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CRM/SFA 導入事例Salesforceからの転換でゴルフ業界特化型ビジネスを次のステージへ――複数事業を Zoho CRM で一元管理

ゴルフ場向けのシステム開発・販売を手がけるBtoB事業と、ゴルフ業界に特化した人材紹介サービスを展開する株式会社ティータイム。以前はSalesforceを一部の正社員に限定して使用していましたが、事業の成長に伴い、取り扱う商材が増え、業務も複雑化してきました。そこで、「もっと多くのスタッフが使える、コストとのバランスも取れた CRM が必要だ」との思いから、Zoho CRM への切り替えを決断しました。

現在では、BtoB事業における営業進捗や売上の管理、人材サービス事業における求職者との面談・フォロー業務まで、Zoho CRM を軸に業務全体を一元管理しています。営業活動は「かんばんビュー」でステージごとに可視化され、求職者対応では「ダッシュボード」によって面談件数や応募数などのKPIがリアルタイムで把握できるようになり、マネジメントの精度が大きく向上しています。

さらに、Dialpadとの電話連携や Zoho Campaign によるメール配信など、各種ツールとの連携により業務の幅とスピードが広がっています。

本事例では、Zoho CRM の導入を通じてティータイムが実現した業務効率化・可視化・顧客対応力の向上について、代表取締役 平野雄大氏に詳しくお話を伺いました。

「UIが直感的で、データの深掘りもスムーズに行えます。フィルターの保存や表示列のカスタマイズができて、見たい情報にすぐアクセスできるところが気に入っています。」

株式会社ティータイム
代表取締役 平野雄大氏

―株式会社ティータイムについて教えてください。

平野氏:当社は、2014年に創業し、ゴルフ場業界に特化したWebマーケティング支援や予約SaaSを中心に、DXや経営支援を行っている会社です。主力サービス「Firstee」は、自社で開発した予約エンジンと CRM を備えたSaaSで、現在では全国約250コースに導入され、業界トップシェアを持つまでに成長しました。加えて、Web集客やレベニューマネジメントAIなど15以上のサービスを提供し、ゴルフ場の業務全体を幅広く支援しています。

また、人材紹介メディア「ゴルジョブ」や、タイで展開する日本人向け予約サービス「GoGolf」など、国内外で新たなチャレンジも続けています。「ホスピタリティ産業に輝きを、人々の人生に彩りを」というミッションのもと、テクノロジーと現場の知見を掛け合わせ、日本の観光産業の発展にも貢献していきたいと考えています。現在は約50名のメンバーが在籍し、一人ひとりがオーナーシップを持って、多様な個性を活かしながら事業に取り組んでいます。

ゴルフ場の自社Web集客を強くするシステム「Firstee」
ゴルフ業界専門の求人募集サイト「ゴルジョブ」を運営

使いやすさとコストのバランスで、Salesforceから全社展開しやすい Zoho CRM への移行を決断

―Zoho CRM を導入されたきっかけや当時の課題を教えてください。

平野氏:もともとはSalesforceを使っていたんですが、価格が高めだったこともあり、営業部など一部の正社員に限定して導入していました。ただ、今後の事業展開を見据えると、より多くのスタッフに CRM を活用してもらいたいという思いが出てきて、もう少し導入しやすい価格帯のサービスを探し始めました。

そこで検討に挙がったのが、サイボウズと Zoho CRM でした。サイボウズは自由度の高いアプリ開発が魅力だったんですが、UIやUXの観点では Zoho CRM の方が直感的に使いやすそうだなと感じました。ちょうどその頃、当社と業務委託で関わっているパートナー企業が Zoho CRM を社内で活用していて、「実際、使い勝手はいいですよ」といった声も聞けたので、リアルな運用イメージも湧きやすかったです。

サイボウズと比較すると Zoho CRM は決して安くはないですが、サイボウズはアプリの作り込みが必要だったり、ノーコードとはいえ負荷があるだろうなという懸念もあり、最終的には、UIやコストのバランス、導入後の相談のしやすさなどを総合的に見て、「うちには Zoho が合っているな」と判断しました。

Salesforceをやめようと思った大きなきっかけは、ログインの手間でした。Authenticatorが必須になって、社員からはただでさえ入力が面倒くさいと言われていたのに、ログインまで煩わしくなってしまい、もうこれは限界だなと感じていました。そんな経緯もあり、ちょうど1年前くらいから Zoho への切り替えを本格的に検討し始めました。

システムサービス事業の商談管理も人材サービス事業の求職者フォローもCRM で一元化

― Zoho CRM を業務でどのように活用されていますか?

