エンゲージメントサーベイとは

エンゲージメントサーベイ(Employee Engagement Survey)とは、従業員が組織に対して抱く愛着や没入感、貢献意欲といったエンゲージメントの度合いを測定するための調査です。

そもそも従業員エンゲージメントは、従業員満足度(Employee Satisfaction、ES)の課題を補完し、さらに発展させた概念です。具体的には、仕事に対する意欲や自発的な貢献意識、さらには企業のビジョンや目標への共感といった、より積極的な心理状態を評価し、その向上を目指しています。

エンゲージメントサーベイの特徴のひとつが、概念的な従業員エンゲージメントを数値で明確に把握できることです。

HR総研の調査によれば、従業員1,001名以上の大企業で人事課題の把握のために最も活用されていたのは社員サーベイで、過半数を超える52%以上の企業が利用していると回答しています。

企業規模別 人事課題の把握手法

エンゲージメントサーベイの目的

01

従業員の「会社や仕事に対する前向きな姿勢」を可視化する

02

離職のリスクを早期に把握する

03

組織の課題(上司の問題、職場環境、人事制度など)を特定する

エンゲージメントサーベイの実施においては目的の2と3、「離職リスクの把握」と、それに関連する「組織課題の特定」が重要なポイントとなります。調査が単なる形式的なものに終わらないよう注意が必要です。

エンゲージメントサーベイの結果に一喜一憂するのではなく、経営層や人事部門が具体的なアクションプランを策定できるような調査設計が求められます。

一般的な実施の流れ

01

アンケートの実施(Webフォーム、専用ツールなど)

02

5段階評価や自由記述で回答

03

集計・分析(部署別・職種別など)

04

改善アクションの策定と共有

よくある設問項目

01

仕事の満足度(「この仕事にやりがいを感じるか」)

02

組織への信頼(「経営陣の方向性を支持できるか」)

03

人間関係(「同僚との協力関係は良好か」)

04

成長実感(「スキルが伸びていると感じるか」)

05

ワークライフバランス(「仕事とプライベートの両立ができているか」)

エンゲージメントサーベイのフレームワーク

エンゲージメント調査の代表的なフレームワークとして、eNPS(従業員ネットプロモータースコア)やGallup Q12が挙げられます。

両者の中でも、特にeNPSは広く用いられているフレームワークです。eNPSは、従業員が自分の職場を友人や家族に働きやすい環境として推薦する意向を測定します。従業員やチームごとに結果が大きく異なる他のアンケートと異なり、eNPSは従業員の満足度を具体的な数値で示せる点が特徴です。

Zoho People は誰でも簡単に設定できてすぐに実施できるeNPSアンケート機能を備えており、職場の感情や従業員の満足度に関する洞察を即座に提供します。

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エンゲージメントサーベイ運用のポイント

POINT 1

仮説を明確にする

エンゲージメントサーベイにおいては、実施前に立てる仮説が非常に重要です。

仮説はできるだけ具体的に設定してください。仮説が曖昧だと、質問項目も不明確になりやすくなりますし、結果を受けてのアクションプランの策定も難しくなります。

仮説と質問の例

「入社3-5年目のエンジニアの離職率が高い原因として、人間関係が起因しているのではないか?」

質問例 ▼

  • 自分のキャリアの次のステップについて相談できる環境がある。
  • 技術的な議論が敬意を持って行われている。

「企業ビジョンの浸透度が低いのは、管理職と経営層の対話が少ないことが原因ではないか?」

質問例 ▼

  • 管理職は経営層の意図を正しく理解しているように感じる。
  • 経営層からのメッセージは一貫性がある。

「社内イベントの参加率と従業員エンゲージメントの高低には相関があるのではないか?」

質問例 ▼

  • 直近6ヶ月で社内イベントに参加した回数(選択式)。
  • イベント参加後、組織への好感度が変化したか(向上/変わらない/低下)。
POINT 2

設問数は絞る

回答率を90%以上に保つため、設問数はできるだけ絞り込むことが重要です。現実的には、20問から40問程度が適切な範囲といえます。

POINT 3

集計結果はできるだけ速やかにフィードバックする

集計結果のフィードバックが遅れると、「やりっぱなし」という印象を与え、社員からの信頼を損ねてしまいます。実施後は、できるだけ2週間以内にフィードバックを行うことが望ましいです。

