ExchangeユーザーがZoho Calendarユーザーの空き時間情報を参照するための設定
ExchangeサーバーでExchangeの役割アカウントを設定したら、ExchangeサーバーでZoho Calendarの空き時間情報のアドレス空間を設定する必要があります。これにより、ExchangeユーザーがZoho Calendarユーザーの空き時間情報を確認できるようになります。
Zohoユーザーの設定:
Exchangeユーザーが参照できるように、Zohoユーザーの空き時間情報を設定する必要があります。Zohoユーザーを設定する際には、次の点に注意します。
- 各ユーザーにZoho Calendarアカウントが必要です。
- Exchangeサーバーにメールの連絡先を作成する必要があります。Exchangeサーバーにメールの連絡先を作成するには、Exchange Onlineでのメール連絡先の管理方法を参照してください。メール連絡先のアドレスに送信されたメールは、ユーザーのZoho Mailアドレスに転送する必要があります。メール連絡先は、Exchangeのグローバルアドレス一覧に登録されている必要があります。これにより、ユーザーは空き時間情報を見つけ、会議を設定できます。
- Zohoユーザーがグローバルアドレス一覧に自分のメールボックスを持っている場合は、それを無効にする必要があります。
Zoho Calendarのインターネット接続の承認:
ExchangeサーバーがZohoサーバーと通信するには、インターネット接続が必要です。この接続にはSSL証明書が必要です。
Zohoの役割アカウントの作成:
空き時間情報のアドレス空間設定における次のステップは、Zohoの役割アカウントの作成です。Zohoでは、このアカウントを使用して、Exchangeサーバーに空き時間情報のアドレス空間が作成されます。Exchangeユーザーはこれを使用してZoho Calendarでユーザーの空き時間情報を確認し、そのユーザーと連絡をとれるようになります。Zohoの役割アカウントを作成する際には、次の点に注意します。
- ここで作成するZohoの役割アカウントは、両方のユーザーに空き時間情報を共有するためにのみ使用します。
- このZohoアカウントに対してZoho Calendarを有効にする必要があります。
Zohoの役割アカウントを作成したら、コントロールパネルのZoho設定で入力できるようにその認証情報をメモしておきます。
Zohoの設定で空き時間情報のアドレス空間を設定:
Zohoの役割アカウントを作成したら、Zoho CalendarをExchangeサーバーの空き時間情報のアドレス空間として追加します。空き時間情報のアドレス空間を設定するには、Zoho設定で、Exchangeに追加するZohoの認証情報とZohoサーバーの詳細を入力し、PowerShellコードを生成する必要があります。
空き時間情報のアドレス空間を設定するには:
1. Mailコントロールパネルの[相互運用性]セクションで[Zoho設定]に移動します。
2. Zohoユーザーの認証情報にZohoの役割アカウントのユーザー名とパスワードを入力し、[保存]をクリックします。
3. ユーザー権限には初期設定で[空き時間情報]が選択されます。つまり、ユーザーは互いの空き時間情報を確認できます。
4. 空き時間情報のアドレス空間は、ユーザー名とパスワードを保存すると自動的に生成されます。また、Zohoサーバーの名前を手動で入力して、ExchangeサーバーにZohoの空き時間情報のアドレス空間を設定することもできます。
5. [Exchange設定の表示]をクリックします。
6. PowerShellコードが生成されます。空き時間情報のアドレス空間を設定するには、このPowerShellコードをコピーし、ExchangeサーバーのExchange管理シェルに貼り付ける必要があります。
メモ:
- Exchangeサーバーに空き時間情報のアドレス空間が既にある場合は、Exchange管理シェルにこのPowerShellコードを貼り付けると、古いアドレス空間が置き換えられます。
- PowerShellコードの実行後、変更内容が反映されるまでに時間がかかります。Exchangeサーバーを再起動すると、変更がただちに有効になります。