平野氏:ゴルフ場向けに提供しているBtoB向けシステムサービス事業と、ゴルフ業界特化型の人材サービス事業の両方で Zoho CRM を活用しています。

BtoB事業で特によく使っているのは、取引先タブ、商談タブ、それからレポート機能です。商談については、ステージごとに進捗を管理し、かんばんビューでステージ別の案件状況や受注予定金額が一目で把握できるのが非常に便利です。売上予測の精度も向上しました。

スクリーンショットのキャプション:商談用のかんばんビュー。商談のステージごとに受注予定金額が表示されている。

それに、レポートからドリルダウンして詳細を確認できるのも助かっています。たとえば、「今月の新規商談が5件」と表示されていたら、そこをクリックすると個別の商談内容がすぐに確認できて、担当者の行動履歴や顧客とのやりとりまで追えるようになっています。用途に応じて表示項目を切り替えられる点も、私たちの業務にフィットしていてありがたいです。ステージの変化があった商談や、訪問状況などもすぐに把握できるので、営業の動きが見えやすくなりました。

また、ワークフローも活用していて、営業担当者の負荷をできるだけ軽減できるようにしています。現在は、各部署に Zoho CRM を積極的に活用しているメンバーがいるため、そうしたメンバーと連携しながら、業務への活用をさらに広げているところです。

―人材サービス事業の方では CRM をどのように使っていますか?

平野氏:人材サービス事業の方では、主に求職者の応募・面談・フォロー管理にZoho CRM を活用しています。取り扱っている職種は、キャディやフロント、コース管理など、ゴルフ業界に特化したものです。求職者からの応募は求人メディア「ゴルジョブ」経由で受け付けており、そのデータがAPI連携で自動的に Zoho CRM に登録される仕組みになっています。

登録のあった求職者に対して、キャリアアドバイザーが面談を実施し、求職者の希望条件や適性を確認します。その履歴やフォロー状況を Zoho CRM 上で管理しています。いつ誰がどの求職者に電話したかなど、コミュニケーションの状況がすべて登録されています。キャリアアドバイザーが情報を入力する際には、必須項目が明確なので、入力漏れが防げるのがありがたいです。

求職者フォローも Zoho CRM から行っていて、マーケティングメールを送ったあとの開封状況を確認し、開封してくれた方に優先的に電話をかけます。ステップメールも使って、求職者とは継続的なコミュニケーションをとるようにしています。

―電話連携サービスを利用されているそうですが?

平野氏:Zoho CRM とDialpadを連携することで、電話業務の効率が大きく向上しました。CRM画面に表示されている電話番号をクリックするだけでDialpadが起動し、即座に発信できるため、スムーズに通話が行えます。

さらに、Dialpad側には通話の分析機能もあり、担当者ごとの通話状況や対応履歴の確認にも活用しています。こうした連携により、日々の業務における利便性と管理のしやすさが大きく向上しました。

スクリーンショットのキャプション:CRM 画面上の電話番号をクリックすると、Dialpadが立ち上がり通話ができる。

レポートとダッシュボードで業務の「今」が見える

―レポートやダッシュボードの活用方法について教えてください。

平野氏:Zoho CRM 内のレポートや分析機能は、主に実績の確認に活用しています。一方で、予算や目標の管理については、Zoho CRM から定期的にメールでレポートを自動送信する設定にしており、そのデータをGoogle Apps Scriptを使ってスプレッドシートに取り込んでいます。スプレッドシート上で売上予測と連携させて、予算や目標との進捗を確認するようにしています。

実は、今使っている CRM 内のレポート画面は自分で作成しました。業務に合わせて自由にカスタマイズできるのは、Zoho CRM の大きな魅力だと感じています。

人材サービス事業でもダッシュボードは多用していて、今月の面談件数、担当者別の面談数などもすぐに把握できるようになっています。面談状況の一覧画面の担当者名をクリックすれば、その人が面談した求職者の詳細と面談内容が表示されるようになっているのが使いやすくて気に入っています。日々の応募数や面談数も棒グラフで可視化しています。

ダッシュボードで、前月、今月の担当者ごとの面談数や人材マッチングの状況が把握できる

“見える化”と“効率化”を同時に実現

─ Zoho CRM の導入で得られたビジネス上の効果はありますか?

