組織のセキュリティー

組織のアカウントには多くの機密データがあるため、データの安全性を確保し、侵害を防止するためには、一定のセキュリティールールが必要です。管理者は、TFAや不審なサインインの通知といったZoho Mailのセキュリティー機能を使用して、ユーザーと組織のデータを保護できます。

不審なサインインの通知

Zoho Mailには、ユーザーのこれまでの動作から判断して、通常とは異なるサインインを識別するメカニズムがあります。このようなサインインを「不審なサインイン」といいます。[不審なサインインの通知]オプションを有効にすると、アカウントに不審なサインインがあったユーザーにメールを送信できます。不審なサインインの通知を有効/無効にするには

  1. Zoho Mail管理コンソールにサインインします。
  2. 画面左側の[セキュリティーとコンプライアンス]セクションで[不審なサインイン]に移動します
  3. オン/オフの切り替えでオプションを有効/無効にします。

S/MIME

S/MIMEは、非対称暗号化という概念でメールを保護できる暗号化テクノロジーです。S/MIMEの詳細をご覧ください。

組織におけるS/MIMEの有効化

  1. Zoho Mail管理コンソールにサインインします。
  2. 画面左側の[セキュリティーとコンプライアンス]セクションで[S/MIME]に移動します
  3. オン/オフの切り替えでオプションを有効/無効にします。

組織に対してS/MIMEを有効にしても、各ユーザーにそれぞれ独自のS/MIME証明書を設定する必要があります。ユーザーが独自のS/MIME証明書を各自のメールボックスからアップロードできるようにするには、[ユーザーが独自の証明書をアップロードできるようにする]オプションをオンにします。 

ユーザーのS/MIME設定

管理コンソールからユーザーにS/MIMEを設定する場合は、次の手順を実行します。

  1. Zoho Mail管理コンソールにサインインします。
  2. 画面左側で[ユーザー]に移動し、S/MIMEを設定するユーザーをリストからクリックします。
  3. ユーザーページで、上部のメニューから[セキュリティー]をクリックし、左側のメニューで[S/MIME]に移動します。
  4. [追加]をクリックします。
  5. そのユーザーに複数のメールアドレスがある場合は、1つを選択します。
  6. ユーザーのS/MIME証明書をアップロードし、証明書のパスワードを入力します。
  7. 完了したら、[アップロード]をクリックします。

メモ:

  1. [ユーザーが独自の証明書をアップロードできるようにする]オプションが有効になっている場合は、ユーザーが各自でメールボックスからS/MIME証明書をアップロードできます。 
  2. S/MIME証明書は、Zoho Mailから提供されていないため、外部プロバイダから購入する必要があります。

2段階認証

2段階認証(TFA)または多要素認証(MFA)では、静的パスワードと可変のパスコードを検証することで、アカウントへのアクセスを許可します。可変のパスコードには、SMSベースのOTP、アプリベースのOTP、Yubikey、ZohoのOneAuth(特に推奨)があります。静的パスワードと可変のパスコード(OTP)のいずれかが間違っていた場合は、アカウントへのアクセスが拒否されます。詳細はこちら

許可するIPアドレス

組織によっては、ユーザーが社内または特定のIPアドレスからのみメールアカウントにサインインすることを想定しています。[許可するIPアドレス]を使用すると、組織ユーザーの役割に応じて、承認した場所のみにアクセスを制限できます。これを定義した場合、指定したIPアドレスに属していないユーザーはアカウントにアクセスできません。詳細はこちら

パスワードポリシー

パスワードは、ユーザーが自分のアカウントにアクセスする際の最初の関門です。パスワードの強度が高いほど、ハッカーによる侵害が難しくなります。Zoho Mailの初期設定のパスワードポリシーでは、ユーザーに強力なパスワードの作成が義務付けられていますが、[パスワードポリシー]オプションを使用して、さらに強力なパスワードの作成をユーザーに求める設定も可能です。詳細はこちら

SAML認証

SAML - SAML(Security Assertion Markup Language)はOASIS(Organization for the Advancement of Structured Information Standards、構造化情報標準促進協会)のSecurity Services Technical Committee(セキュリティサービス技術委員会)が開発したXMLベースのフレームワークで、ユーザーの認証、認可、属性情報の交換に使用されます。SAMLはXMLから派生したマークアップ言語です。SAMLの目的は、さまざまなドメインやサービスでWebアプリケーションのシングルサインオンを有効にすることです。詳細はこちら

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メールお問い合わせ窓口:support@zohomail.com