そもそもメルマガ(メールマガジン)とは?

メールマガジン(メルマガ)とは、企業や個人が読者に対して定期的に配信するメール形式の情報媒体です。主にニュース、商品情報、キャンペーン告知、コラムなど、さまざまな情報が提供されます。
メルマガは、開始当初はテキストのみで構成されるテキストメールが一般的でした。近年では、HTML言語を用いたHTMLメールが増えており、視覚的な効果の高いメルマガが主流となっています。

メルマガを始めるための基本ステップ

メルマガを始めるには、いくつかの基本的なステップを押さえる必要があります。
ここでは、そのステップを順に解説していきます。

  • 関連の法律を確認
  • 目的の整理
  • 配信内容の準備
  • 配信リストの準備
  • 配信ツールの選定
  • 運用計画

ステップ1:メルマガ関連の法律を確認

メルマガの運用を開始する前に、関連する法律を確認しましょう。
企業活動の一環としてメルマガを活用する場合、遵守すべき法律が存在します。 法律に違反すると、意図せずとも企業活動に多大な損害を与える可能性があります。 ここでは、メルマガに関連する代表的な法律を2つ紹介します。

特定電子メール法

特定電子メール法は、迷惑メールなどの防止を目的として、広告や宣伝目的の電子メールの送信を規制する法律であり、2002年に施行されました。正式名称は「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」といいます。この法律の中で特に重要な点は、オプトイン規制とオプトアウト対応です。オプトイン規制とは、広告や宣伝を目的としたメールを送信する際に、受信者からの事前の同意が不可欠であるという規制を指します。
一方、オプトアウトとは、受信者から配信停止の申し出があった場合に、送信者は速やかに対応する義務があるということです。
具体的には、配信停止リンクを設置するなど、受信者からの配信停止リクエストに迅速に対応できる体制を整える必要があります。

参照:消費者庁:特定電子メールの送信の適正化等に関する法律

個人情報保護法

メルマガを運用の活用においては個人情報の管理も重要で、メルマガをビジネス展開する中では顧客情報の取り扱いが特に大切です。企業は、個人情報に関する取り扱いの方針を明文化した文書であるプライバシーポリシーを策定して、メルマガの読者に同意を得る必要があります。読者に安全にサービスを利用してもらうため、セキュリティ対策にも万全を期することが重要です。
個人情報セキュリティとは、個人情報が外部に漏れたり、ウイルスに感染したりしないように、個人情報を守るための対策です。
セキュリティ面を充実させたプライバシーポリシーを策定し、安全面への配慮を最大限におこないましょう。

ステップ2:メルマガの目的を整理

次に、メルマガを配信する目的を明確にします。
ブランド認知度の向上、リード(見込み客)の獲得、商品の販売促進、顧客満足度の向上など、具体的な目的や目標を設定しましょう。ビジネスにおけるメルマガの主な目的は、以下のとおりです。

  • 販売促進:

    キャンペーン情報やクーポン
    配信および新商品の紹介など

  • ブランディング:

    企業イメージの醸成

  • 重要なお知らせ:

    サイトのメンテナンス予定や
    店舗の休業予定など

また、ターゲットとする読者層を明確にし、読者のニーズや課題を把握することも重要です。 目的とターゲットを明確にすることで、効果的なコンテンツ作成と配信が可能になります。

ステップ3:配信内容の準備

目的とターゲットが決まったら、実際に配信するコンテンツを準備します。
新商品やサービスの情報、セールやキャンペーン情報、お役立ち情報(ノウハウ、事例紹介など)、読者限定コンテンツなど、読者の興味を引くコンテンツを作成しましょう。 コンテンツ作成のポイントは、読者の興味を引くタイトル、分かりやすく簡潔な文章、視覚的に魅力的なデザイン、読者に行動を促すCTA(Call-To-Action、行動喚起)です。

ステップ4:配信リストを準備する

コンテンツの準備と並行して、配信リストを準備します。既存顧客情報があれば、過去の取引履歴や顧客データを分析し、
メルマガ配信の許可を得ます。また、Webサイトやブログにメルマガ登録フォームを設置し、読者を募ることも効果的です。
登録を促すために特典を用意するのも良いでしょう。さらに、ホワイトペーパーやウェビナーを活用し、資料請求やウェビナー参加と引き換えにメルマガ登録を促す方法もあります。