平野氏:Zoho CRM の導入によって、業務の効率化と可視化が大きく進みました。特に、商談管理においては、商材や担当者ごとにフィルターをかけて案件を整理できるため、取り扱い商材の増加に伴う管理の煩雑さを解消できています。フィルターの保存や表示項目のカスタマイズが柔軟に行えるため、自社の業務に合わせた画面構成が簡単に作成できます。その結果、必要な情報を一目で把握できるようになり、現状のビジネス状況の把握がスムーズになりました。

新規の商談を作成するときには「提案メニュー」から提案する商材を選ぶ。

また、UIが直感的で、データの深掘りもスムーズに行えるので、必要な情報に素早くアクセスでき、Salesforceよりも操作性の面で親しみやすさを感じています。加えて、Zoho Sheet との連携により、テレアポなどのデータを一括で処理したい場面でも非常に使いやすくなりました。

Zoho Campaign を使ったメール配信では、開封率やクリック率といった結果を確認できるため、キャンペーンごとの効果をしっかりと検証できます。CRM と連携していることで、誰がメールを開封したかまで把握できるため、その後の電話やフォローメールの際にも役立っています。

メールキャンペーンの結果として、求職者一人ひとりの開封状況が確認できる。

─ CRM の活用を通じて、今後取り組みたい施策や新たな活用構想があれば教えてください。

平野氏:今後については、まずタスク管理の精度をもっと上げていきたいと考えています。具体的には、作業予定日や完了予定日などの入力を徹底して、より確実な進捗管理ができる体制を整えていきたいですね。

また、マーケティングオートメーションについては、現状あまり活用しきれていないと感じているので、そこは今後強化したい領域のひとつです。求職者の方へのアプローチも、今後はメールだけでなくショートメッセージなども活用しながら、より深いコミュニケーションを図っていければと思っています。

加えて、Zoho Sign の導入も検討中です。さらに、求職者の履歴書などの管理には、Zoho WorkDrive の活用も視野に入れており、全体としてよりスムーズで一貫性のある業務フローを目指しています。

また、Zoho CRM の基本的な機能はかなり使いこなせるようになってきたのですが、まだ活用しきれていない機能や、気づいていない便利な機能もあるのではと感じています。新しい機能や運用の工夫など、より深い活用方法を学んでいきたいと思っています。

―導入パートナーとして、エティカを選んだ理由は何ですか?また、エティカの対応について、率直なご感想・評価をお聞かせください。

平野氏:Zoho CRM の導入にあたっては、最初に3社ほど導入パートナーを検討していたのですが、その中で一番対応が良かったのがエティカさんでした。費用面で特別安いというわけではなかったんですが、やり取りの中で「この会社ならちゃんとサポートしてくれそうだな」という安心感がありました。他の候補は個人で活動されているような方々だったので、体制面でもエティカさんのほうが信頼できる印象でした。

現在は月次契約はしていないんですが、複雑な要件が出てきたときには、都度エティカさんに見積もりをお願いして相談しています。たとえば、「この画面のレイアウトをこう変えたい」「この項目のロジックを数式でどう組めばいいか」といった細かい設計の相談にも快く対応してくれて、的確にサポートしてもらえるのは本当に助かっています。

そういった“頼れる存在”がいてくれるというのは、非常に大きな安心感につながっていますし、全体としてとても満足しています。

株式会社ティータイム(Teetime,Inc)

  • 所在地:東京都豊島区南大塚3丁目42-13 寺岡ビル3F
  • 業種:サービス業(特にゴルフ場や観光業向けのIT・マーケティング支援)
  • 社員数:50名
  • ビジネス:BtoC
  • 事業内容:・ゴルフ場Webマーケティング支援事業
    ・自社Web予約SaaS事業
    ・ゴルフ場向け人材紹介事業
    ・ゴルフスクール送客メディア事業 etc
  • 創業:2014年4月18日
  • URL :https://teetime.co.jp/

導入支援パートナーについて

株式会社etika

Zoho CRM のカスタマイズはもちろん、他のZoho アプリ及び各種SaaSとのAPI連携によってお客様に最適なMA・CRM・販売管理システムを構築します。Zoho CRM の基本設定では満たせないカスタマイズも、過去のカスタマイズ経験と関数及びDelugeによって解決を目指します。
当社はオンライン及びチャットにて東京等の関東地方と中国九州地方を始めとして全国のクライアントを支援しています。

  • 本社所在地:〒750-0003 山口県下関市阿弥陀寺町7-8
  • 設立:2019年7月
  • 従業員数:3名
  • 業種:ITサービス・コンサルティング
  • パートナー認定:認定パートナー
  • ビデオ会議対応:
  • 対応地域:全国
  • 対応サービス:全サービス
  • 詳細・お問い合わせはこちら

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