メールが迷惑メールとしてマークされている理由
Zoho Mailの迷惑メールのフィルタリングプロセスでは、さまざまなパラメーターに基づいて、有害なメールを迷惑メールとして識別して分類します。受信メールは、ユーザーまたは管理者が作成したユーザーの迷惑メール設定や組織の迷惑メール対策設定に基づいて的確にフィルタリングされ、受信した正規のメールと迷惑メールが区別されます。
メールが迷惑メールとしてマークされ、迷惑メールフォルダーに保存される理由は多数あります。迷惑メールフォルダーでメールを開くと、これらの理由を表示できます。正規のメールが誤って迷惑メールフォルダーに保存された場合は、このヘルプドキュメントの手順に従い、迷惑メールとしてマークされた理由に基づいてそれを取り消し、迷惑メールフォルダーに再び保存されないようにできます。
目次
- 送信者のメールがメールのブロックリストにある
- 送信ドメインがドメインのブロックリストにある
- メールの言語がブロックリストにある
- フィルター条件に基づいて迷惑メールとしてマークされている
- 送信者のメールがこのグループのブロックリストにある
- 送信者のメールが組織のブロックリストにある
- 送信者ドメインが組織のブロックリストにある
- IPアドレスまたは範囲が組織のブロックリストにある
- 送信ドメインのTLDが組織のブロックリストにある
- メールの送信元の国が組織によってブロックされている
- メールの言語が組織のブロックリストにある
- HTMLタグ基準の迷惑メールエラー
- コンテンツ基準の迷惑メールエラー
- 表示名を使用してなりすましが試みられている
送信者のメールがメールのブロックリストにある
この理由が表示されている場合は、送信者のメールアドレスが迷惑メール対策設定のブロックリストに追加されています。そのメールアドレスをブロックリストから削除する場合、または許可リストに移動する場合は、次の手順を実行します。
- [Zoho Mailの設定]>[迷惑メール対策]リストに移動します。
- [メールアドレス]タブに、許可リストとブロックリストのメールアドレスがすべて表示されています。
- ブロックリストから削除するメールアドレスを選択します。
- 矢印アイコンをクリックして、そのメールアドレスを許可リストへ移動します。
- [削除]ボタンをクリックして、そのメールアドレスをブロックリストから削除することもできます。
送信ドメインがドメインのブロックリストにある
この理由が表示されている場合は、送信ドメインがブロックリストにあるため、メールは迷惑メールフォルダーに保存されます。許可リストに移動する場合は、次の手順を実行します。
- [Zoho Mailの設定]>[迷惑メール対策]リストに移動します。
- [ドメイン]タブに、許可されているドメインとブロックされているドメインがすべて表示されています。
- ブロックリストから削除するドメインを選択します。
- 矢印アイコンをクリックして、そのドメインを許可リストへ移動します。
メールの言語がブロックリストにある
この理由は、迷惑メール設定の言語フィルターでブロックされている言語が受信メールに含まれている場合に表示されます。言語フィルターを削除するには:
- [設定]>[迷惑メール対策]リストに移動します。
- [言語フィルター]タブに、ブロックされている言語がすべて表示されています。
- リストから削除する言語を選択し、[削除]アイコンをクリックします。
- [なし]オプションを選択して、迷惑メール内の言語フィルターをすべて削除することもできます。
フィルター条件に基づいて迷惑メールとしてマークされている
ユーザーが設定したフィルター条件の1つに基づいて、メールが迷惑メールフォルダーに保存される場合があります。フィルター設定からフィルター条件を確認して変更できます。
送信者のメールがこのグループのブロックリストにある
この場合、その送信者からのグループあてのメールが届いていない可能性あります。これは管理者が変更できます。
- コントロールパネルの画面左側から、[グループ]タブを選択します。
- グループ名を選択します。
- [迷惑メール対策]タブ>[ブロックするメール]に移動します。
- [削除]アイコンをクリックして、[ブロックするメール]リストからそのメールアドレスを削除します。
送信者のメールが組織のブロックリストにある
送信者のメールアドレスが組織の管理者によってブロックされています。これは、次の手順に従って管理者が変更できます。
- コントロールパネルで、[メールの管理]>[迷惑メール対策]オプションを選択します。
- [ブロックリスト]タブ>[メールリスト]に移動します。
- リストから、ブロックを解除したいメールアドレスを選択します。
- [削除]アイコンをクリックします。
送信者ドメインが組織のブロックリストにある
送信ドメインが組織の管理者によって[ブロックリスト]に追加されています。そのドメインが正規のドメインである場合、管理者はこれを次の手順に従って[ブロックリスト]から削除できます。
- Zoho Mailのコントロールパネルで、[メールの管理]>[迷惑メール対策]オプションを選択します。
- [ブロックリスト]タブ>[ドメインリスト]に移動します。
- 削除するドメインを[ブロックリスト]から選択します。
- [削除]アイコンをクリックします。
IPアドレスまたは範囲が組織のブロックリストにある
メールの送信元のIPアドレスまたは範囲が組織によってブロックされています。管理者はこれを[ブロックリスト]から削除できます。
- コントロールパネルで、[メールの管理]>[迷惑メール対策]オプションを選択します。
- [ブロックリスト]タブ>[IPリスト]に移動します。
- リストから、ブロックを解除したいIPアドレス/範囲を選択します
