しい価格リスト]ボタンをクリックします。
- 価格リストに分かりやすい名前を入力します。
- [各商品の単価を個別に入力する]を選択します。
- 価格体系として[ボリューム単価]を選択します。
- 対象商品の行で、[開始数量]、[終了数量]、[カスタム単価]を入力します。[虫眼鏡]アイコンをクリックすると、一覧から商品を検索することもできます。
- [+ 新しい範囲を追加]をクリックして、別の数量範囲を追加します。1 商品につき追加できる価格範囲は最大10件です。
- [保存]をクリックします。

価格リストを編集する
[価格リスト]タブに追加した価格リストは、後から編集・更新できます。すでに価格リストを関連付けて取引で使用している場合でも編集は可能ですが、過去の取引には変更内容は反映されません。価格リストを編集するには:
- 左側のサイドバーで [価格リスト]タブに移動します。
- 編集したい価格リストの上にマウスカーソルを合わせ、右側に表示される[編集]をクリックします。

- 価格リストの内容を編集します。

- [保存]をクリックして変更を保存します。
価格リストを関連付ける
価格リストを追加したら、取引や顧客に関連付けることができます。価格リストの関連付けは、さまざまな場面で役立ちます。ここでは、David のケースを見てみましょう。
シナリオ:David のビジネスが成長するにつれ、近隣国の顧客からサブスクリプション商品の購入問い合わせが来るようになりました。David は、顧客の現地通貨で請求できれば、より喜ばれると考えました。そこで、顧客の現地通貨で商品単価を設定した価格リストを作成します。この価格リストを近隣国の顧客に関連付けておくと、その顧客向けに取引を作成して商品を追加するたびに、商品単価は自動的に現地通貨で表示されます。こうして顧客満足度が高まり、David のビジネスもさらに成長していきます。
価格リストを顧客に関連付ける
価格リストは、顧客を新規作成する際にも、既存顧客を編集する際にも関連付けることができます。顧客に価格リストを関連付けるには:
- 左側のサイドバーで [顧客]タブに移動します。
- 価格リストを関連付けたい顧客を選択します。
- 画面右上の[編集]ボタンをクリックします。

- 画面を下にスクロールし、[その他の詳細]タブ内の[価格リスト]ドロップダウンから、顧客に関連付けたい価格リストを選択します。
Insight:顧客の編集画面で価格リストドロップダウンを表示するには、商品設定で価格リスト機能を有効にしておく必要があります。また、顧客に関連付ける前に、あらかじめ価格リストを作成しておいてください。
- [保存]をクリックします。
これ以降、この顧客向けに取引を作成すると、この価格リストが自動的に適用されます。ただし、取引作成時に別の価格リストへ変更することも可能です。
価格リストを取引に関連付ける
価格リストは、見積書や請求書の作成時、または編集時に関連付けることができます。取引に価格リストを関連付けるには:
- [見積書]タブまたは[請求書]タブに移動します。
- [+ 新規]ボタンをクリックして新しい取引を作成するか、既存の取引を選択して[編集]アイコンをクリックします。
- 商品テーブル左上の[価格リスト]ドロップダウンをクリックし、適用したい価格リストを選択します。商品の単価は、選択した価格リストの単価に更新されます。
- その他の項目を入力し、[下書きとして保存]または[保存して送信]をクリックします。

価格リストを管理する
セールシーズン用に作成した価格リストなど、シーズンが終わると不要になるものもあります。このように、特定の期間しか使わない価格リストは、非アクティブにしておくことができます。また、今後使用しない価格リストは削除することも可能です。
価格リストを非アクティブにする
- 左側のサイドバーで [価格リスト]タブに移動します。
- 非アクティブにしたい価格リストの上にマウスカーソルを合わせ、表示される[非アクティブにする]テキストをクリックします。

これで、その価格リストは非アクティブとなり、取引や取引先に価格リストを関連付ける際の候補として表示されなくなります。非アクティブにした価格リストは、後から再度アクティブにすることもできます。
非アクティブな価格リストをアクティブに戻すには:
- 左側のサイドバーで [価格リスト]タブに移動します。
- 非アクティブ状態の価格リストの上にマウスカーソルを合わせ、表示される[アクティブにする]テキストをクリックします。

非アクティブだった価格リストはアクティブに戻り、顧客や取引に関連付ける際に再び利用できるようになります。
価格リストを削除する
不要になった価格リストは、Zoho Billing から簡単に削除できます。ただし、一度削除した価格リストは利用できなくなり、元に戻すことはできません。
価格リストを削除するには:
- 左側のサイドバーで [価格リスト]タブに移動します。
- 削除したい価格リストの上にマウスカーソルを合わせ、[ごみ箱]アイコンをクリックします。

- [OK]をクリックして削除を確定します。

Insight:すでに顧客や取引に関連付けられている価格リストは削除できません。
価格リストをエクスポートする
Zoho Billing に登録されている価格リストは、CSV (Comma Separated Values) または XLS (eXceL スプレッドシート)形式でエクスポートできます。価格リストをエクスポートするには:
- 左側のサイドバーで [価格リスト]タブに移動します。
- [ハンバーガー]アイコンをクリックし、[販売価格リストをエクスポート]を選択します。

- 価格リストのうち、特定の項目だけをエクスポートしたい場合は、[エクスポートファイルの項目]のドロップダウンから[+ 新規追加]を選択し、新しいテンプレートを作成します。
- [テンプレート名]を入力します。
- [新しい項目を追加]をクリックし、エクスポートファイルに含めたい項目を選択します。
- エクスポートファイル上で表示される[項目名]を編集することもできます。
- [保存して選択]をクリックします。

- 価格リストをエクスポートする形式として、CSV または XLS を選択します。
- [エクスポート]をクリックし、ファイルをデバイスに保存します。

Insight:一度にエクスポートできるのは最大 25,000 行までです。25,000 行を超える価格リストがある場合は、複数回に分けてエクスポートしてください。
価格リスト機能を無効にする
Zoho Billing で価格リストを使用しない場合は、いつでも価格リスト機能を無効にできます。価格リスト機能を無効にするには:
- 画面右上の[歯車]アイコンをクリックし、[各種設定]を選択します。
- [商品]タブを選択します。
- [価格リストを有効にする]のチェックを外します。
- [保存]をクリックします。

また、[価格リスト]タブから直接無効にすることもできます:
- [ハンバーガー]アイコンをクリックし、[価格リストを無効にする]オプションを選択します。
