予算
ビジネスでは、収益を増やしたり経費を減らしたりするために、事業の業績を予測する目標を設定する必要があります。これらの目標を予算と呼びます。
ただし、通常、ビジネスは予測どおりには進みません。ビジネスの業績(実績とも呼ばれます)は予期しない出来事の影響を受けやすく、当初設定した予算目標を達成することが難しくなります。Zoho Booksを継続的に利用している場合、売掛金と買掛金を追跡することで、ビジネスの状況を把握できます。
Zoho Booksでは、予測した予算と実際の業績を詳細で分析に役立つレポートで比較し、ビジネスの状況を確認できます。このプロセスは予算差異とも呼ばれます。
予算の作成
- [会計担当者]→[予算]に移動します。
- 右上の[+ 新しい予算]をクリックします。

次の詳細を入力します。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| [名前] | 予算を識別するための名前を入力します。 |
| [会計年度] | 予算を作成する会計年度を選択します。 |
| [予算期間] | 予算の期間を選択します。予算期間は、月次、四半期、半期、年次から選択できます。 |
| [収入勘定科目] | 予算に含める収入勘定科目を選択します。 |
| [経費勘定科目] | 予算に含める経費勘定科目を選択します。 |
- 資産、負債、資本の勘定科目を予算に含める場合は、[予算に資産、負債、資本の勘定科目を含める]オプションをクリックします。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| [資産勘定科目] | 予算に含める資産勘定科目を選択します。 |
| [負債勘定科目] | 予算に含める負債勘定科目を選択します。 |
| [資本勘定科目] | 予算に含める資本勘定科目を選択します。 |
予算にレポート用タグを関連付けることもできます。これを行うには:
- [特定のレポート用タグ用にこの予算を作成する]をクリックします。
- タグ名を選択し、オプションを選択します。

次に、収入と経費の予算を記録できます。記録するには、次の方法があります。
手動で入力する
予算を手動で入力する場合は、各勘定科目の横にある項目に金額を入力できます。収入と経費の予算を記録すると、純損益がZoho Booksによって自動的に計算されます。
前年の実績に基づく事前入力
過去年度の事業実績に基づいて予算を作成する場合も、Zoho Booksで対応できます。
- [前年の実績から事前入力]をクリックします。
- 過去の年度を選択します。
- [事前入力]をクリックします。

純損益がZoho Booksによって自動的に計算されます。
勘定科目の自動入力
各勘定科目や期間ごとに個別に金額を入力する代わりに、勘定科目の最初の期間の金額だけを入力し、以降の期間(月次、四半期、半期)の値を自動入力するよう選択できます。以降の期間の金額は、最初の期間の金額と次の条件に基づいて自動入力されます。
各期間に固定金額を適用して自動入力する
ビジネスで、予算内の各期間に同じ収入を得る、または同じ経費が発生すると予測される場合は、このオプションを選択できます。期間の固定金額を入力する必要があります。以降の期間には、入力した初期金額が自動入力されます。

各期間の金額を調整して自動入力する
ビジネスで、金額の調整に基づいて収入を得る、または経費が発生すると予測される場合は、このオプションを選択できます。調整額は次の金額に追加できます。
調整額を最初の期間の金額に追加する
最初の期間の金額を入力すると、以降の期間は調整額に基づいて自動入力されます。
シナリオ:最初の期間の金額を1,000、各期間の調整額を100に設定した場合、最初の期間は1,000、2番目は1,100、3番目は1,200というようになります。

ヒント:以降の期間の金額を減らしたい場合は、マイナス記号(-)を追加できます。
調整額を各期間の既存金額に追加する
すでに予算を入力しており、調整額で更新したい場合は、このオプションを選択できます。
シナリオ:過去年度の予算の勘定科目に100を追加する形で予算を作成するとします。過去年度の予算の最初の3期間が1,000、2,000、1,500だと仮定します。調整額として100を入力すると、新しく作成される予算の最初の3期間の金額は、それぞれ1,100、2,100、1,600になります。

