多くの組織や企業では、商談機会につながる見込み客の情報を複数の経路で取得しています。たとえば、電話で問い合わせをした人、メルマガをクリックした登録者、Facebookページの新しいフォロワーなどを見込み客のデータとして管理し、フォローアップ活動を行います。このように収集した大量のデータを商談機会や売上につなげるには、データの特性を理解して活用することが重要です。

そこで「Zia」（ジア）が役立ちます。Ziaは、Zoho CRMが提供する、AI（人工知能）による営業アシスタント機能です。AI技術に基づくデータマイニング（大量データの分析）と機械学習（大量データによる反復学習）を通じて、売上予測や傾向分析、設定や利用方法の提案、異常発生時のアラートなどの形で、営業活動に役立つ情報を提供します。また、データだけでなく、各担当者がどのようにZoho CRMを利用しているかを学習し、最適な活用方法を提案することも可能です。Ziaを利用することで、顧客の情報や行動を理解し、最適な対応が可能になり、売上向上につなげることができます。

1. Ziaに質問：Ziaにチャット形式で質問することで、Zoho CRM内のデータに関する必要な情報を回答としてすぐに受け取ることができます。
   
2. 顧客への連絡に最適な時間帯：顧客に連絡するのに最適な時間帯を確認し、効率的にやりとりできます。
   
3. 見込み客商談化と商談受注の見込みの予測：見込み客が商談化し、商談を受注する可能性を把握でき、必要な対応を検討できます。
   
4. 傾向分析：重要な指標値の傾向を分析でき、通常の傾向とは異なる異常値が発生したときにすぐに通知を受け取ることもできます。
   
5. マクロの候補の提案：操作履歴に基づいて、マクロの作成候補が自動で提案されます（マクロ：繰り返し行う一連の処理をワンクリックで実行するための自動化設定）。提案された内容をそのまま設定に反映することが可能です。
   
6. ワークフロールールにおける異常と提案の表示：Ziaを通じて、ワークフロールール（自動処理の条件と内容の設定）の有効性に関する分析情報が表示されます。これにより、不適切な設定を防止し、設定を最適化できます。
   
7. データエンリッチメント（データ補完）：Zoho CRM内のデータに不足している情報がある場合、自動でその情報を補うことができます。