モチベーションにおける内発的動機付けと外発的動機付けの違い

モチベーションは大きく二つの種類に分類されます。

外発的動機付け金銭的報酬や昇進、あるいは懲罰への恐怖など、外部からの刺激によって引き起こされる動機のことを指します。これらは即効性がある一方で、持続性に乏しく、刺激がなくなると行動も停止してしまう傾向があります。
内発的動機付け「仕事自体が楽しい」「自己成長を実感できる」「社会に貢献したい」といった、個人の内面から湧き上がる欲求に基づくものを指します。

内発的動機付けが特に重要である理由

現代のビジネス環境は非常に複雑で変化のスピードも速いです。マニュアルに沿った定型業務であれば外発的な動機付けでも十分に機能しますが、創造性や自律的な判断が求められる業務においては、むしろ「内発的動機付け」がパフォーマンスの源泉となります。自ら仕事の意義を見出し、情熱を持って取り組む人材こそが、企業の持続的な成長を支える鍵となるのです。

内発的動機付けの構成要素「Will、Can、Must」

では、内発的動機付けはどのようにして育まれるのでしょうか。ここでは、3つの要素「Will(キャリア観)・Can(能力・スキル)・Must(役割・業務)」が重なり合うことが重要とされています。

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Will(キャリア観)本人が何を成し遂げたいのか、どのような姿でありたいのか。
Can(能力・スキル)本人が持つ能力や強み、具体的に何ができるか。
Must(役割・業務)会社が求める役割や業務内容とは何か。

組織において、この三要素が重なり合う領域で仕事ができているとき、従業員のモチベーションは最大限に高まります。逆に言えば、「Must」ばかりが膨れ上がり、「Will」や「Can」と乖離してしまうと、内発的動機付けは失われてしまいます。

現代におけるモチベーション管理の難しさ

モチベーションはツールで改善できない

多くの企業が陥りがちな最大の誤解は、従業員のモチベーションをシステムだけで管理・改善できると考えてしまう点にあります。モチベーション管理ツールを導入すれば自動的に生産性が向上するという短絡的な発想は非常に危険です。

なぜならば前述した通り、内発的動機付けのためには個人によって異なるWill(キャリア観)、Can(能力・スキル)を把握して、従業員一人ひとりに対して個別化されたアプローチをとる必要があるからです。

Will(キャリア観)、Can(能力・スキル)は個人によって異なる

モチベーション管理における最大の課題は、「Will(キャリア観)」と「Can(能力・スキル)」が従業員一人ひとりで大きく異なる点にあります。ある社員は「専門性の向上(Canの強化)」に喜びを感じる一方で、別の社員は「チームを率いて大規模なプロジェクトを推進すること(Willの実現)」に強い意欲を持つかもしれません。

つまり、すべての社員に対して効果的な万能の解決策は存在しないのです。

上司による「個」の把握が困難

したがって、効果的なマネジメントを実現するためには、人事担当者や現場の上司が、従業員一人ひとりの「Will(キャリアプラン)」や「Can(現在のスキルセットおよび成長可能性)」を正確に把握することが求められます。画一的な管理手法ではなく、個別の対話を通じた深い理解が不可欠です。

しかし、現代の管理職はほとんどがプレイングマネージャーで、非常に多忙です。自身の業務目標を追求しながら、部下一人ひとりの細かな心情の変化やキャリア志向、スキルの習熟度を常に把握し続けることは、ほとんど不可能と言えるでしょう。「個に向き合うべきだ」という理想論だけでは、現場は疲弊し、結果としてモチベーション管理が形骸化してしまいます。

タレントマネジメントシステムをモチベーション向上に活用する方法

従業員のモチベーションを改善したければ、企業にとって必要なのはモチベーション管理システムではなく、社員一人ひとりの「Will(キャリア志向)」と「Can(能力・スキル)」を可視化できるシステムです。これを、タレントマネジメントシステムといいます。

Zoho People のようなタレントマネジメントシステムは、現代の多忙な管理職を支える強力なツールとなりえます。

Will(キャリア観)の可視化

タレントマネジメントシステムは、従業員のキャリア希望や目標をデータとして蓄積し、いつでも参照可能にします。Zoho People の従業員管理機能では、社員一人ひとりのキャリアパスやキャリアビジョンを詳細に記録し、その閲覧権限を直属の管理職のみに限定して付与することが可能です。