ヒント:以降の期間の金額を減らしたい場合は、マイナス記号(-)を追加できます。
各期間の割合を調整して自動入力する
ビジネスで、割合に基づいて収入を得る、または経費が発生すると予測される場合は、このオプションを選択できます。調整率は次の金額に追加できます。
調整率を最初の期間の金額に追加する
最初の期間の金額を入力すると、以降の期間は調整率に基づいて自動入力されます。
シナリオ:最初の期間の金額を1,000、各期間の調整率を10%に設定した場合、最初の期間は1,000、2番目は1,100、3番目は1,210というようになります。

ヒント:以降の期間の金額を減らしたい場合は、マイナス記号(-)を追加できます。
調整額を各期間の既存金額に追加する
すでに予算を入力しており、調整率で更新したい場合は、このオプションを選択できます。
シナリオ:前年の予算の勘定科目に10%の増加を見込んだ予算を作成するとします。前年の予算の最初の3期間がそれぞれ1,000、2,000、1,500だと仮定します。調整率として10を入力すると、新しく作成される予算の最初の3期間の金額は、1,100、2,200、1,650というようになります。

ヒント:以降の期間の金額を減らしたい場合は、マイナス記号(-)を追加できます。
予算サマリー
予算を作成すると、Zoho Booksはその予算を使用して次のレポートを生成し、会社の財務を予測できるようにします。
損益計算書
損益計算書レポートは、予算作成時に選択した収入勘定科目と経費勘定科目に入力した金額に基づいて生成されます。選択した期間について、純収入と純経費に基づき、純利益と純損失が計算されます。作成した予算の損益を把握することで、より適切な財務判断を行い、利益を増やすために必要な変更を加えられます。
損益計算書レポートの詳細はこちら。
貸借対照表
予算の貸借対照表は、予算期間における資産、負債、資本を予測するために使用されます。選択した期間(月次、四半期、半期、年次)に対して常に計算されます。このレポートを使用すると、予算に入力した値に基づいてビジネスの財政状態を把握できます。
Zoho Booksは複式簿記の会計システムです。つまり、貸借対照表の予算値は次のように管理されます。
総資産 = 総負債 + 総資本
予算で総資産勘定科目が総負債と資本の合計額と一致しない場合、Zoho Booksは予算不一致勘定という新しい資本勘定科目を追加し、勘定科目の金額が一致するようにします。
貸借対照表レポートの詳細はこちら
キャッシュフロー計算書
キャッシュフロー計算書レポートは、予算に入力した値に基づいて、ビジネス全体のキャッシュフローを表示する包括的なレポートです。このレポートを使用すると、予算に入力した値に基づいて、ビジネスに入る現金と出ていく現金の状況を把握できます。貸借対照表レポートと同様に、総資産勘定科目が負債と資本の合計額と一致しない場合、このレポートにも予算不一致勘定が含まれます。
キャッシュフロー計算書レポートの詳細はこちら。
予算と実績の比較(予算サマリー)
予算を作成すると、予測した予算に対して実際にビジネスがどのように推移しているかを確認できます。損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書の各レポートで、予算と実績を比較できます。比較するには:
- [会計担当者]→[予算]に移動します。
- 作成した予算の横にある[予算と実績を表示]をクリックします。

次の操作も実行できます。
予算レポートのエクスポート
組織の予算サマリーをPDF、XLS、XLSX形式でエクスポートできます。
ヒント:Zoho Sheetsを使用している場合は、組織の予算サマリーをZoho Sheetsにもエクスポートできます。
- [会計担当者]→[予算]に移動します。
- 予算を選択します。
- [予算と実績を表示]をクリックします。
- 右上の[形式を指定してエクスポート]をクリックし、希望する形式を選択します。

