価格表

    価格表は、Zoho Inventoryで商品価格をカスタマイズする便利な方法です。具体的な顧客や仕入先、特定の取引に対して、商品価格を一括で調整することができます。

    利用例: 木村さんは、固定客に対してすべての商品を10%割引で提供することに決めました。しかし、購入のたびに商品価格を手動で調整するのは非常に面倒です。木村さんは、解決策を考慮した結果、価格表を作成することにしました。作成した価格表は、特定の顧客または、特定の取引に直接関連付けることができます。 これにより、各商品を個別に手動で編集することなく、顧客や取引ごとの商品の価格を自動的に計算できるようになりました。

    そのため、特定の顧客や注文に対する商品価格は自動的に10%割引に変更されます。

    まとめると、価格表は以下の目的で使用されます。

    • 固定客に対して、通常よりも低い価格で定期的に商品を提供する。
    • 新規顧客や1回限りの顧客に対して、高い価格で商品を提供する。
    • 特定の国のビジネスに対して、異なる価格で商品を提供する。
    • 仕入先に対して、特別価格で商品を提供する。

    価格表を有効にするには:

    • [設定]→[商品]の順に移動します。
    • 価格表のセクションで、[価格表を有効にする]選択肢を選択します。

      ヒント: 取引内のそれぞれの商品に個別に価格表を割り当てる場合[商品単位の価格表を有効にする。]チェックボックスにチェックをいれます。

    • [保存する]をクリックします。
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    • 画面左側のメニューから[在庫]の[価格表]タブにアクセスできます。
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    新しい価格表を作成するには

    • 画面左側のメニューから[在庫]の[価格表]タブに移動します。
    • 画面右上にある[+ 新しい価格表]ボタンをクリックします。
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    • 価格表の[名前]を入力します。
    • 価格表の[取引の種類]を選択します。[売上]を選択した場合、その価格表は販売取引で利用できるようになりますし、購入を選択した場合は、購入取引で利用できるようになります。
    • 商品価格の管理方法を選択します。以下の2つの方法があります。

    ちらを選ぶかによって、価格表の作成プロセスは大きく異なります。

    パーセンテージによる値上げ/値下げ

    • 商品価格を値上げする、または値下げするのいずれかを選択します。
    • 値上げ、または値下げのパーセンテージを入力します。
    • 価格をどのように四捨五入するかを設定します。
    • 価格表の[説明]を追加します。
    • [保存する]をクリックします。
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    各商品の価格の入力

    • 価格表に適用する通貨を選択します。
    • 新しい価格または該当の商品の価格を一つずつ追加します。
    • 価格表の[説明]を追加します。
    • [保存する]をクリックします。
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    数量価格設定を使用すると、販売または購入された数量に基づいて商品の単価を設定できます。つまり、商品の数量に応じて価格を設定することができます。例えば、顧客が商品Aを10単位のみ購入した場合、単価は1,950円になりますが、11単位以上購入すると、単価は1,690円に下がる、といったように設定できます。この方法は、動きの遅い商品や過剰在庫を迅速に販売するのに役立ちます。

    商品の量に応じた価格を設定するには

    • 画面左側のメニューから[在庫]の[価格表]タブに移動します。
    • 画面右上の[+ 新しい価格表」ボタンをクリックします。
    • 価格表に適切な名前を入力します。
    • 「料金リストの種類」を選択します。
    • [価格体系]で[数量価格]を選択します。
    • 必要な商品の「最小数量」、「最大数量」および「カスタマイズした単価」を入力します。[商品の詳細] の横にある検索アイコンをクリックして、リストから商品を検索することもできます。
    • [+ 新しい範囲の追加] をクリックして、別の範囲を追加します。商品ごとに追加できる価格帯は10件までです。
    • 「保存する」をクリックします。
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    一括で数量価格に応じた価格更新

    一括更新機能を使用して、複数の商品の価格帯を同時に入力することができます。手順は以下のとおりです。

    • 商品一覧表の右上にある[一括更新]リンクをクリックします。
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    • 必要な商品のチェックボックスにチェックを入れします。
    • 商品一覧表の上部にある[一括更新] ボタンをクリックします。
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    • 最小数量、最大数量、値上げ/値下げの割合を入力します。
    • [+ 新しい範囲の追加] をクリックして、別の範囲を追加します。追加できる価格帯は10件までです。
    • 更新する]をクリックし、[保存する]をクリックします。
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    この価格表が取引に適用されると、商品の価格は数量に基づいて調整されます。数量が価格帯のいずれにも該当しない場合は、既定の価格が適用されます。

    価格表は、次に関連付けることができます。

    顧客または仕入先への価格表の適用

    顧客や仕入先に価格表を関連付けるには:

    • 画面左側のメニューから[顧客/仕入先]タブに移動します。
    • 新しい顧客を作成するか、既存の顧客をを編集します。
    • [その他の詳細]タブに移動します。
    • 顧客や仕入先に適用する価格表を選択します。
    • [保存する]をクリックします。
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    取引への価格表の適用