- [削除]アイコンをクリックします。
送信ドメインのTLDが組織のブロックリストにある
送信ドメインのTLDが組織によってブロックされている場合、そのメールは迷惑メールフォルダーに保存されます。管理者は、次の手順に従って[ブロックリスト]からそのTLDを削除できます。
- コントロールパネルで、[メールの管理]>[迷惑メール対策]オプションを選択します。
- [ブロックリスト]タブ>[TLDリスト]に移動します。
- [削除]アイコンをクリックし、そのTLDを選択して削除します。
メールの送信元の国が組織によってブロックされている
組織によってブロックされている国から送信されたメールは、迷惑メールフォルダーに保存されます。管理者は、コントロールパネルの国基準の迷惑メールフィルターからその国を削除できます。
- コントロールパネルで、[メールの管理]>[迷惑メール対策]オプションを選択します。
- [言語/場所]タブ>[国基準の迷惑メール]に移動します。
- [迷惑メールフォルダーに移動]リストで、削除する国を見つけます。
- [削除]アイコンをクリックします。
メールの言語が組織によってブロックされている
組織によってブロックされている言語を含むメールは、迷惑メールフォルダーに表示されます。管理者は、コントロールパネルでその言語に対するブロックを解除できます。
- コントロールパネルで、[メールの管理]>[迷惑メール対策]オプションを選択します。
- [言語/場所]タブ>[言語基準の迷惑メール]に移動します。
- 迷惑メール設定から削除する言語を見つけます。
- [削除]アイコンをクリックします。
HTMLタグ基準の迷惑メールエラー
コントロールパネルでのHTMLタグ基準の迷惑メール設定でメールがフィルタリングされると、次の理由が表示されます。これらのHTMLタグを含むメールは迷惑メールに保存されます。
- FORMタグ付きのメールは有害な場合があります。
- EMBEDタグ付きのメールは有害な場合があります。
- FRAMEタグ付きのメールは有害な場合があります。
- OBJECTタグ付きのメールは有害な可場合があります。
この迷惑メール設定は、次の手順に従って管理者が変更できます。
- コントロールパネル>[メール管理]>[迷惑メール対策]に移動します。
- [設定]タブを選択します。
- [HTMLタグ基準の迷惑メールチェック]セクションで該当のオプションをオフにして、タグ基準の迷惑メールチェックを削除します。
コンテンツ基準の迷惑メールエラー
コントロールパネルでのコンテンツ基準の迷惑メールチェックでメールがフィルタリングされると、次の理由が表示されます。このようなコンテンツを含むメールは、迷惑メールフォルダーに保存されます。
- このメールには実行可能なJavaScriptが埋め込まれているため、有害である恐れがあります。
- このメールには、データに害を及ぼす可能性のある署名トラッキングが含まれています。
- これは一斉メールまたはキャンペーンメールです。
これらのチェックで正規のメールが迷惑メールフォルダーに保存された場合、管理者は次の手順に従い、コントロールパネルでこれらの迷惑メールチェックを削除できます。
- コントロールパネル>[メール管理]>[迷惑メール対策]に移動します。
- [設定]タブを選択します。
- [コンテンツ基準の迷惑メール設定]セクションで該当のオプションをオフにして、コンテンツ基準の迷惑メールチェックを削除します。
注:管理者は、[迷惑メール対策]設定の[Webバグ]オプションをオフにすることで、署名トラッキングの迷惑メールチェックを削除できます。
表示名を使用してなりすましが試みられている
管理者は、Zoho Mailコントロールパネルで表示名を設定し、1つ以上のメールアドレスに関連付けることで、表示名の不正使用を防止します。
設定した表示名が受信メールに表示されているが、関連付けられているメールアドレスが表示されていない場合、受信したメールはなりすましメール/詐欺メールとして分類され、コントロールパネルの設定に基づいて迷惑メールフォルダーに保存されます。たとえば、メールアドレスceo@mydomain.comについて考えてみましょう。表示名「CEO」のメールが他のメールアドレスから届いた場合、定義した操作がこのメールアドレスに適用されます。このメールが正規のものである場合、管理者は有効なメールアドレスを追加して、コントロールパネルの設定で対応する表示名に関連付けることができます。
- コントロールパネル>[メール管理]>[迷惑メール対策]に移動します。
- [なりすまし管理]タブを選択します。
- [表示名不正]セクションをクリックします。
- 表示名とその表示名に関連付けられているメールアドレスがここに表示されます。
- 該当のメールアドレスに関連付ける表示名を見つけます。
- 関連付けられている既存のメールアドレスの横の[追加]ボタンをクリックします。
- 表示名に関連付けるメールアドレスを入力し、[Enter]を押します。
さらに、表示名のなりすましを防止するため、Zoho Mailでは、送信者が連絡先に登録されている場合、または以前に送信者とのやり取りがあった場合にのみ、送信者の表示名が表示されます。それ以外の場合は、送信者のメールアドレスのみが表示されます。たとえば、表示名がRebeccaでrebecca@zylker.comからメールが送信された場合について考えてみましょう。表示名Rebeccaは、rebecca@zylker.comがすでに連絡先に登録されている場合、または以前にやり取りがあった場合にのみ表示されます。それ以外の場合は、表示名のなりすましを防ぐために、メールアドレスrebecca@zylker.comのみが表示されます。