Zoho People に備わったアンケート機能の特徴のひとつが、集計結果がひと目で分かるレポートダッシュボードをリアルタイムで提供してくれる点です。集計にかかる人事部門の手間を大幅に削減し、フィードバックをお待たせすることがありません。

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POINT 4

社員に結果を渡して終わりにしない

エンゲージメントサーベイの結果を単に管理職やリーダー社員に配布するだけでは不十分です。現場に丸投げしてしまうと、改善に向けた具体的なアクションが進みません。データの読み方や解釈を共有するワークショップを開催し、その場でアクションプランの検討も行ってもらうことが望ましいでしょう。

POINT 5

改善アクションは"小さいもの"からでよい

小さく始めて成功体験を積むことが、継続の鍵となります。まずは「メンバーとの1on1の頻度を増やす」や「ミーティング時間を短縮する」といった取り組みから始めてみましょう。

POINT 6

次回のサーベイで改善度を確認する

エンゲージメントは「継続的な改善」によって向上していくため、施策の前後でスコアを比較することが非常に重要です。次回のサーベイでは、「実施した施策が効果を発揮しているか」をしっかりと検証してください。ただし、組織内で「サーベイ疲れ」が生じないよう、実施頻度は年に1〜2回程度が無難です。

エンゲージメントサーベイ実施の課題と対策

回答率が上がらない

エンゲージメントサーベイを実施する際は、回答率90%以上を目標とすることが望ましいです。回答率が50%未満の場合は、注意すべき警告サインと考えて差し支えありません。しかし、多忙な現場の社員にとっては、エンゲージメントサーベイへの回答が優先順位の低い業務となり、つい後回しにされがちです。

対策

一般的な対策としては、人事部門が中心となってアラートメールを送信する方法が考えられます。しかし、未回答の社員に対して個別にメールを送る作業は、それ自体が手間のかかる作業でもあります。

手間をかけずに回答率アップをするためにエンゲージメントサーベイツールの活用をご検討ください。例えばZoho People であれば、未回答者へのアラートもスケジューリングして自動で配信可能です。また、管理画面から未回答者を特定してリマインドメッセージを送信させることもできます。

回答が「本音」にならない

本音の回答を得にくい要因として、メールやWebフォームを通じたアンケートでは匿名性の確保が難しい点が挙げられます。そのため、上司に内容を見られるのではないかと懸念したり、ネガティブな回答に対して心理的な抵抗を感じたりすることが、調査結果にノイズを生じさせる原因となります。

対策

匿名でのエンゲージメントサーベイ実施を目的として、ツールの利用を推奨します。

Zoho PeopleeNPS機能アンケート機能には、従業員が匿名で質問に回答するというオプションがあります。

集計が手間

社員数が多ければ多いほど、サーベイの収集と集計の手間は深刻です。

正しい洞察を得るためには過去比較や部門間比較も重要ですが、Excel等でサーベイを実施する場合はこれらのレポートを手作業で作成しなければなりません。

より深刻なのが、自由記述欄です。

自由記述によるコメントを機械的に分類するのは不可能ですから、ここは人力で対応しなければなりません。

対策

エンゲージメントサーベイツールを活用してください。

Zoho People なら、集計結果がひと目で分かるレポートダッシュボードをリアルタイムで提供してくれます。

さらに自由記述欄もAIが自動で判別し、従業員の感情(積極的、中立的、または消極的)を分析します。

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