    取引に価格表を適用するには

    • 新しい取引を作成するか、既存の取引(受注書、発注書、請求書、受取請求書)を編集します。
    • 価格表ドロップダウンをクリックします。
    • この取引に適用する価格表を選択します。
    • 取引全体、または取引内の各商品に適用する価格表を選択します。
    • [保存する]をクリックします。

    ヒント: 価格表に含まれていない商品には、初期設定の価格が適用されます。

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    取引内の商品への価格表の適用

    取引内の個々の商品に価格表を適用する機能を利用するには、まず[商品単位の価格表を有効にする]チェックボックスにチェックを入れます。

    取引内の商品への価格表の適用後:

    • 新しい取引を作成するか、既存の取引(受注書、発注書、請求書、受取請求書)をします。
    • [商品詳細]セクションで[商品]を選択します。
    • [単価]列で、商品に適用する価格表を選択します。これにより、取引のすべての商品に共通で適用した価格表が上書きされます。

    販売取引用の価格表や購入取引用の価格表がある場合、それらをCSV、TSV、XLS形式でZoho Inventoryにインポートすることができます。インポートの形式、つまりインポートファイルに含まれる列とデータを確認するには、以下の手順で示すサンプルのインポートファイルをダウンロードします。

    価格表をインポートするには:

    • [商品]→[価格表]の順に移動します。
    • 画面右上のハンバーガーアイコンをクリックします。
    • [販売価格表のインポート]または[購入価格表のインポート]を選択します。
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    • 価格表のインポート画面に移動します。
    • [ファイルの選択]ボタンをクリックし、デバイスからインポートファイルを選択します。[サンプルファイル]をクリックすると、参照用のサンプルファイルをダウンロードできます。
    • 適切な文字コード、ファイルの区切り文字が選択されているかを確認してください。
    • 初期設定では、UTF-8(Unicode)が使用され、8ビットを超える幅広い文字をサポートしています。
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    • [次へ]をクリックします。[項目の関連付け]ページで、Zoho Inventoryの項目名とインポートファイルの見出しを適切に照合します。
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    • 今後のインポートでも同じ項目の関連付けを使用する場合は、[選択した項目を、今後インポートするときに使用する。]チェックボックスにチェックを入れます。
    • [次へ]をクリックします。
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    • インポート可能なデータ、スキップしたデータ、関連付けられていない項目などの概要をプレビュー画面から確認できます。
    • [プレビュー]画面が表示されます。[インポート]をクリックします。

    価格表を編集するには:

    • 画面左側のメニューから[在庫]の[価格表]タブに移動します。
    • 編集対象の価格表にカーソルを合わせます。
    • [編集する]をクリックします。
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    • 必要な情報を更新し、[保存する]をクリックします。

    価格表を削除するには:

    • 画面左側のメニューから[在庫]の[価格表]タブに移動します。
    • 削除対象の価格表にカーソルを合わせます。
    • ゴミ箱アイコンをクリックします。確認のポップアップ画面が表示されます。
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    • [OK]をクリックして価格表を削除します。一度削除すると、元に戻すことはできません。

    Zoho Inventoryのすべての販売価格表と購入価格表をCSVまたはXLS形式でエクスポートできます。方法は以下のとおりです。

    価格表をエクスポートするには、

    • [在庫]→[価格表]の順に移動します。
    • 画面右上のハンバーガーアイコンをクリックします。
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    • ドロップダウンメニューから[販売価格表のエクスポート]または[購入価格表のエクスポート]を選択します。
    • これにより、必要なすべての項目を含む価格表のポップアップ画面が表示されます。
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    • グループは、初期設定では「販売価格表」または「購入価格表」となります。
    • 「エクスポート形式」項目を使用して、エクスポートファイルの形式を.XLSまたは.CSVとして選択します。
    • 最後に、「エクスポート」ボタンをクリックします。
    • ファイルはダウンロードされ、デバイスに保存されます。

    既存の価格表を有効または無効にすることができます。

    価格表を無効化するには

    • [在庫]→[価格表]の順に移動します。
    • 無効にする価格表にカーソルを合わせます。
    • 画面右上のハンバーガーアイコンをクリックします。
    • 価格表の右側にある [無効にする]をクリックします。
    • 価格表は無効になります。
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    無効な価格表を再度有効にするには

    • [在庫]→[価格表]の順に移動します。
    • 無効の価格表にカーソルを合わせます。
    • 価格表の右側にある [有効にする]をクリックします。
    • 価格表が再度、有効になります。
    • [設定]→[ユーザーと役割]→[役割]の順に移動します。
    • 既存の役割を編集するか、新しい役割を作成します。
    • [商品]→[価格表]に移動し、この役割に割り当てられたユーザーが利用可能な操作の権限を選択します。
    • 下部の[保存する]をクリックします。
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    価格表を使用すると、顧客や仕入先に対して、独自の価格表を適用することができます。