はじめに

Zoho Peopleでは、クライアント、プロジェクト、業務ごとに工数を記録し集計できます。どのクライアント、プロジェクト、業務に関してどのくらいの工数がかかっているかを把握できます。

業務の追加

工数の記録用に、従業員が行う業務を追加できます。通常、業務はプロジェクトに関連付けられています(プロジェクトはクライアントと関連付けることが可能です)。ただし、プロジェクトに関連付けずに業務を追加することも可能です。業務を追加する手順は次のとおりです。

  • ホーム画面から、工数 > プロジェクト/業務 > 業務に移動してください。

  • 業務の追加をクリックしてください。
  • 業務名を入力してください
  • 必要に応じてプロジェクトを選択してください。

     ヒントプロジェクトの追加方法については、こちらをクリックしてください。

  • 業務の開始日、終了日を入力してください。
  • 担当者を選択してください。
  • 担当者ごとの時間を入力してください。ここでは、担当者ごとの見積もりの工数を入力してください。
  • なお、時間の項目には合計が自動で表示されます。

メモ時間の項目には、それぞれの従業員に対して入力した見積もり工数の合計が表示されます。業務にかかると想定される工数の合計を表します。 


  • 必要に応じて、時間単価と詳細を入力してください。
  • 業務に関連するファイルを添付してください。デスクトップ、または、クラウドから添付できます。

メモ:対応しているサービスは次のとおりです。

  1. Zoho Docs
  2. Google ドライブ
  3. Dropbox
  4. One Drive
  5. Box
  6. Evernote
  • 通知を送信したい場合は通知の項目にチェックを入れてください。

メモ:通知の項目にチェックを入れた場合、設定されているワークフローにより、メールが自動で送信されます。ワークフローについては、設定(歯車のアイコン) > 自動化 > ワークフローで確認できます。

ヒント:通知を送信する場合、ワークフローが有効である必要があります。

  • 請求種別の項目で、請求対象か対象外かを選択してください。
  • 送信をクリックしてください。

業務が追加され、工数 > プロジェクト/業務 > 業務で確認できます。

また、業務に対する工数を記録することも可能です。詳細については、こちらをクリックしてください。 

プロジェクトの追加

プロジェクトとは、従業員が行う業務のまとまりを指します。プロジェクトを追加するには、次の手順にしたがってください。

  • ホーム画面から、工数 > プロジェクト/業務 > プロジェクトに移動してください。

  • プロジェクトの追加をクリックしてください。
  • プロジェクト名を入力してください。
  • クライアント名を選択してください。

 ヒントクライアントの追加方法については、こちらをクリックしてください。

  • クライアントは、CRMから追加することもできます。
  • CRMから追加する場合、見込み客、連絡先、取引先、商談のいずれかからデータを選択できます。 

  CRMにデータを追加して関連付けることも可能です。「追加」をクリックし、詳細を入力して「送信」をクリックしてください。入力した内容がCRMに送信され、データが作成されます。

  • 必要に応じて詳細を入力してください。 

  • 送信をクリックしてください。

  工数を記録する際にプロジェクトを追加することもできます。工数の記録の画面(工数 > 工数の記録)のプロジェクトの項目で「プロジェクトの追加」をクリックし、詳細を入力してプロジェクトを追加してください。

クライアントの追加とCRMからのインポート:

工数は、クライアントごとに記録することができます。クライアントは、プロジェクトに関連付けられます。関連付けた内容に応じて工数を集計することも可能です。この操作を行うには、次の手順にしたがってください。

  • ホーム画面から、工数 > プロジェクト/業務 > クライアントに移動してください。

  • クライアントの追加をクリックしてください。
  • クライアント名などの必須項目を入力してください。

メモ:クライアントに関する工数をもとに請求書を作成する際に、ここで選択した通貨が適用されます。請求書の作成方法については、こちらをクリックしてください。

  • 請求方法を選択してください(業務単価、または、ユーザー単価)。

メモ:

