本音を引き出すための3つの原則
完全匿名性の担保と明示
冒頭で「記入者が特定されることはありません」と明確にお伝えください。メールアドレスを収集しない設定にするか、外部ツールを活用する方法が効果的です。
フィードバックの約束
結果は必ず全社に公開し、改善策の検討を行うことも事前に伝えておきましょう。言いっぱなしにせず、責任を持って対応することが信頼の礎となります。
ポジティブな実施目的
問題点を指摘するのは誰かを責めるためではなく、職場環境の改善を目的としていることを伝えます。
アンケート配布時のメール例
上記の原則をふまえた実施時のメール文面の例です。
件名:より良い職場づくりのための社内アンケートご協力のお願い
社員の皆さん
お疲れ様です。〇〇(人事部や担当者名)です。 今後の組織改善のため、皆さんの率直な意見をお聞きしたく、アンケートを実施します。
【重要:本アンケートについて】
- 完全匿名です: 回答者が特定されることはありません。
- 目的: 現状の課題を把握し、具体的な改善策を実行するためです。
- 結果の共有: 集計結果は〇月頃に全社へ共有します。
良いことも悪いことも含め、皆さんの「本音」が改善の鍵となります。 忖度なしの率直なご回答をお願いいたします。回答期限:〇月〇日(〇)まで URL:[リンク]
運用上の注意点
質問数は少なめにする
回答に10分以上かかるアンケートは離脱率が高まり、回答の質が下がります。5〜10問程度が理想です。
中立的な選択肢を避ける
「どちらとも言えない」を選択肢に入れると、日本人はそこを選びがちです。本音を掘り下げたい場合は、あえて偶数個(4段階など)にして態度を明確にさせる手法もあります。
結果が悪くても隠さない
「会社への不満が多い」という結果が出た場合、それを隠蔽すると逆効果です。「不満が多いことがわかった。これを真摯に受け止め、まずは〇〇から改善する」と発表することで、信頼回復につながります。
【テンプレート】本音を引き出すアンケート構成案
以下は、eNPS(従業員推奨度)および心理的安全性の視点を取り入れた実践的な構成案です。ご自由にコピー&ペーストや調整のうえ、ご活用いただけます。
| セクション | 設問No. | 設問例 | 回答形式 |
|---|---|---|---|
| 1. エンゲージメント(会社への愛着・推奨度) | Q1. | 親しい友人や知人に、当社への入社をすすめたいと思いますか? | 0点(全くそう思わない)~ 10点(非常にそう思う)※eNPS(Employee Net Promoter Score)の指標です。 |
| Q2. | 現在、仕事に対してどの程度「やりがい」を感じていますか? | 5段階評価(低い ~ 高い) | |
| Q3. | チーム内で、ネガティブな報告や、上司と異なる意見を言うことに躊躇(ためらい)はありますか? | 全くない / あまりない / 少しある / 非常にある ※「ある」と答えた人が多い場合、組織のリスク管理能力が低下しているサインです。 | |
| 2. 心理的安全性・職場環境 | Q4. | 業務量や目標設定は、現実的で持続可能なレベルだと感じますか? | 5段階評価(全くそう思わない ~ 非常にそう思う) |
| Q5. | 失敗をした際、それは「個人の責任」として追及される傾向がありますか、それとも「学習の機会」として扱われますか? | 責任追及の傾向が強い / どちらかといえば追及 / どちらかといえば学習 / 学習の機会として扱われる | |
| 3. 組織風土・人間関係 | Q6. | あなたの上司やリーダーは、あなたの意見や提案に耳を傾けてくれますか? | 5段階評価 |
| Q7. | 職場で「困っている」と声を上げた時、助けを得やすい雰囲気ですか? | 5段階評価 | |
| 4. フリー記述設問 | Q8. | もしあなたが社長(または部門長)だとしたら、真っ先に改善したいことは何ですか?具体的に教えてください。 | (自由記述)※「不満はありますか?」と聞くより、視座を変えたこの質問の方が建設的かつ辛辣な本音が集まりやすいです。 |
| Q9. | 会社やチームの「やめるべき慣習・無駄な業務」があれば教えてください。 | (自由記述) | |
| Q10. | その他、言っておきたいこと、モヤモヤしていることがあれば自由に書いてください。 | (自由記述) |
社内アンケート実施時の課題と解決策
匿名性の確保
前述した通り、社内アンケートの実施にあたっては匿名性の確保が大切です。しかし完全匿名性のeNPSをExcel やGoogleフォームで実施するのは困難です。Excel ではファイルを受け渡す必要が生じてしまいますし、Googleフォームを匿名化すると二重回答が防止できません。
そこで解決策となるのがZoho People です。Zoho People に備わったeNPS機能や従業員アンケート機能は回答を匿名にするオプションを備えています。働きがいに関するアンケートにはデフォルトでさまざまなテンプレートが用意されており、全従業員に対する調査もすぐに実施できます。

集計の手間
従業員満足度調査の課題はなんといっても集計の手間です。社員数が多ければ多いほど、アンケートの配布と集計の手間は深刻です。にもかかわらず、調査結果はできるだけ早期に開示するのが好ましいとされています。
また、よりよい洞察を得るためには過去比較や部門間比較も重要ですが、Excel等で集計する場合はこれらのレポートを手作業で作成しなければなりません。
ここでもZoho People が活躍します。Zoho People の従業員アンケート機能は、集計結果がひと目で分かるレポートダッシュボードをリアルタイムで提供してくれます。集計にかかる人事部門の手間を大幅に削減し、フィードバックをお待たせすることがありません。


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ことがある」などお気軽にお問い合わせください。