予算レポートのカスタマイズ
予算名と勘定科目の種類(すべての勘定科目、予算勘定科目、取引のある勘定科目、予算勘定科目または取引のある勘定科目)に基づいて、予算サマリーレポートを表示できます。予算サマリーをカスタマイズするには:
- [会計担当者]→[予算]に移動します。
- 予算を選択します。
- [予算と実績を表示]をクリックします。
- 左上の[レポートのカスタマイズ]をクリックします。
- [予算]、[フィルター]、[レポートの基準]、[予算期間]を選択します。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| [フィルター] | 勘定科目の種類に基づいてレポートを表示します。すべての勘定科目、有効な勘定科目、予算勘定科目、予算勘定科目または有効な勘定科目を選択できます。 |
| [レポートの基準] | 収入と経費の種類に基づいてレポートを表示できます。発生主義または現金主義を選択できます。 |
| [予算期間] | 月次、四半期、半期、年次の予算期間に基づいてレポートを表示します。 |
| [開始日] | レポートを生成する開始日を選択します。 |
| [終了日] | レポートを生成する終了日を選択します。 |
メモ:レポートの予算列は、[開始日]項目に指定した日付の月初から、[終了日]項目に指定した日付の月末までを対象に生成されます。たとえば、開始日を14/5/2021、終了日を3/9/2021に設定した場合、レポートの予算列は01/05/2021から30/09/2021までで生成されます。実績列は、設定した正確なカスタム日付に基づいて生成されます。
フィルター可能な勘定科目は以下のとおりです。
| フィルター | 説明 |
|---|---|
| すべての勘定科目 | すべての勘定科目を対象にレポートを表示する場合は、このオプションを選択します。 |
| 取引のある勘定科目 | 取引が記録されている勘定科目を絞り込む場合は、このオプションを選択します。 |
| 予算勘定科目 | 予算に含まれている勘定科目を絞り込む場合は、このオプションを選択します。 |
| 取引のある勘定科目または予算勘定科目 | 取引が記録されている勘定科目、または予算に含まれている勘定科目を絞り込む場合は、このオプションを選択します。 |

参考情報:予算の作成時に四半期など特定の予算期間を設定していた場合でも、他の予算期間(月次、半期、年次)に基づいてレポートを表示できます。
- [レポートを表示する]をクリックします。
予算サマリーの印刷
予算サマリーのコピーを印刷するには:
- [会計担当者]→[予算]に移動します。
- 予算を選択します。
- [予算と実績を表示]をクリックします。
- 右上の[印刷]アイコンをクリックします。
- [印刷]をクリックします。

その他の操作
予算に対して特定の操作を実行することもできます。実行できる操作は次のとおりです。
予算の編集
予算に変更が必要な場合は、いつでも編集できます。予算を編集するには。
- [会計担当者]→[予算]に移動します。
- 作成した予算の横にあるドロップダウンをクリックします。
- [編集]をクリックします。

予算の複製
以前に作成した予算を複製する場合は、複製できます。予算を複製するには、次の手順を実行します。
- [会計担当者]→[予算]に移動します。
- 作成した予算の横にあるドロップダウンをクリックします。
- [複製]をクリックします。

予算のダウンロード
予算をPDFとしてシステムにダウンロードできます。予算をダウンロードするには、次の手順を実行します。
- [会計担当者]→[予算]に移動します。
- ダウンロードする予算を選択します。
- 右上にある[PDF]アイコンをクリックして、予算のPDF形式でのダウンロードを開始します。

予算の印刷
予算のコピーを印刷するには、次の手順を実行します。
- [会計担当者]→[予算]に移動します。
- 印刷する予算を選択します。
- 右上にある[印刷]アイコンをクリックします。
- [印刷]をクリックします。

予算の削除
予算を今後使用しない場合は、完全に削除できます。予算を削除するには、次の手順を実行します。
- [会計担当者]→[予算]に移動します。
- 作成した予算の横にあるドロップダウンをクリックします。
- [削除]をクリックします。
