迷惑メール検証設定
Zoho Mail管理コンソールでは、特定のメールがSPF、DKIM、DMARCなどのプロトコルの検証に失敗した場合に実行する操作をカスタマイズできます。可能な操作の中から、組織の要件に最適なものを選択してください。また、迷惑メール処理のタイプや、その他の設定を組織向けに選択することもできます。
迷惑メール処理:
Zoho Mailでは、迷惑メール処理のタイプを選択したり、送信者基準の通知や配信後の迷惑メールチェックをカスタマイズしたりできます。
- Zoho Mail管理コンソールにサインインします。
- [セキュリティーとコンプライアンス]メニューに移動し、[迷惑メール対策]を選択します。
- [迷惑メール処理]セクションが開きます。
- 組織の迷惑メール処理タイプ:組織に設定する迷惑メール処理のレベルです。Zoho Mailの迷惑メールフィルターは、ここで選択するオプションに基づいて動作します。
設定する迷惑メール処理のタイプを選択します。- 完全 - コンテンツ、送信者、ヘッダーを含むメール全体が、迷惑メールフィルターの処理対象となります。
- コンテンツのみ - メールの内容のみが迷惑メール処理の対象となります
- 送信者のみ - メールの送信者が迷惑メールフィルターの処理対象となります。
- 送信者とヘッダーのみ - メールのヘッダーと送信者が迷惑メール処理の対象となります。
- 迷惑メール設定のみ - メールは組織またはユーザーの迷惑メール設定に基づき、迷惑メール処理の対象となります。ただし、メールのヘッダーとコンテンツに基づくシステムレベルの迷惑メールチェックは行われません。
- オフ - 組織の迷惑メール処理はオフになります。
システムレベルの迷惑メールの拒否:システムレベルの迷惑メールの拒否を有効または無効にできます。有効にすると、送信者の信用、これまでの迷惑メール履歴、受信レベルでのシステムレベルのブラックリストなど、システムレベルの迷惑メールチェックに基づいて迷惑メールに分類されたすべてのメールが、システムへの侵入を拒否されます。無効にすると、迷惑メールに分類されたメールが迷惑メールフォルダーに送信されます。
- 送信者別通知:メールの送信者に基づいて、組織ユーザーに通知を送信することを選択できます。受信者に通知したい送信者のタイプは、ここで選択できます。
組織ユーザーに通知する送信者のタイプを選択します。- 無効 - 送信者別通知を無効にします。
- 認証されていないメール - メールがSPFまたはDKIMの検証に合格しなかった場合に組織ユーザーに通知します。
- 外部メール - メール送信者が同じ組織に属していない場合にユーザーに通知します。
- 連絡先以外のメール - メール送信者がアドレス帳に含まれない場合にユーザーに通知します。
- 配信後の迷惑メールチェック:メールがユーザーのメールボックスに配信された後でも、迷惑メールチェックがバックグラウンドで行われます。メールの配信後に迷惑メールチェックを実行するメールは選択が可能です。メールの配信後に迷惑メールチェックを実行するメールを選択します。
- 無効 - メール配信後の迷惑メールチェックを無効にします。
- 未読メールのみ - メール配信後、未読メールに対してのみ迷惑メール処理を実行します。
- すべてのメール - 配信されたすべてのメールに対して迷惑メール処理を実行します。
SPF検証:
SPF(Sender Policy Framework)は、特定のドメインに基づいてメール送信を許可するメールサーバーを定義するDNSレコードです。受信メールの場合、SPF検証は送信ドメインの公開済みSPFレコードと、メールの受信元IPに基づいて行われます。競合が発生した場合、SPF検証では、メールの一時的失敗または失敗となります。SPF認証の一時的失敗/失敗の場合に、管理者は[一時的拒否]、[拒否]、[許可(処理を進める)]、[メールを検疫エリアに移動]を選択できます。
