メルマガとは

メールマガジン(メルマガ)は、企業が顧客に向けて定期的に配信する情報コンテンツです。商品やサービスの紹介、キャンペーン案内、最新情報提供を通じて、顧客との関係強化と購買促進を目的としています。顧客は興味のある情報を手軽に受け取れ、企業は顧客との接点を増やしエンゲージメントを高めることができます。メルマガにはテキストメールとHTMLメールの2種類があり、テキストメールはシンプルで読みやすく、HTMLメールは視覚的に魅力的です。企業はメルマガを活用することで、効果的なマーケティング活動を展開できます。

読まれやすいメルマガの基本構成と書き方

件名の書き方

メルマガの件名は、開封率に大きく影響を与える重要な要素です。メルマガを読んでその先の行動に移してもらう(コンバージョンを獲得する)ためには、まず読者にメールを開いてもらう必要があります。

メルマガの件名作成のポイント

  • 件名は30文字以内に収める
  • 冒頭15文字以内に重要な情報やキーワードを入れる
  • 訴求力を高める言葉を使用する
  • 数字を活用する

メルマガの件名は、短く要点を絞ることが重要です。スマートフォンで見切れないよう、30文字以内を目安にし、冒頭15文字に重要な情報を入れましょう。 読者の関心を引くために、内容に関連するキーワードや得られるメリットを具体的に表現すると効果的です。さらに、数字を活用することで具体性が増し、「〇〇%UP」「〇〇選」などの表現が読者の目を引きます。
また、「本日限定」「残りわずか」など緊急性をもたせる言葉や、「会員限定」「〇〇名様限定」といった特別感をもたせる表現を取り入れることで、読者の関心を引き、開封率を高める効果が期待できます。

差出人名の書き方

メルマガの差出人名には、主に以下の3つのパターンがあります。

  • 会社名
  • 会社名+個人名
  • 個人名

一般的に、会社名のみよりも個人名や読者と接点を持ったことがある担当者名を使用すると親近感が生まれやすく、開封率の向上につながるといわれています。
特に、過去にやり取りがあった担当者名を差出人にすると、読者が「知っている人からのメール」と認識しやすくなり、開封される可能性が高まります。
また、Gメールなどのメールソフトでは、件名よりも差出人名が大きく表示されるため、より目につきやすい工夫が重要です。顧客ごとに担当者名を変える場合は、メール配信ツールを活用すると、効率的に運用できます。

ヘッダーの書き方

メルマガのヘッダーは、読者が最初に目にする重要な部分です。企業名やメルマガ名、配信日や回数などを記号や装飾文字で強調することで、内容を認識しやすくなります。

ヘッダーに入れるべき要素

  • 企業情報:どの企業からの
    配信か明確にする
  • メルマガの配信目的:
    何を伝えるかを示す
  • お得情報:限定キャンペーンや
    最新ニュースを目立たせる
  • 画像、クリックボタン、リンク:
    クリックしやすい導線を設置する

読者の興味を引く工夫も大切です。たとえば、「今だけ〇〇%オフ!」や「最新情報をいち早くお届け!」など、魅力的なフレーズを盛り込むと、開封後のアクションにつながります。
HTML形式を活用すれば、デザイン性の高いヘッダーを作成でき、ブランドの印象を強く残すことも可能です。

リード文の書き方

メルマガの開封率を上げるためには、読者の興味を引き、本文を読みたくなるような魅力的なリード文の作成が重要です。

リード文作成のポイント

  • 季節の挨拶を取り入れる
  • 時事ネタを活用する
  • 読者の悩みに共感する

リード文では、読者に親しみを感じてもらうことが大切です。季節の挨拶を取り入れることで、読者との距離を縮められます。また、時事ネタを活用するのも効果的です。話題をうまく伝えたい情報に結びつけることで、読者をスムーズに本文へと誘導できます。

本文の書き方

メルマガ本文は、読者に重要な情報を伝え、行動を促すためのキーポイントです。伝えたいメッセージを明確にし、シンプルで読みやすい文章を心がけることが大切です。見出しや空行をうまく活用することで、文章の整理がされ、読者がスムーズに理解しやすくなります。
ひとつのテーマに絞って内容を展開することで、メッセージが明確になり、読者が混乱することなく理解できます。複数のテーマを詰め込むと情報が散漫になりがちです。重要な内容を先に伝え、その後で補足情報を加えるのが効果的でしょう。

エンディングとフッターの書き方

メルマガのエンディングでは、本文の内容を簡潔にまとめ、次に進むべきアクションを促すCTAを明記することが重要です。読者に次のステップを具体的に伝えることで、行動を促しやすくなります。 また、メルマガの送信は「特定電子メール法」に基づいて規制されており、以下の項目を記載する必要があります。

