在庫の調整
数量の調整
Zoho Inventoryでは、システムや帳簿に記録された在庫数と倉庫内の実際の在庫数に差異がある場合、在庫数を調整することができます。この差異は、通常の取引以外の理由で発生することがあります。たとえば、盗難、商品の損傷、データ入力ミス、減価償却、寄付などが原因である場合です。Zoho Inventoryの在庫調整機能は、単品の商品だけでなく、シリアル番号またはバッチ番号に基づいて追跡される商品にも適用できます。
メモ:在庫調整の機能では、Zoho Inventoryで在庫追跡が有効にされた商品の場合のみ、利用可能です。
Zoho Inventoryで数量の調整を記録するには:
画面左側のメニューから[在庫]→[在庫の調整]タブに移動します。
画面右上にある[+ 新規]ボタンをクリックします。
新しい調整画面で、調整モードとして[数量の調整]を選択します。
この調整を反映する勘定を選択します。たとえば、盗難や損傷などによる商品の損失を別の勘定で追跡することにより、レポートで明確な情報を得ることができます。
在庫調整の理由を選択します。ドロップダウンで該当する理由が見つからない場合、新しい理由を追加できます。
在庫調整を反映する必要がある倉庫を選択します。
[商品の詳細]セクションで、在庫を調整する商品を選択します。
新しい利用可能数量または調整された数量を入力します。一方の項目に入力された値に基づいて、もう一方の項目は自動計算されます。
[原価]列に、調整された在庫の購入価格を入力します。商品の原価をすでに調整した場合は、提案として表示されます。
画面下部にある[下書きとして保存する]または[承認と調整]をクリックすると、在庫が調整されます。この調整は、該当する商品の詳細ページとFIFO費用ロット追跡レポートに反映されます。

単品商品の[数量]または[価値]を調整することも可能です。その場合は:
画面左側のメニューから[在庫]→[商品]タブに移動します。
[数量]または[価値]を調整する商品を選択します。
商品の詳細ページの右上にある[在庫の調整]をクリックします。
[調整方法]を選択します。
新しい数量または価値を入力します。
画面下部にある[下書きとして保存する]または[承認と調整]をクリックすると、在庫が調整されます。
シリアル番号追跡の商品の在庫調整
シリアル番号追跡の商品の在庫を調整するには:
[商品の詳細]セクションで、在庫を調整するシリアル番号追跡の商品を選択します。
新しい数量または調整数量を入力します。
[調整されたシリアル番号の選択]または[シリアル番号の追加]をクリックします。
ダイアログボックスで調整された単位のシリアル番号を入力または選択します。バーコードスキャンを有効化すると、シリアル番号をスキャンできるため、手動入力する手間が省けます。
原価欄に、調整する在庫の購入価格を入力します。
画面下部にある[下書きとして保存する]または[承認と調整]をクリックすると、在庫が調整されます。
バッチ番号追跡の商品の在庫調整
バッチ番号追跡の商品の在庫を調整するには:
[商品の詳細]セクションで、在庫を調整する商品を選択します。
新しい数量または調整数量を入力します。
票から[バッチを選択する]または[バッチを追加する]をクリックします。
ダイアログボックスでは、調整する商品の数量に対して新しいバッチ番号を入力するか、既存のバッチ番号から選択します。
原価欄に、調整する在庫の購入価格を入力します。
画面下部にある[下書きとして保存]または[承認を調整]をクリックすると、在庫をが調整されます。
価値の調整
Zoho Inventoryでは、商品の供給と需要に応じた価格の変動をかんたんに記録できます。価格を即時に反映させることで、在庫の価値を正確に、そしてリアルタイムで把握することができます。たとえば、商品の需要が減少すると、その単価が下がり、総価格も下がります。その場合、Zoho Inventoryではこのような変動をかんたんに記録し、追跡できます。
メモ:在庫がある商品の価値のみ調整することが可能です。
商品の価値を調整するには:
画面左側のメニューから[在庫]→[在庫の調整]タブに移動します。
画面右上にある[+ 新規]ボタンをクリックします。
新しい調整画面で、調整モードとして[価値の調整]を選択します。
この調整を反映する勘定を選択します。
在庫調整の理由を選択します。ドロップダウンで該当する理由が見つからない場合、新しい理由を追加できます。
在庫調整対象の倉庫を選択します。
[商品の詳細]セクションで、価値を調整する商品を選択します。
新しい値または調整の値を入力します。この項目に入力された値を基に、他の項目の値が自動的に計算されるようになります。
画面下部にある[下書きとして保存する]または[承認を調整]をクリックします。
ヒント:現在の価値は、商品の個々の在庫単位の原価の合計です。
調整理由の管理
さまざまな理由で在庫の調整が行われます。ドロップダウンに該当する理由が見つからない場合は、新しい理由を追加できます。不要または使用予定のない理由は削除できます。
調整理由を管理するには:
画面左側のメニューから[在庫]→[在庫の調整]タブに移動します。
画面右上にある[+ 新規]ボタンをクリックします。
[理由]ドロップダウンをクリックします。
[理由の管理]を選択します。
[+ 新しい理由の追加]をクリックします。
理由の名前を入力し、[保存して選択する]をクリックして、新しい理由を調整に追加します。
不要な理由にカーソルを合わせて、[無効にする]をクリックし理由を無効化するか、[ごみ箱]アイコンをクリックして削除することができます。
アドバイス:過去の調整で使用された理由は削除できません。ただし、[無効]としてマークすることはできます。
調整の表示
商品へのすべての調整を表示するには:
画面左側のメニューから[在庫]下の[商品]タブに移動します。
調整を表示したい商品を選択します。
[調整]タブに移動します。商品に適用されたすべての調整が表示されます。また、[取引]タブに移動し、[在庫の調整]で抽出することも可能です。
調整をクリックすると詳細が表示されます。
調整の削除
調整を削除するには:
画面左側のメニューから[在庫]→[在庫の調整]タブに移動します。
削除対象の在庫調整を選択します。
画面右上にある[ごみ箱]アイコンをクリックします。
ポップアップ画面の[削除する]ボタンをクリックして、操作を確定します。
調整の詳細検索
商品調整の詳細検索を使用し、特定の期間内に記録された調整のリストを表示することができます。このリストを使って、特定の理由による在庫の調整件数を確認できます。
トップの検索バーにある[検索する]アイコンをクリックします。
[詳細検索]をクリックします。
[検索する]ドロップダウンから[商品の調整]を選択します。
調整の種類、理由及び日付の範囲で抽出することができます。
[検索する]をクリックします。