ビジネスの成長に役立つイベントのタイプ
イベントマーケティングは、単なる営業ではありません。関係を築き、コミュニティーを作成して、お客さまをブランドの支持者にすることです。イベントは、オンラインイベント、オフラインイベント、ハイブリッドイベントの3つのカテゴリに分類できます。
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オンラインイベント
こうしたイベントは、物理的な会場が不要で、インターネットベースのプラットフォームで開催されます。以下のような例があります。
Webセミナー
Webセミナーでは一般に、ビジネスや暮らしの質を高めるために製品やソリューションの使用方法に関するトレーニングや指導が行われますが、その際には、Zoho Meeting、Zoom、Google MeetなどのオンラインWeb会議プラットフォームが使用されます。
たとえば、日本製の万能包丁を専門に扱う企業は、野菜や果物を切る前にきちんと洗う方法、さまざまな野菜をその硬さに応じて日本製の包丁でスライスしたりみじん切りにしたりするテクニック、使用後の包丁の手入れに関するヒントなどのトピックを取り上げたWebセミナーを開催できます。
包丁の販売を中心にした企業であるにもかかわらず、野菜の調理に完全に焦点を当てたコンテンツを作成しました。これは、調理へのこだわりを示し、扱っている包丁で最適な調理体験ができることを意味しています。
質の高い教育的なコンテンツを使って説得力のある売り込みをかければ、Webセミナーで売上を伸ばせる可能性があります。Webセミナーの主な目的は、ユーザーを教育して、ソリューションで対処しようとしている問題を理解できるようにすることです。
Webセミナーのベストプラクティス
オンデマンドWebセミナーではなく、ライブWebセミナーを開催します。オンデマンドWebセミナーでは、ビデオやコンテンツは通常、事前に録画したものを放映します。
ライブWebセミナーでは、すべてのアクションは、事前録画なしでリアルタイムに公開されます。ライブショーの途中で間違えるリスクが高くなりますが、オーディエンスは、ライブ体験の信憑性と実用性を評価する傾向にあります。
Webセミナー専用のランディングページを作成し、Webセミナーのトピック、対象オーディエンス、予想所要時間などの詳細を記載します。
ランディングページでは、明確ですっきりしたシンプルな登録フォームを使用します。ユーザーがWebセミナーに登録したら、すぐに確認メールを送信します。また、参加者が参加する準備を確実に行えるように、予定されたイベントの15分前に、参加するWebセミナーリンクを含むリマインダーメールも送信する必要があります。
Webセミナーの後は、録音/録画とそれに付随するメモを参加者と共有します。今後のイベントを充実させるため、参加者から貴重なフィードバックを収集するようにしてください。
ライブストリーム
主流のテレビや、YouTube、Instagram、LinkedInなどのソーシャルメディアチャネルでのライブストリームは、リアルタイムにオーディエンスと交流できる、オンラインイベントの最も効果的な形態を表しています。その魅力は、視聴者がその場ですぐにあなたから反応を得られることにあります。
ライブストリームは、ビジネスに大きな恩恵をもたらす可能性があります。特に、有名人やインフルエンサーを採用してイベントを主催してもらったり、チームの主脳陣がオーディエンスにライブで話しかけたりする場合などです。
たとえば、化粧品ビジネスで新しい日焼け止めを紹介する場合、潜在的なユーザーは、乾燥肌へのなじみ、期待される効果、ビタミンD不足で起こりうる影響などの質問があるかもしれません。こうした質問にすぐに回答できると、ビジネスとお客さまの双方にメリットがあります。ライブストリーミングは、特に商品を売り出そうとする場合に最適で、リアルタイムのやり取りの動的な性質により、オーディエンスの全般的な体験が向上します。
ライブストリーミングのベストプラクティス
ライブストリームのスケジュールを十分前もって公開します。ライブストリームの前に、しっかり準備してリハーサルを実施します。ライブストリームは、不適切なソフトウェアシステムが原因で問題が生じることがよくあります。ライブストリームをソーシャルメディアプラットフォームで実施する場合は、コメントやチャットを通じてユーザーと交流するための専用リソースを割り当てます。これにより、オーディエンス向けに対話性が高くすぐに対応できるセッションを実現できます。
オンラインのミーティングやカンファレンス
オンラインのミーティングやカンファレンスは、一般に特定のグループ(通常は既存のお客さま)向けの招待者限定のイベントであり、ソリューションによるパーソナライズされた個別の体験を実現したり、有意義な会話を促進したりするためのものです。このアプローチは、既存のお客さまとの関係を深め、貴重なフィードバックを収集し、ソリューションを繰り返して成果を高めるのに役立ちます。