SPF検証に失敗したメールに対する操作をカスタマイズするには、次の手順を実行します。
- Zoho Mail管理コンソールにサインインします。
- [セキュリティーとコンプライアンス]メニューに移動し、[迷惑メール対策]、[迷惑メール検証]の順に選択します。
- [SPF検証]で、SPFのフェイルとソフトフェイルの場合の処理を選択します。
- 永続的な拒否:選択したオプションに基づき、SPF検証のフェイル/ソフトフェイルの場合に、メールは不達となります。
- 一時的な拒否:4xxエラーでメールを一時的に拒否します。SPFの再試行が再度確認され、送信者がSPFレコードを修正または更新した場合に許可されます。
- なし:メールを拒否せずに、さらに迷惑メール処理を進めます。
- 隔離領域に移動:管理者が確認できるように、メールを迷惑メール隔離領域に移動します。
DKIM検証:
受信メールのヘッダーにDKIM署名があると、そのメールに対するDKIM検証が行われます。DKIMが無効であることが判明した場合、管理者はそのようなメールに対して以下のいずれかのアクションを選択できます。
DKIM検証に失敗したメールに対する操作をカスタマイズするには、次の手順を実行します。
- Zoho Mail管理コンソールにサインインします。
- [セキュリティーとコンプライアンス]メニューに移動し、[迷惑メール対策]、[迷惑メール検証]の順に選択します。
- [DKIM検証]で操作を選択します。
- 永続的な拒否:選択したオプションに基づき、DKIM認証に失敗した場合に、メールは不達となります。
- 一時的な拒否:4xxエラーでメールを一時的に拒否します。再試行時にDKIMが再度検証され、送信者がDKIMレコードを修正または更新していた場合は許可されます。
- なし:メールを拒否せずに、さらに迷惑メール処理を進めます。
- 隔離領域に移動:管理者が確認できるように、メールを迷惑メール隔離領域に移動します。
DMARC検証:
DMARCポリシーは、広く導入されているSPFプロトコルやDMIMプロトコルに基づいて構築されたメール認証プロトコルです。認証エラーが発生し、DMARCポリシーが隔離に設定されている場合、受信者ドメインの管理者は、メールに対して次のいずれかの操作を実行することを選択できます。
- Zoho Mail管理コンソールにサインインします。
- [セキュリティーとコンプライアンス]メニューに移動し、[迷惑メール対策]、[迷惑メール検証]の順に選択します。
- [DMARC検証]で操作を選択します。
- なし:メールを拒否せずに、さらに迷惑メール処理を進めます。
- 迷惑メールフォルダーに移動:メールを迷惑メールとしてマークし、それ以上のチェックは行いません。
- 隔離領域に移動:管理者が確認できるように、メールを迷惑メール隔離領域に移動します。
DNSBL検証:
Zohoは、ユーザーの迷惑メールマーク、不正使用パターン、当社が契約している外部サービスのブロックリストに基づいて、統合ブロックリストを管理しています。組織管理者は、SPFやDMIMと同様に、Zohoブロックリストの実行を管理するルールを追加できます。管理者は、組織の要件に基づいてメール配信を管理できます。
- Zoho Mail管理コンソールにサインインします。
- [セキュリティーとコンプライアンス]メニューに移動し、[迷惑メール対策]、[迷惑メール検証]の順に選択します。
- [DNSBL検証]で操作を選択します。
- 永続的な拒否:送信元ドメイン/メールアドレスまたはIPアドレスがZohoブロックリストにある場合に、メールは不達となります。
- 一時的な拒否:送信元ドメイン/メールアドレスまたはIPアドレスがZohoブロックリストにある場合に、メールを一時的に保留します。
- 迷惑メールフォルダーに移動:メールを迷惑メールとしてマークし、それ以上のチェックは行いません。
- 検疫:管理者が確認できるように、メールを迷惑メール検疫エリアに移動します。