ビジネスインテリジェンス(BI)とは?

Forrester Researchによれば、ビジネスインテリジェンス(BI)とは、未加工データを意味のある有益な情報に変えるための一連の方法論、プロセス、アーキテクチャ、テクノロジーであり、変換した情報を使用して、より効果的な戦略的、戦術的、実用的な洞察と意思決定が実現します。

レポート作成やデータ分析のBIツールには、次のようなオプションがあります。

  • スプレッドシート
  • 従来の自社管理型BIツール
  • オンデマンド型BIツール(SaaS BIツール)

本書では、従来の自社管理型BIツールではなく、オンデマンド型BIツールを選ぶべき理由について説明します。

Zoho AnalyticsがBIツールとしてスプレッドシートより優れている点について、詳しくはスプレッドシートとZoho Analyticsの比較もご覧ください。

クラウドBIまたはSaaS BIの未来

これまでのSaaSは、メールやカレンダーなど、生産性向上のためのソフトウェアや、CRM、マーケティング、人事、財務など、トランザクションシステムに重点を置いたものが中心でした。データ収集とビジネスプロセスの自動化がクラウドソフトウェアによって推進される中で、レポート作成とデータ分析ニーズへの対応にクラウドBIツールを導入するという変化は自然な流れであると言えます。

「1,364人のITマネージャーとBIツールのビジネスユーザーを対象に2011年第4四半期に実施された調査によると、17%の組織が、コアBI機能の一部をクラウドやSaaS製品に置き換えたか、または置き換える予定だと回答しています。それに対し、ほぼ3分の1(27%)の組織が、特定の基幹業務や対象分野のBI機能を強化するためにクラウドやSaaSオプションをすでに使用しているか、今後12カ月以内に使用する予定であると回答しています」- Gartner(2012年1月)

さらに、BIニーズへの対応のためにZoho Analyticsなどのオンデマンド型BIツールの導入を促進している要因について説明します。

シンプルさと使いやすさ

オンデマンド型BIツールは、次のような特徴から、正しく実行すればシンプルで使いやすいものです。

  • Webインターフェイス:Zoho AnalyticsのようなクラウドBIプラットフォームは、一般に広く使用されているWebブラウザーベースのインターフェイスを備えているので、短期間で使いこなすことが可能です。さらに、Zoho Analyticsは、データ処理やレポート作成用に「スプレッドシート形式」のインターフェイスも提供しているため、さらに導入しやすくなっています。
  • アクセスのしやすさ:いつでもどこからでもWeb上でアクセスできます。
  • 設定が不要:オンデマンド型BIツールは、すぐに使用できる既製ツールなので、従来のBIツールで必要となる複雑な設定作業は不要です。
  • スキルセット:データベース、ETL、OLAP、レポート作成などの特別なスキルセットは不要です。必要なのは、自社のビジネスに対する知識だけです。
  • 購入しやすい:月額払いの定額制です。不要になればいつでも解約できます(再び必要になった場合には、再開することもできます)。

共同分析・レポート作成

従来の自社管理型BIツールは、共同分析・レポート作成用に開発されたものではないため、共同作業を行うには、レポートやスプレッドシートをメールで送信し、メールスレッドで話し合いを重ねる必要があります。その場合、レポートやデータの重複が生じ、修正内容に矛盾が発生するため、データを同期できなくなり、解決には時間がかかります。

SaaS BIツールは、最初からコラボレーションを念頭に置いて開発されています。そのため、レポートの共有(メールを使用しないオンラインでの共有)や、他のユーザーとのデータ共有も、システム内で適切な認証情報を使ってかんたんにできます。他のユーザーはレポートやデータにアクセスして、修正を加えたり、コメントを残したりできます。さらに、全員が同じデータセットやレポートで作業するため、重複や修正内容の矛盾が生じる可能性も排除できます。

また、共有権限をいつでも取り消すことができるので、レポートやデータへのアクセスが不要になったユーザーのアクセス権限を制限することも可能です。こうして、データのセキュリティを強化できます。

また、どこからでもアクセスできるので、モバイル環境で仕事をする従業員や分散型の作業環境(在宅勤務や複数の地域/国での作業など)で仕事をする従業員が増えたとしても、さらにコラボレーションを促進できます。

Zoho Analyticsなどのオンデマンド型BIツールに搭載されたこのような機能によって、本格的な共同分析やレポート作成が可能になり、生産性がさらに向上します。

