レポートの管理

    Zoho Inventoryのレポート機能では、特定ユーザーの役割に応じて、アクセスを設定することができます。これにより、レポートの閲覧、エクスポート、スケジュール設定、共有権限などの権限の種類をそれぞれ管理することができます。これらの権限では、既在の役割に応じて設定することや新しい役割を作成し、適切な権限を付与することができます。

    利用例:木村さんは電気屋を経営し、Zoho Inventoryを使用して、オンラインと実店舗の注文管理を行っています。彼の店では、商品の発注と受注の業務は別のチームが担当しているため、各チームの業務に該当するレポートだけにアクセスできるよう設定されています。さらにチームメンバーの職務に合わせたレポートへのアクセス権限を細かく設定しています。

    役割の権限を設定するには:

    • [設定]→[ユーザーと役割]に移動します。
    • Zoho Inventoryでの初期設定のユーザ役割を編集するか、新しいユーザの役割を作成します。メモ:初期設定のユーザーの役割を編集することはできません。
    • 同じ画面の下へスクロールして[レポート]セクションに移動します。
    • 該当の役割にすべてのレポートへの完全なアクセスを提供したい場合は、[すべてのレポートへのアクセスを有効にする]隣のチェックボックスにチェックを入れます。
    • 各レポートグループを展開して、グループ内のレポートに対するアクセス権限も設定できます。
    • 画面下部にある[保存する]をクリックします。.

    Zoho Inventoryでは、レポートを作成し、特定のスケジュールに応じて、自身のメールアドレスや組織内の他のユーザーに送付することができます。これらのレポートでは、週次、月次、四半期、年次のような特定の時間帯や間隔で送付することが可能です。

    定期レポートの機能は、次のレポートでは利用できません。

    • 販売返品履歴
    • 顧客の残額レポート
    • 仕入先の残高
    • 引き当て済み在庫の詳細
    • ABC分類概要
    • API使用状況

    メモ:Zoho Inventoryアカウントの管理者または、適切な権限を持つユーザーのみが定期レポートを設定することができます。

    定期レポートを設定するには:

    • [レポート]に移動し、定期レポートを生成したいレポートを選択します。
    • 画面右上にある印刷アイコンの隣にある[定期レポートの設定]をクリックします。
    • [レポート]を設定する基準を選択します。
    • [保存する]をクリックします。
    reportsmanagingreportsimg1

    レポートは、指定した時間と間隔で、指定されたメールアドレス宛てに自動的に送信されます。

    定期レポートの表示

    Zoho Inventoryでは、定期レポートの一覧を表示することができます。定期レポートの詳細画面では、設定済みの定期レポートの詳細を確認することができます。

    定期レポートの頻度、設定するユーザー、メール受信者、レポートのステータス、次回のレポートのスケジュール、レポートのファイル形式の詳細を確認できます。

    前提条件:Zoho Inventoryのアカウント管理者、または適切な権限を持つユーザーのみが、定期レポートの設定や変更を実施できます。

    定期レポートを表示するには:

    • 画面左側のメニューから[レポート]タブに移動します。
    • 右上にある[定期レポート]をクリックします。
    reportsmanagingreportsimg2

    定期レポートの無効化

    定期レポートは無効にすることができます。無効にするには、以下の手順を実行します。

    • 画面左側のメニューから[レポート]タブに移動します。
    • 無効にする定期レポートをクリックします(例:顧客別の売上)。
    • ページの右上にある[設定したレポート]ボタンをクリックします。
    • 表示されるポップアップ画面(レポートのスケジューラー)で、[無効にする]をクリックしてレポートを無効にします。
    reportsmanagingreportsimg3
    • [保存する]をクリックすると、変更が反映されます。
    reportsmanagingreportsimg4

    定期レポートを再度有効にしたい場合は、ステータスの横にある[有効]をクリックします。

    Zoho Inventoryの初期設定では、アカウントの管理者のみがすべてのレポートにアクセスすることができます。他のユーザーに対しては、それぞれの役割に付与した権限に応じて、レポートへのアクセスが制限されています。また、特定のレポートにアクセスが必要なユーザーには、該当する権限を付与することでレポートへのアクセスを許可することができます。

    他のユーザーとレポートを共有するには:

    • 画面左側のメニューから[レポート]に移動します。
    • 他のユーザーと共有するレポートを選択します。
    • 画面右上にある[共有]アイコンをクリックします。
    • レポートを共有したいユーザーと、そのユーザーのアクセス権限を選択します。
    • [共有する]をクリックします。

    利用例:木村さんはある企業で営業の担当をしており、顧客ごとの売り上げを確認するためには、Zoho Inventoryのレポートタブにアクセスする必要があります。そのため彼は、Zoho Inventoryの組織管理者に、必要なレポートへのアクセス許可を依頼しています。管理者は、[共有レポート]機能を使用することで、木村さんとレポートを共有し、彼がレポートを表示、エクスポートできるようにします。

    メモ:管理者および役割で共有権限を持つユーザーだけが、他のユーザーとレポートを共有できます。

    レポートに簡単なメモを追加し、印刷したり、デバイスにエクスポートしたりすることができます。ただし、ページを更新すると、これらのメモはアプリから消去されます。

    レポートに一時的なメモを追加するには:

    • 画面左側のメニューから[レポート]タブを選択します。
    • メモを追加するレポートをクリックします。
    • [一時的なメモを追加する]選択肢をクリックします。
    • メモまたはレポートの簡単な[説明]を入力します。
    • [更新する]をクリックします。

    メモはレポートのフッターに表示されます。

    • 画面左側のメニューから[レポート]タブを選択します。
    • 印刷する該当のレポートを選択します。
    • 日付範囲を指定し、[レポートの実行]をクリックします。
    reportsmanagingreportsimg5
    • 任意のレポートは、上部ヘッダーにある「印刷」ボタンをクリックすることで印刷できます。
    • 「印刷する」ボタンをクリックすると、プリンターの印刷画面に移動し、印刷することができます。
    reportsmanagingreportsimg6

    Zoho Inventoryからレポートをデバイスにエクスポートするには:

    • 画面左側のメニューから[レポート]タブを選択します。
    • エクスポートするレポートを選択します。
    reportsmanagingreportsimg7
    • 画面右上にある[次の形式でエクスポートする]ボタンをクリックします。
    • ドロップダウンから希望の形式を選択します。PDF、CSV、XLS、XLSX形式でレポートをエクスポートできます。さらに、[Zohoシートへエクスポートする]を選択すると、データが表計算シートページで表示されます。
    • レポートに機密情報が含まれる場合は、[このファイルをパスワードで保護する]をチェックし、パスワードを入力します。
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    • [エクスポート]をクリックすると、希望の形式でレポートを安全にダウンロードできます。