  • 運営会社名
  • 会社住所、電話番号など連絡先
  • 配信元のメールアドレス
  • ホームページのURL
  • 配信停止方法(オプトアウト)
  • コピーライト情報

これらの情報は、メルマガのフッター部分に記載することが一般的です。また、これらの情報を記載するだけでなく、読者が容易に確認できるように、わかりやすく表示する必要があります。
特定電子メール法に違反すると、罰則が科せられる可能性もあるため、注意が必要です。
(参考)消費者庁 特定電子メールの送信等 に関するガイドライン

目的別メルマガの書き方と例文

メルマガを効果的に活用するためには、目的に応じて書き分けることが大切です。 それぞれの目的に合わせたメルマガの書き方やポイントを、以下で詳しく紹介します。

  • 商品紹介を目的
  • お問い合わせや資料請求
  • お役立ち情報配信
  • ブランディング
  • 顧客との関係構築

商品紹介を目的としたメルマガ

商品紹介を目的としたメルマガは、読者に新商品や注目商品を知ってもらい、購買へとつなげることが目的です。目を引くキャッチコピーや訴求力のある言葉を使用することで、クリック率を高め、購入やアクションにつなげられます。

キャッチコピー例文

「数量限定!」新発売の〇〇、初回購入特典付き!
【残りわずか!】〇〇限定セール開始!今だけ20%オフ!

お問い合わせや資料請求を目的としたメルマガ

メルマガを通じて資料請求やお問い合わせ、セミナー申し込みを促進する際には、ただアクションを促すのではなく、まずは読者にどんなメリットがあるのかを伝えることも大切です。
たとえば、資料請求を通じてどんな知識や情報が得られるのか、セミナーに参加することでどのようなスキルやノウハウが身につくのかを明確に示すことで、アクションを起こしたくなる気持ちを引き出せます。

例文

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お役立ち情報配信を目的としたメルマガ

メルマガを通じて読者にお役立ち情報を提供する際は、ターゲット層のニーズや関心に合わせた内容を選ぶことが重要です。
読者の興味を引くためには、まず件名で開封したくなるようなメリットを簡潔に伝えることが大切です。どんな価値を読者が得られるのかを明確に示すことで、開封率が高まります。

例文

件名 〇〇通信 Vol.0 コラム: 新しいスタートを切るためのポイント
=======================
本文:
▲▲様

こんにちは!〇〇の××です。いつも〇〇通信をお読みいただき、ありがとうございます。寒さが増してきましたが、体調は崩されていませんか?季節の変わり目は体に負担がかかるので、無理せず過ごしてくださいね。

ブランディングを目的としたメルマガ

企業のイメージアップを目的としたメルマガでは、読者にとって有益な情報を提供することが重要です。過度な宣伝を避け、読者が興味を持ち、役立つと感じる内容を心がけることで、信頼感を築けます。
たとえば、業界の最新トレンドや実用的なアドバイスを紹介することで、読者に対して企業の専門性や誠実さをアピールできます。

例文

件名: 【〇〇】業界を変えた〇〇の開発秘話
=======================
本文:
▲▲様
いつもメールマガジンをご覧いただきありがとうございます。

当社が誇る新商品「〇〇」。わずか〇〇ヶ月で業界の常識を覆し、大きな反響を呼びました。その成功の裏には、開発陣の絶え間ない努力と、ユーザーの声を大切にする姿勢がありました。
今回は「〇〇」がどのようにして生まれ、どんな課題を乗り越えたのか、その過程を詳しくお話ししたいと思います。

〜開発秘話の内容〜

顧客との関係構築を目的としたメルマガ

顧客との関係構築を目的としたメルマガでは、堅苦しい文体を避け、手紙のように温かみのある語りかけを意識しましょう。 季節の話題や日常のちょっとした出来事をシェアすることで、読者に親近感を持ってもらい、その後に商品やサービスについて自然に触れましょう。ただし、商品紹介はあくまでメインの目的ではなく、読者との信頼関係を築くことが最優先です。

例文

件名: 【〇〇からの温かいご案内】あなたにオススメの季節のアドバイス
=======================
本文:
▲▲様
こんにちは、〇〇株式会社の××です。
最近は日中と夜の寒暖差が大きくなっていますが、体調は崩されていませんか?季節の変わり目はどうしても体調を崩しがちですが、私は最近、早寝早起きと温かい飲み物で元気に過ごしています♪

さて、今回はこの季節にぴったりの簡単な健康管理法をご紹介します。毎日のちょっとした習慣が、健康を守る鍵になりますよ。ぜひ、今回のメルマガでご紹介するアドバイスを取り入れて、元気にこの季節を乗り切りましょう!