  1. 請求書を作成する際に、こちらで選択した内容が反映されます。業務単価を選択した場合、業務の追加時に設定した単価が適用されます(工数 > プロジェクト/業務 > 業務の追加 > 時間単価)。
  2. ユーザー単価を選択した場合、単価の設定での設定内容が適用されます(工数 > 設定 > 単価の設定 > ユーザー単価の追加)。

  • 送信をクリックしてください。

クライアントが追加され、プロジェクトを関連付けられるようになります。

Zoho CRMを利用している場合、CRMからZoho Peopleにクライアントをインポートすることも可能です。次の手順にしたがってください。

  • ホーム画面から、工数 > プロジェクト/業務に移動してください。
  • 「…」のアイコンをクリックし、「CRMからインポート」をクリックしてください。

  • 見込み客、取引先、連絡先、商談からデータを選択してください。
  • 名前を選択し、送信をクリックしてください。

CRMのクライアントがZoho Peopleにインポートされます。

工数の記録

1.「工数の記録」フォーム

  • ホーム画面から、工数 > 工数の記録に移動し、「工数の記録」をクリックしてください。

  • 必要に応じて詳細を入力してください。
  • 業務を選択してください。 

「業務の追加」のメニューから業務を新しく追加することも可能です。

  • 必要に応じて日付を選択してください。
  • 時間の項目に工数を入力するか、開始&終了の時刻を入力してください。
  • 保存をクリックしてください。

2.1日、1週間、1カ月分の工数を入力する画面

 ヒント1日、1週間、1カ月分の工数を入力する方法については、こちらをクリックしてください。

3.工数の記録のインポート

 ヒントインポート方法はこちらをクリックしてください。

タイマー:

タイマーによって工数を記録することも可能です。タイマーを使用する方法は2通りあります。

1.1つ目の方法は次のとおりです。 

  • ホーム画面から、工数 > 工数の記録に移動してください。
  • 工数を記録する業務を選択してください。
  • 必要に応じて詳細を入力してください。
  • タイマーをクリックして記録を開始してください。
  • 保存をクリックしてください。

タイマーは、停止したり再開したりすることもできます。

2.2つ目の方法は次のとおりです。

  • ホーム画面から、工数 > 工数の記録に移動してください。
  • 工数の記録をクリックしてください。
  • 詳細を選択してください。
  • タイマーの開始をクリックしてください。 
  • 保存をクリックしてください。

タイマーの記録が開始し、記録されている時間を一覧から確認できます。 

タイマーのメモ

  • メモのアイコンをクリックすると、タイマーの実行中にメモを追加することができます。タイマーの停止後には追加できません。 
  • タイマーは、現在の日付の工数のみ記録できます。同様に、タイマーの停止と再開も現在の日付に対してのみ可能です。 

なお、タイマーはカレンダー表示からも開始することができます。詳細についてはこちらで確認してください。 

工数の記録のメモ

  • 工数を記録できる方法は、工数の記録 > 設定 > 一般設定 > 工数の記録方法での設定内容によります。この設定で選択した方法でのみ可能です。
  • また、請求種別は、工数の記録 > 設定 > 一般設定 > 標準の請求種別で設定した内容に応じます。

工数表:

工数表とは、複数の工数の記録をまとめた一覧表です。工数表を作成する前に、工数を記録する必要があります。 

工数表の作成手順のイメージは次の画像のとおりです。 

工数表を作成する方法は2つあります。詳細は次のとおりです。

1.工数の一覧表示/カレンダー表示で、右下に「未送信」というボタンが表示されます。こちらには、承認用に送信されていない工数の情報が表示されます。クリックすると、工数表の作成画面が表示されます。一覧表示から移動した場合、設定(工数 > 子設定 > 一般設定 > 工数記録の設定 > 工数記録の一覧)に応じて、現在の日または週の工数のみが表示されます。