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Can(能力・スキル)の可視化

タレントマネジメントシステムは、スキルセットや研修履歴、人事評価の結果を一元的に管理し、適材適所(Mustの最適化)の判断に役立つ情報を提供します。

例えばZoho People なら、人材データベース上にスキルマトリクス表を備えており、得意分野や保有資格を簡単に参照可能です。

Zoho People 上でのスキル評価は、部下のレベルが組織で規定された水準までアップした段階で上司が手動で引き上げるか、学習管理メニューで所定のトレーニングを終えた時に自動でレベルアップするようになっています。レベルアップの履歴も保存されますので、社員の成長意欲を測る尺度とすることができますし、人事部による面倒な更新作業が不要な点も見逃せません。

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継続的な対話の記録

1on1ミーティングの記録やフィードバックをシステムに保存することで、過去の経緯を踏まえた的確なコミュニケーションを促進します。Zoho People にも社員の自己評価とマネージャーのフィードバックを蓄積する機能が備わっており、月次または四半期ごとのレビューに活用することも可能です

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モチベーション管理を目的とした、タレントマネジメントシステムの導入プロセス

ステップ1:目的・目標の明確化

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経営課題の特定 : まず、「自社の経営課題(例:管理職が部下の特徴を把握しきれていない、ハイパフォーマーの離職が多いなど)」を明確にします。

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目標の定義 : その課題解決のために、システムが「何を達成すべきか」という具体的なゴールを設定します。(例:「1on1ミーティングの満足度を○%改善する」「離職予兆を検知し、離職率を5%改善する」など)。

ステップ2:現状データの棚卸し

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データの一元化基準定義 : 現在Excelや紙でバラバラに管理されている人材データを、システムに入れるために「共通の物差し(基準)」を定義します。(例:キャリアビジョンを何年後に設定させるか、スキル項目としてどの職種に何を設定するか、など)。

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データ収集方法の整備 : 既存の人事システムや勤怠システムからのデータ連携方法、および従業員自身に入力してもらうデータの項目やフローを設計します。

ステップ3:システム選定と導入

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システムの相性評価 : 自社の戦略や独自のプロセス(評価制度など)が、選定したシステムに適合するかを評価します。機能の豊富さよりも使いやすさが重要です。データ入力や評価作業にかかる工数は極力削減し、現場負担が最小化されるシステムを選定しましょう。

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セキュリティ設定 : 誰がどのデータ(給与情報、個人のキャリア希望など)を閲覧・編集できるか、アクセス権限を設定します。

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トライアルとテスト : 一部の部署や役職者を対象にシステムを試用し、操作性やデータ連携に問題がないかを必ずトライアルで確認します。(もちろんZoho People も無料トライアルをご用意しています)

ステップ4:全社展開と定着化

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利用者へのトレーニングと啓蒙 : 操作マニュアルの配布や研修を実施します。単なる操作説明だけでなく、「このシステムを使うことで、あなたのキャリアにどのようなメリットがあるか」を従業員やマネージャーに伝え、利用する動機付けを盛り込みましょう。

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データの鮮度維持 : データの陳腐化防止のために、更新やレビューを定期的に実施するよう、スケジュール化してください。

よくあるシステム導入の問題として、「導入時に一度情報を入力したきりで、その後更新されずに情報が陳腐化してしまう」「スキルの変化や成長を時系列で記録できない」といったものがありますが、Zoho People には従業員の成長を記録する機能が備わっていますので、そのような心配も不要です。

さらに、Zoho People に蓄積された成長記録は、可視化が難しいとされる「成長意欲」(≒ポテンシャル)を図る尺度としても機能します。

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ステップ5:分析・改善

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レポーティングと分析 : 当初設定した目標の達成度を計測します。

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仮説検証の繰り返し : 「このスキルを持つ人材をこのポジションに配置すれば成果が出るはず」といった仮説を立て、再度システム内のデータで検証し、自社にとっての最適なモチベーションマネジメントのあり方を探求し続けます。

なお、Zoho People のレポートダッシュボードは離職率の推移やスキルの成長率など、戦略人事に関する一歩踏み込んだ分析やレポート出力を可能にします。

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Zoho People のインターフェイスは、説明不要で誰でも使えます。かんたんで直感的なZoho People を使用するために、IT知識は必要ありません。そのため導入当初の研修やトレーニングも最低限でスタート可能です。

タレントマネジメントだけでなく目標管理やコンピテンシー評価、360度評価にも対応。多面的な評価データの一元管理を実現します。

高い柔軟性をもったZoho Peopleは成長過程にあって低コストで人事システムの導入を考えている中小企業様におすすすめです。いわゆる「ひとり人事」の業務負担に悩む担当者の最初の人事システムとしても最適なツールとなっています。

まずは無料トライアルで、その優れた機能性と操作性を、ご体感ください。

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