ステップ5:メール配信ツールを選ぶ

効率的なメルマガ配信には、メール配信ツールが欠かせません。メール配信ツールは、大量のメールを一括/予約配信するだけでなく、効果測定や分析機能、リスト管理機能などを備えています。必要な機能、配信数や登録者数に応じた料金プラン、操作性やサポート体制などを考慮して、自社に最適なツールを選びましょう。無料から始められるツールもありますので、まずは試してみるのも良いでしょう。

ステップ6:運用計画を立てる

最後に、メルマガの運用計画を立てます。配信頻度、配信時間、効果測定の方法、改善策などを具体的に計画します。配信頻度は、読者の反応を見ながら最適な頻度を設定し、配信時間は、読者がメールを開封しやすい時間帯を分析します。また、開封率、クリック率、登録解除率などの指標を分析し、分析結果をもとに改善策を検討します。PDCAサイクルを回し、効果的なメルマガ運用を目指しましょう。

効果的なメルマガ
配信のポイント

メルマガの効果を最大限に引き出すためには、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。

他社のメルマガを分析

まず、競合他社や成功している企業のメルマガを分析することから始めましょう。どのようなコンテンツが配信されているのか、どのようなタイトルが読者の興味を引くのか、どのようなデザインが効果的なのかなど、多角的に分析します。他社の成功事例を参考にすることで、自社のメルマガに活かせるヒントが見つかります。

テスト配信と改善

メルマガを本格的に配信する前に、必ずテスト配信を行いましょう。テスト配信では、複数のタイトルやコンテンツを試し、開封率やクリック率を比較します。テスト結果をもとに、最も効果的なタイトルやコンテンツを選び、改善を繰り返すことで、より効果的なメルマガを作成できます。

ターゲットニーズの再確認

ターゲットとする読者のニーズを常に再確認することが重要です。読者の興味や関心は時間とともに変化するため、定期的にアンケートやフィードバックを通じてニーズを把握しましょう。読者のニーズに合ったコンテンツを提供することで、開封率やクリック率の向上につながります。

配信結果の確認

メルマガは配信して終わりではありません。
運用後の改善プロセスをしっかりと行うことで、効果を最大化できます。

配信結果の確認

メルマガ配信後は、必ず配信結果を確認しましょう。開封率、クリック率、登録解除率などの指標を分析し、どのコンテンツが読者に響いたのか、どの部分を改善すべきかなどを把握します。これらのデータは、今後のメルマガ作成に役立つ貴重な情報となります。

改善案の実行

配信結果の分析をもとに、改善案を実行します。例えば、開封率が低い場合はタイトルや配信時間を見直し、クリック率が低い場合はコンテンツの内容やデザインを改善します。改善案を実行した後は、再度効果測定を行い、効果があったかどうかを確認し、改善を繰り返すことで、メルマガの効果を徐々に高めていくことができます。

Zoho Campaigns の導入事例

単体のMAツールでは配信のたびに連絡先のインポートが必要でしたが、Zoho CRM とZoho Campaigns を連携させればスムーズに連絡先情報を同期できますし、リストやセグメントで対象ごとの配信も可能となるため、使い勝手が良いと感じています。

株式会社イムラ

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特にHTMLのメルマガを、ドラックアンドドロップで簡単に作成できる機能は重宝しています。「誰でも簡単に使いこなせるツール」だと思います。

セイスイ工業株式会社

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Zoho Campaigns のレポート機能を活用して、電話でフォローし、顧客管理データベース上にお客さまの状況をアップデートするようにして商談に活かしています。

株式会社コンテックス

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要件に合う機能が一通りそろい、結果がわかり改善ができる機能(A/Bテスト)も魅力でした。Zoho Campaigns は配信先数による課金体系で、売上の増加と連動する条件で費用対効果が出せるのが選定の決め手となりました。

株式会社すららネット

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サイトに設置しているメルマガ配信の申し込みフォームから登録された方などは自動でデータをインポートして配信しています。メールの開封率は、平均30%くらいあり、集客メールを配信するとすぐに数件の申し込みが確認できています。

株式会社オプンラボ

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