 カレンダー表示から移動した場合、工数表の作成画面には月全体のデータが表示されます。 

2.工数表は、工数 > 工数表 > 工数表の作成のメニューから作成することもできます。

設定に応じて、現在の週や月の工数のデータが表示されます。 

メモ該当の期間に対応する工数のデータがない場合、工数表の作成画面の前に、抽出条件の設定画面が表示されます。工数表の対象期間を選択できます。 

工数表の作成画面で対象となる工数の確認後、送信をクリックしてください。

工数表が作成され、工数 > 工数表 > 自分の工数表で表示されます。 

承認経路が設定されている場合、工数表が承認者に送信されます。それ以外の場合、自分の工数表の一覧に「下書き」として表示されます。承認が設定されている場合でも、承認用に送信せずに「下書き」として保存することも可能です。この処理を行うには、「承認用に送信」の項目のチェックを外してください。 

メモ工数表で適用される単価は、ユーザーに対して設定されている時間単価が適用されます。

 ヒントユーザーの時間単価を設定する方法については、こちらをクリックしてください。

また、定期的に工数表を自動で承認用に送信するように設定することも可能です。

  • ホーム画面から、工数 > 設定 > 定期処理の設定 に移動してください。
  • 詳細を入力してください。
  • 適用対象を選択してください。

  • 送信をクリックしてください。

設定した内容に応じて、工数表が自動で承認用に送信されます。承認経路が設定されていない場合、工数表は下書きのままになります。 

工数表の詳細については以下のWebセミナーでも紹介しています。 

 

位置情報の記録:

工数を記録した場所を確認することができます。場所を確認するには、次の手順にしたがってください。

  • ホーム画面から、工数 > 工数の記録に移動してください。
  • 記録されている時間の横に表示されているアイコンから場所の情報を確認できます。

メモ:  タイマーで記録した工数については、工数の時間をクリックすると、場所の情報が工数の一覧と一緒に表示されます。 

承認:

  • ホーム画面から、工数 > 設定 > 承認に移動してください。
  • 承認経路の名前を入力し、必要に応じて条件を設定してください。

承認

承認経路を設定するか、条件を設定して自動で承認/却下するように設定できます。

承認経路を設定するには、次の手順にしたがってください。

  • 承認者の設定をクリックしてください。

上司や部署のトップなどから選択できます。 

メモプロジェクトの管理者による承認を設定することもできます。プロジェクトの管理者が工数表を承認するように設定するには、承認者を選択する際にプロジェクトの管理者を選択してください。 

また、申請時に従業員が自分で承認者を選択するように設定することもできます。承認は、5階層上の上司まで設定できます。

メールの送信先は、システムの項目から選択できます。選択した対象に応じてメールが送信されます。

承認者 - 承認経路に応じて、設定された承認者にメールが送信されます。
この操作を行う人のチームのメールアドレス - 承認を申請した人が所属するチームのメールアドレス宛にメールが送信されます。
この操作を実行する人 - 承認を申請した人にメールが送信されます。
サインインしているユーザーの上司 - 承認を申請した人の上司にメールが送信されます。

上記以外に、ユーザーや部署に応じてメールの送信先を選択できます。

  • 保存をクリックしてください。

メモ:承認経路が設定されていない場合、工数の記録(一覧表示とカレンダー表示の両方)とレポートの画面では、承認経路以外のフィルターで設定した内容に応じてデータが表示されます。承認経路が設定されていない場合、承認状況のフィルターは適用されません。

設定 > 承認の設定から、それぞれの承認経路を有効/無効に変更することもできます。

工数表の承認後、関連するクライアントに対する請求書を作成できます。請求書のデータは、Zoho Books/Zoho Invoiceに送信できます。QuickBooksに送信することも可能です。承認済みの工数をQuickBooksに送信し、決済の処理を進めることが可能です。