効果的なメルマガを書くためのフレームワーク

効果的なメルマガ作成には、以下のフレームワークを活用することが有効です。
これらのフレームワークを活用することで、効果的で魅力的なメルマガを作成でき、読者との関係を深められます。

  • BEAFの法則
  • SUCCESsの法則
  • 4Uの法則
  • AIDAの法則
  • PREP法

BEAFの法則

BEAFの法則は、伝えたい情報を効果的に整理するためのフレームワークとして役立ちます。

BEAFの法則

要素

Benefit(メリット)

読者が得られるメリットや価値を伝える

Evidence(論拠)

そのメリットを裏付ける根拠やデータを提供する

Advantage(競合優位性)

提供するメリットがどのように他社より優れているかを解説する

Feature(特徴)

商品やサービスの詳細な特徴や魅力を解説する

BEAFの法則を効果的に活用することで、読者の心を掴み、行動を促すメルマガを作成できます。読者がメルマガを読むことで、どんなメリットがあるかを具体的に示しましょう。

SUCCESsの法則

SUCCESsの法則は、以下の記憶に残るメッセージやアイデアに共通する6つの要素をまとめたフレームワークです。

SUCCESsの法則

要素

Simple(単純明快)

誰にでも理解できる内容で表現する

Unexpected(意外性)

予想外の要素を含ませることで、注意を引きつける

Concrete(具体的)

具体的なデータや事例を示し、信頼性を高める

Credible(信頼性)

口コミや実績に基づいたデータを用いて、信憑性を高める

Emotional(感情)

読者の感情に訴えかけ、共感を呼び起こす

Story(物語性)

ストーリーを通じてメッセージを伝え、記憶に残りやすくする

これらの要素をメルマガの各セクションで意識的に取り入れることで、読者の関心を引き、効果的なコミュニケーションを実現できます。

4Uの法則

4Uの法則とは、読者の興味を引きつけ、行動を促す効果的なメルマガを作成するための4つの要素をまとめたフレームワークです。

4Uの法則

要素

Useful(有益性)

読者にとって有益な情報を提供する

Urgent(緊急性)

読者に今すぐ行動しなければと思わせる

Ultra-specific(超具体的)

数字や事例を使って読者に役立つ情報を具体的に伝える

Uniqueness(独自性)

ほかのメルマガにはない、独自の価値を提供する

4Uの法則を活用することで、読者は「この記事は自分にとって有益だ」「今すぐ行動しなければ」と感じ、メルマガの開封率やクリック率を高めることができます。

AIDAの法則

AIDAの法則は、顧客の購買行動プロセスを4つの段階に分けて説明するフレームワークです。

AIDAの法則

要素

Attention(注目)

読者の関心を引くため、目を引くタイトルや冒頭文を使用する

Interest(興味)

具体的で魅力的な情報やメリットを提示する

Desire(欲求)

具体的な利点や独自性を強調し、訴求をする

Action(行動)

購入を呼びかけるCTAを提示する

AIDAの法則を活用したメルマガ作成では、読者の注意を引きつけ、興味を誘い、欲求を掻き立て、行動を促す一連の流れが重要です。

PREP法

PREP法は、結論を最初に述べ、理由、具体例、そして最後に結論を繰り返す文章構成法です。

PREP法

要素

Point(結論)

最初に結論や主張を簡潔に伝える

Reason(理由)

なぜその結論が正しいのか、その理由を説明する

Example(具体例)

具体的な事例やデータを使って理由を補強する

Point(結論の再確認)

最後にもう一度結論を伝え、印象を強める

AIDAの法則を活用したメルマガ作成では、読者の注意を引きつけ、興味を誘い、欲求を掻き立て、行動を促す一連の流れが重要です。

Zoho Campaigns の導入事例

単体のMAツールでは配信のたびに連絡先のインポートが必要でしたが、Zoho CRM とZoho Campaigns を連携させればスムーズに連絡先情報を同期できますし、リストやセグメントで対象ごとの配信も可能となるため、使い勝手が良いと感じています。

株式会社イムラ

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特にHTMLのメルマガを、ドラックアンドドロップで簡単に作成できる機能は重宝しています。「誰でも簡単に使いこなせるツール」だと思います。

セイスイ工業株式会社

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Zoho Campaigns のレポート機能を活用して、電話でフォローし、顧客管理データベース上にお客さまの状況をアップデートするようにして商談に活かしています。

株式会社コンテックス

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要件に合う機能が一通りそろい、結果がわかり改善ができる機能(A/Bテスト)も魅力でした。Zoho Campaigns は配信先数による課金体系で、売上の増加と連動する条件で費用対効果が出せるのが選定の決め手となりました。

株式会社すららネット

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サイトに設置しているメルマガ配信の申し込みフォームから登録された方などは自動でデータをインポートして配信しています。メールの開封率は、平均30%くらいあり、集客メールを配信するとすぐに数件の申し込みが確認できています。

株式会社オプンラボ

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