これまで以上に多くの学生が米国に留学しており、上位の大学では、ますます学生の選考が厳しくなっています。希少な時代であり、豊かな時代です。大学は授業料だけで、 州立大学では年間1万ドル、私立大学では年間3万ドル以上 と、ますます高額な提案をしてきます。それは、完全なる盲信の元に実現するシステムです。中高生が何十万ドルもの借金を抱え、4年後には今の専攻に興味があるかも分からずに学び、卒業後はモヤモヤしたままテクノロジーが定期的に業界を「混乱させる」世界に放り出されます。大学進学の選択の影響は生徒だけに留まりません。多くの両親にとって、高学歴の子供を育てることは退職が遅れることを意味し、子供が卒業するまで学費を支援することを意味します。

もちろん、大学進学についての主張はお決まりです。大卒生は失業率が大幅に低下します。大卒と高卒との間の賃金格差は1980年以来毎年増加しています。ある研究では、大学に進学しないという決断には、生涯にわたって50万ドル もの機会費用が課されることを意味します。学生が想定している平均借金( 現在は3.7万ドル前後 )と比較すると、借金の額がごくわずかに感じられます。

また、大学へ行く、大学に残るメリットには、目に見えないものあります。社会的にも大学は中産階級に仲間入りする唯一の方法と言われています。これは、高学歴PRキャンペーンによって蔓延したストーリーです。大学では、社交的な交流や人脈作りのための格好の機会が得られるため、コネによって面接の機会が2倍に、雇用率が40%高くなります。大卒生は高卒生に比べて、投票率や健康状態の改善、幸福度の向上が実現できるという調査結果もあります。 投票率や健康状態の改善、幸福度の向上が実現できるという調査結果もあります。 他にも潜在的なメリットがあります。大学によって考える力がつき、情熱を捧げられるもの発見し、一生涯学習を愛せるようになった学生もいます。

もちろん、大学は魔法の万能薬ではありません。大学では、ほどんどの場合、プロの仕事に必要な熟練スキルを訓練できません。ホワイトカラーの仕事で成功するために必要な、高レベルの推理力を習得できずに卒業する学生は10人中4人にものぼります。ソフトウェアプログラミングのような盛んな分野でさえ、大学のコンピュータサイエンスのカリキュラムによって、潜在的なプログラマーの多くがはじき出されます。結果として、IT業界は、サンフランシスコやニューヨークのようなIT都市では、移民やさまざまな別の訓練プログラムを通じて、プログラマー数を確保しています。

Zohoでは、4年間の大学の(多くの場合、6年間の)学位取得が、成功への唯一の道であるとは考えていません。 大学の学位は確かに優秀なシグナリングになりますが、Googleを始め多くの企業が、GPAとテストスコアが長期的なキャリア成功と相関しないことに気が付き始めています。Zohoは、職業訓練こそが重要であること、そしてその訓練の大部分が、業務中で行われることを理解しています。そこで、私たちは学位本位の採用を排除しました。Zohoが自ら学生に教育投資をしてこそ、有能な人材がZohoや業界に未来を預けられるのです。

この認識からZohoは、Zoho University(ZU)を立ち上げました。 Zohoは、学生が巨額の債務を抱えて、学校で数年間を過ごし、職務に関係するか分からない資格を取得する必要性をなくそうと決めました。とにかく、学生を早めに教育しなければならないので、22歳(や23歳、24歳)ではなく18歳から職業訓練を開始することにし、当初は、6人の生徒で小規模に始めました。英語、数学、プログラミングといった仕事で必要となる基礎をカバーする6ヶ月間の研修プログラムを実施しました。プログラム修了後は、組織内のチームに配置し、有給インターンとして働かせることにしました。10年後、この「一期生の6人」はまだZohoでソフトウェア開発からシステム管理、プロジェクト管理までさまざまなポジションを務めています。

  Zohoはこの10年間で多くのことを学びました。教育プログラムを通して何百人もの人々を雇いました。ZUの卒業生はZohoで仕事をするか、あるいは、どこか別の場所に行くかを選択できます。どこか他の場所に就職することを選択した場合も、負債なしで出て行けます。もし彼らがZohoで一緒に働くことを選択した場合、お互いのキャリア目標や社会関心が共通する必要があります。すなわち、Zohoのチームマネージャーは、ZUの学生を選択することも、選択しないことも自由なのです。

ZU卒業生のほとんどはZohoで仕事をしています。長期在籍率は80%です。最近、31期生を迎えました。ここで有意義な比較サンプルがあります。Zohoでは、ZUの卒業生が従来の大学進学者と同じくらい企業内で成功していることを発見しました。最も大きな違いは、18歳のZU卒業生が22歳になる頃までに、4年間の業界経験を積んでいることです。それは大卒生には当然なし得ないことです。

10年は人間の一生の中では長い時間であり、テクノロジーの存続時間と比較しても長い期間です。より多くの雇用主がこのアプローチの利点に注目するようになるにつれ、ZUモデルは従来の大学教育に対する有意義な代替手段を提供すると考えています。大学教育の爆発的なコストは、学生に伝える関連スキルが不足していることと相まって、このような選択肢が求められています。Zohoは、他の賢明な起業家の企業が後に従うことを確信しています。Zohoは、10年後もZoho Universtyを続けていたいと考えています。そしてZohoの職場、経済活動、そして借金ではなく豊富な知識と経験をもつ学生たちの社会を提供し続けます。

 

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