たとえば、カスタマーサクセスマネージャーは、同じ健康保険に加入しているお客さまグループとやり取りすることができます。セッション中に、このマネージャーは、プレミアム料金に対するお客さまの満足度を評価し、病院代や医療用品に関する保険請求の提出がどれくらいかんたんであるかについて尋ね、細かくメモを取り、得られた洞察を活用して、提供されるソリューションを改善できます。
この対話型アプローチは、お客さまのニーズをより深く理解するのに役立ち、提供されるソリューションの継続的な改善に寄与します。
オンラインのミーティングやカンファレンスのベストプラクティス
オンラインのミーティングやカンファレンスの時間とアジェンダに関して前もって参加者に知らせます。
ディスカッションを簡潔でトピックに特化した状態に保ち、最終目標が参加者の支援であることを確認します。
ミーティングやカンファレンスを実施するときは、参加者の地域の言語を選択し、誰でもディスカッションをかんたんに理解できるようにします。
ミーティング後は、必ず参加者にミーティングの要約をアクション計画とともに送ります。
コミュニティーディスカッション
オンラインコミュニティーディスカッションには通常、なじみのお客さまや、サービスに関する質問をしたりWebチャットまたはリアルタイムQ&Aプラットフォームで回答を得たりするために集まっているユーザーが参加します。
こうしたイベント中、参加者は、緊急の問題について細かく何度も話し合いを重ね、考えられる解決策に行き着くことがよくあります。コミュニティーディスカッションは、特にソフトウェアビジネスに効果を発揮します。
たとえば、サービスがマーケティングプラットフォームである場合、コミュニティーディスカッションでは、マーケティングにおけるAIの影響を中心に取り上げることができます。トピックとしては、AIがマーケティングに与える影響、コンテンツ作成におけるAIの役割、定型タスクの自動化、AIでマーケティング担当者の創造性を高める方法などが考えられます。ディスカッションは、こうしたトピックに関する貴重な洞察や結論を提供することを目的としています。
コミュニティーディスカッションのベストプラクティス
あらゆるオンラインコミュニティー形成プラットフォームで、考え方が似ている人々からなる活気あるコミュニティーを形成して維持できます。
定期的なイベントを開催することで、コミュニティーメンバーが積極的な参加し、常に心に残るようにします。
ビジネスに関連した重要な問題を特定し、効果的なソリューションを準備して、コミュニティーミーティングでそれについて話し合います。
あらゆるコミュニティーメンバーにイベントを主催する機会を与えることで包括性を促進し、それにより、共有意識と参加意識を高めます。
オフラインイベント
オフラインイベントとは、参加者が実際に出席する必要があり、指定された会場、講演者、スクリーン、必要なあらゆる設備を伴う従来型の集会のことです。このようなイベントは、仮想環境やオンライン環境ではなく、物理的な空間で実施されます。以下のような例があります。
セミナー
ビジネスセミナーは、主に新しいお客さまに商品やソリューションの価値について伝えたり、既存のお客さまに商品やソリューションのより効果的な使用方法を説明したりするのに役立つ小規模のイベントです。通常は、低コストのイベントであり、会場、座席、プロジェクターとスクリーン、ホワイトボード、文房具への投資が必要になります。オンラインで実施するセミナーは、多くの場合、Webセミナーと呼ばれます。
セミナーのメリットの1つには、ネットワーク作りができることにあります。参加者は、そのバックグラウンドや業界が多様であることが多く、同僚、専門家、潜在的なコラボレーターとつながる独自の機会が得られます。こうした交流により、仕事上の有益な関係につながり、将来のチャンスやコラボレーションの道が開かれる可能性があります。また、セミナーでのネットワーク作りにより、参加者は業界トレンドの最新情報の入手、新たな視点の獲得、ベストプラクティスの共有ができるようになり、さらにそれが仕事上での参加者の成長にもつながります。
セミナーのベストプラクティス
ソリューションについてユーザーに説明するために必要なブックレット、ワークシート、またはファイルのハードコピーを印刷します。
セミナーがオーディエンスメンバーへの単なる講義ではなく、対話型になるようにします。
参加者があらゆる質問に対する回答を得られるように、セミナー後には必ずQ&Aセッションを設けます。
ワークショップ
