Zoho CalendarユーザーがExchangeユーザーの空き時間情報を参照するための設定
Exchangeサーバーで設定を行うと、Zoho CalendarユーザーがExchangeユーザーの空き時間情報を参照できるようになります。設定には、Exchange Webサービス(EWS)とExchangeの役割アカウントを使用します。
Exchangeユーザーの設定
Zoho Calendarユーザー向けにExchangeユーザーの空き時間情報を設定する際には、次の点に注意する必要があります。
- Exchangeユーザーは、Exchangeアカウントと専用のメールボックスを持っている必要があります。
- ExchangeユーザーはZohoアカウントを持っていてはなりません。Zohoアカウントを持っている場合は、Zoho Calendarを無効にする必要があります。
- ExchangeユーザーがZohoアカウントを持っている場合、Zohoアカウントのドメイン名は組織のドメイン名と一致してはなりません。
Exchangeのインターネット接続の承認
Zoho CalendarがExchangeサーバーと通信できるよう、インターネット接続を確立する必要があります。この接続にはSSL証明書が必要です。
SSL証明書の詳細については、MicrosoftのWebサイトを参照してください。
Exchangeの役割アカウントの作成
インターネット接続を確立したら、Exchangeの役割アカウントを作成する必要があります。Zoho Calendarは、このアカウントを使用して、Exchangeサーバーと通信し、空き時間情報を取得します。
Exchangeの役割アカウントの作成時には、次の条件を確認する必要があります。
1. Exchangeの役割アカウントは、専用メールボックスのないローキーアカウントである必要があります。
2. Zoho CalendarユーザーがExchangeユーザーの空き時間情報を確認するには、Exchangeの役割アカウントとイベントを共有する必要があります。共有されていない場合、それは空き時間情報に表示されません。
Exchangeの役割アカウントは、次の手順で作成できます。
すでに空き時間情報の参照に使用しているExchangeアカウントがある場合は、同じアカウントを使用してExchangeサーバーに空き時間情報のアドレス空間を設定できます。
メモ:
サービスの中断を避けるため、役割アカウントのパスワードの有効期限を無効にすることをお勧めします。
コントロールパネルでのExchangeの設定
Exchangeの役割アカウントを作成したら、Zoho CalendarユーザーがExchangeユーザーの空き時間情報を確認できるよう、Zoho Mailコントロールパネルで設定を行う必要があります。
1. プライマリードメインを使用してZoho Mailコントロールパネルにサインインします。
2. 画面左側から[Zoho Calendar]の下の[相互運用性]に移動します
3. [Exchange設定]タブで、Exchangeサーバーの[Exchange Webサービス(EWS)のURL]を入力します。
4. Exchangeのユーザー認証情報の下にExchangeの役割アカウントのアドレスとパスワードを入力します。
5. [保存]をクリックします。
メモ:
- カレンダーの相互運用性は、初期設定では有効になっていて、ユーザーの空き時間情報を参照できるようになっています。
- Exchangeの役割アカウントの設定後は、Exchange管理シェルでPowerShellコマンドを実行し、Exchangeの役割アカウントに対して組織全体の空き時間情報を設定します。