様々な公開オプション

従来の自社管理型BIツールの公開オプションは限定的であり、一般にはPDFやDocなどのファイル形式にエクスポートすることで機能します。一方、オンデマンド型BIツールには、このような基本的な公開オプションに加え、すべてのレポートをライブウィジェットとしてブログ、Webページ、Microsoft SharePointサーバー、イントラネットなどあらゆる場所に埋め込める機能があります。埋め込まれたレポートは、対話型で、常にオンライン状態にあり、最新バージョンが全員に提供されるため、重複が生じることはありません。

また、これからの埋め込みオプションを活用してマッシュアップを行うことで、さまざまなソースからデータやレポートを収集して照合し、ビジネスニーズに合わせて使いやすいダッシュボードビューを作成することもできます。

設定やメンテナンスが不要

オンデマンド型BIツールを利用すれば、サーバーの設定や複雑な構成は必要ありません。従来のBIツールの多くに必要とされている、複雑なOLAPサーバーの設定やETL設定も不要です。また、目標を達成するために暗黙知を蓄積することやBIツールの継続的なメンテナンス(アップグレード、パッチ更新、サーバーのセキュリティ保護などのシステム維持)に労力を費やす必要もありません。

必要な作業は、BIサービスにサインインして、必要なデータソースのアップロードや設定を行い、データの分析を開始するだけです。個人作業でも共同作業においても、業務に直接的な利益をもたらすための洞察に集中することが可能です。ビジネス分析に焦点を絞れるため、設定やメンテナンスについては心配無用です。

費用

オンデマンド型BIツールには、費用の点で、以下のようなメリットがあります。

  • 前払いではなく、使用した分だけ支払うことが可能。数千ドルの費用が発生する自社管理型BIツールと違い、手頃な月額サブスクリプションモデルが用意されています。Zoho Analyticsは、基本的な要件のほとんどに対応できる無料プランも提供します
  • 使用する必要がなくなったときは、いつでも解約が可能
  • ハードウェアに費用がかかりません。ブラウザーがあれば、どこからでもアクセスできます
  • メンテナンス費用も不要です。新たにソフトウェアをインストールする必要はありません

クイックフィードバックループ

パッケージ型や自社管理型BIツールの場合、製品の使いやすさや導入率を実際に測定するのは、ベンダーにとってかなり手間のかかる作業です。通常、製品に対する効果測定は、以下の方法で行われています。

  • 定期的なアンケート調査
  • 顧客とのオンサイトミーティング
  • カスタマーサポートからのフィードバック
  • その他

上記のような測定には共通した課題があります:

  • 集中的な労力と時間が必要
  • 実際にフィードバックを提供してくれる顧客の割合はわずか
  • 顧客はビジネス活動で忙しいため、問題が提起されるのに時間がかかる
  • ベンダーがフィードバックを収集するのに費用がかかる

上記のような問題があるため、使いやすさに関する問題、ユーザーによる機能の導入に関するデータ、一般的によく直面する問題について、ベンダー側ですぐに修正箇所を特定し、優先的に対処することはできません。時には、これらのフィードバックが無視されることもあります。このことから、使用状況をかんたんに測定し、問題点を特定、対処する、というフィードバックループが製品に用意されていないという理由で、顧客には不便がもたらされています。

一方、ベンダーのサーバーでホストされているオンデマンド型BIツールの場合、ベンダーへの迅速なフィードバックループが自然な形で組み込まれています。ベンダーはホストされているサーバーを定期的にモニタリングすることで、以下のことをかんたんに特定できます。

  • 顧客全体で最も多く使用されている機能
  • エラーが発生しやすい機能
  • 使いやすさに関する問題点
  • システムのパフォーマンス

このような活動はいずれも、顧客による自発的な関与を必要としません。通常、このような機能では、特定のユーザーの活動を個別にモニタリングすることなく、ユーザー全体の活動をモニタリングするため、顧客データのプライバシーを侵害することもありません。

ベンダーは、このようにフィードバックをモニタリングして問題を特定することで、適切な優先度に従ってかんたんに対処できます。このことは、サービスの継続的な改善に役立ち、結果的に顧客体験の向上につながります。このような「クイックフィードバックループ」は、顧客にとってもメリットがあります。サービスと顧客体験を継続的に改善するための習慣として、Zoho Analyticsでもこの「クイックフィードバックループ」に忠実に従っています。

従来の自社管理型BIツールと比較したオンデマンド型BIツールのメリットは以上ですが、以下のリソースも併せてご覧ください。

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