ワークショップは、少人数の参加者(通常はお客さま)で行われる対話型のミーティングまたはセッションであり、主に商品/ソリューションの使用方法を説明またはトレーニングすることを目的としています。商品に複数の使用例がある場合や、導入のトレーニングが必要な場合は、お客さまが商品/ソリューションをより深く理解するための機会として、ワークショップが高い効果を発揮します。
ワークショップは多様であり、あらゆる業界に効果があります。たとえば、工業型農業向けに肥料を販売するビジネスの場合は、農業従事者向けのワークショップを実施し、収穫量を増やすための肥料の使用方法についてトレーニングできます。同様に、マーケティングソフトウェアソリューションを販売するビジネスの場合は、ソリューションの使用方法についてデジタルマーケティング担当者に説明するワークショップを開催し、見込み客の確度を高めて、販売を促進できます。
ワークショップのベストプラクティス
理論や説明のみに頼るのではなく、実践的なトレーニングと段階的な手順を実行します。
オーディエンスメンバーが学習したことを応用できる、かんたんですぐに実施可能な項目を開発します。
指導した重要な概念を補足し記憶するのに役立つ、ワークショップ後の資料を提供します。
カンファレンス
カンファレンスとは、複数のトピックとアジェンダに重点を置いた、テーマに基づくイベントのことです。企業では通常、分野の専門家を招き、共通の関心事を共有する人々にアイデアを提示してもらいます。
たとえば、カンファレンスのテーマが気候変動に関連するものだとします。それに応じて、会議のアジェンダには、環境問題に関連したパネル、二酸化炭素排出量削減に関するセミナー、持続可能なショッピングについての座談会などが含まれる可能性があります。
カンファレンスは、会社の中心的価値、アイデア、ソートリーダーシップを示し、適切なオーディエンスを引き付ける絶好の機会です。独自のカンファレンスを手配するか、または別の会社が主催するカンファレンスに参加して、そこで自社の価値を共有できます。
カンファレンスのベストプラクティス
通常、カンファレンスには、特定のトピックに特化したミーティングやディスカッションが含まれます。したがって、議論に集中して脱線させないようにするとよいでしょう。
カンファレンスの対話性を高めるには、すべての参加者の意見を聞きましょう。発表者が参加者とやる取りを行うと、セッションはより活発になります。
MICE
MICE(ミーティング、報奨、カンファレンス、展示会)とは、1か所でさまざまなイベントを開催することで、自社ブランドにとって絶好の機会となるイベントマーケティングアプローチのことです。特に効果が上がるのは、大企業が、関係者との交流、授賞式の開催、楽しいイベントの運営、展示会での製品の紹介、カンファレンスの場での特定トピックに関する話し合いなどを意図している場合です。
たとえば、自動車ブランドがMICEイベントを開催したいとします。このブランドは、お客さま、仕入先、ベンダー、販売業者とミーティングを開催し、最高成績の営業担当者に報奨を与え、カンファレンスで電気自動車などのトピックについて話し合い、展示会で自動車や付属品を展示/販売することで、最大の利益を上げることができます。
MICEディスカッションのベストプラクティス
MICEアプローチでは、ブランドの認知度を向上させ、お客さまの愛着心や定着度を高め、ユーザーを教育し、売上を増大させることができます。
一般的に、MICEイベントの開催には費用がかかり、他の見本市や展示会に参加したり、シンプルなセミナーを実施したりする方が、費用対効果に優れている傾向があります。自社のビジネスに応じて計画を立てましょう。

ハイブリッドイベント
ハイブリッドイベントとは、オーディエンスメンバーの便宜を図るために、オンライン形式とオフライン形式の要素を組み合わせたイベントのことです。組み合わせとしては、認知度Webセミナーとオフラインカンファレンスを組み合わせたものや、単純な会議と展示会を組み合わせたものなどが考えられます。イベントの順序は決まっていません。オンラインの場合は費用対効果に優れていることが多く、マーケティング予算が厳しい場合に有利になりますが、オフラインイベントでは、人とのつながりを築けるメリットがあります。
最終的には、主催するイベントが、その形態にかかわらず、お客さまのためになるものでなければなりません。
マーケティングプラットフォームがイベントの管理にどのように役立つか
Zoho Marketing Plusのようなマーケティングプラットフォームを使用すると、マーケティングチームが、ビジネスのエンドツーエンドのイベントマーケティングを管理できるようになります。メールやソーシャルメディアによるイベントの宣伝から、オンラインイベントの主催や、イベントのインベントリー、参加者、オフライン要素(背景など)の管理、分析による収益の測定に至るまで、Zoho Marketing Plusでは、すべてを1か所で行えます。
