Zoho Analyticsの導入で海外拠点の営業の見える化を実現
効率的なデータ分析と経営判断の迅速化にも貢献

海外事業を展開する企業にとって、自社の全体像を把握するのは容易ではない。海外への事業展開では、使用言語や商習慣、時差や、使用するハード、ソフトウェアに至るまで、
様々な要素に国内との隔たりが生まれがちだ。こうした差異を統合し、グローバルに展開する事業を一元的に把握するためには、何らかの策を講じる必要がある。
国内で初めて殺菌消毒ができる手洗い石鹸液と専用容器を考案、開発、事業化し、現在は世界22カ国に事業を展開する、衛生用品メーカーサラヤ株式会社(以下、サラヤ)は、そうした海外拠点との隔たりをZoho Analyticsにより統合し、グループ全体の営業活動の見える化に成功した。
サラヤの海外事業本部において、Zoho Analyticsの運用を担当する清水順子氏は、同ツールを「従来、手間がかかっていた海外拠点からのデータ収集や集計が驚異的に効率化され、アクセスするだけでグループの営業活動の全体像を把握できるようになりました」と評価する。

課長補佐 清水 順子 氏

清水氏「Zoho Analyticsは操作性が非常に良く、外注のサポートなどに頼らなくても、継続的に運用ができています。」

サラヤ株式会社海外事業本部 営業部 営業管理 担当
課長補佐 清水 順子 氏

主任 鈴木真理子 氏

鈴木氏「経営層が求めるレポートを即座に抽出・作成できるので、経営における迅速な意思決定にも役立つツールだと思います。」

サラヤ株式会社海外事業本部 営業部 コンシューマ マーケティング 担当 主任 鈴木真理子 氏

——サラヤの企業概要と事業内容のご紹介をお願いします

清水氏: サラヤは「世界の衛生・環境・健康に貢献する」を企業理念に、洗浄剤や消毒液などの開発、製造、販売を行うコンシューマー事業、食品・公衆衛生のサービスを提供するサニテーション事業、医療・介護施設向けにサービスを提供するメディカル事業、自社の製品をグローバル展開する海外事業など、衛生・環境・健康に関する幅広い事業展開を行っています。

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——お2人が所属する海外事業本部について教えてください。

鈴木氏:サラヤは、1995年のアメリカ進出を皮切りに、グローバルな事業展開に力を入れています。現在は北米、アジア・環太平洋、ヨーロッパ・ロシア、アフリカに拠点を展開し、「手洗い世界No.1企業」を目指して事業拡大に注力しています。大阪にある海外事業本部では、海外の各拠点の業務支援を行う拠点担当者や、製品ごとの営業支援をするセグメンターといったスタッフ達が、海外事業のサポートに当たっています。

決め手は幅広い外部データソースに対応したインポート機能
長年の課題だった「データ形式のバラ付きによる集計し直し」を一挙解決

——海外事業を展開する上での課題を教えてください。

清水氏: 海外拠点における営業活動の把握と分析です。国内にいる拠点担当者やセグメンターは、海外拠点の営業活動のデータを収集して、その実態を把握・分析し、適切な業務支援を行わなければいけません。しかし、遠く離れた海外拠点とのコミュニケーションには手間がかかりますし、また、拠点ごとに使用言語や事業環境は異なります。
海外拠点からの効率的なデータ収集や、そのデータを一元化して集計する作業は、海外事業本部にとって重要な業務であり、そのような作業の効率化に課題を感じていました。

——Zoho Analyticsの導入以前は、どのようにして海外拠点のデータを収集していたのでしょうか。

清水氏: 以前は、現地のスタッフによって集計されたデータを本社に吸い上げていましたが、送られてくるデータの形式も拠点ごとにバラ付きがあったため、収集後に再度データを集計し直す作業が発生し、とても非効率的でした。
しかし、急速に海外展開を進める中で、全拠点をカバーする基幹システムを開発・導入すると、莫大なコストがかかります。そこで、自社の特性にフィットしやすいBIツールを活用することになりました。

——その中でも、Zoho Analyticsを採用した経緯を教えてください。

清水氏: Zoho Analyticsを採用した一番の決め手は、さまざまなデータソースからデータをインポートできる点です。サラヤの海外拠点では、データ集計にGoogleスプレッドシートを利用することが多いのですが、中華圏の拠点ではGoogleのサービスを利用できないなど、国によって事業環境や特色が異なるため、全拠点のデータ形式を統一することは困難でした。Zoho AnalyticsはCSV、エクセルなどのファイル形式はもちろん、クラウドのストレージやドライブ、その他複数のデータベースやビジネスアプリ、独自開発のアプリのデータまで、幅広いデータソースからのインポートに対応しています。各拠点から収集したデータをスムーズにインポートできるZoho Analyticsは、まさに海外拠点を多数展開するサラヤに最適なツールでした。

データ収集の手間が大幅減
グループ全体の営業活動が一目で把握可能に

——現在、Zoho Analyticsをどのように活用していますか

清水氏: まずは、サラヤのデータベースに蓄積された月次の営業成績や販売履歴を、Zoho Analyticsにインポートし、売上データなどの分析業務に活用しています。例えば、同じ海外事業本部のスタッフでも、拠点担当者とセグメンターでは役割が違うので、必要なデータの種類や切り口も異なります。そこで、それぞれのスタッフがZoho Analyticsのダッシュボード機能を活用して、自らが求めるデータを抽出し、分析業務を行っています。

鈴木氏: 私はセグメンターなので、製品を軸に、拠点ごとや、国や地域ごと、ブランドごと、販売期間ごとといった条件でデータを抽出し、拠点別の売上や、売上推移を確認しています。Zoho Analyticsはダッシュボードのインターフェイスが操作しやすく、またAI機能の「Zia」に条件を入力すれば、思いのままに必要なデータを抽出できる点に魅力を感じています。

清水氏: 他にもダッシュボードなどを共有・公開できるコラボレーション機能を活用して、海外拠点におけるキャンペーンの目標管理に活用しています。各拠点の営業実績や目標達成値がひと目で分かるダッシュボードを作成し、各営業担当者と共有することで、拠点同士が切磋琢磨しあいながら、より高い目標にコミットするよう促すことができます。
データの収集・分析だけでなく、営業推進のツールとしても活用できたのは、大きな収穫でした。

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——Zoho Analyticsの導入効果をお聞かせください。

清水氏: 一番大きな効果は、海外拠点の状況を、スピーディーかつ視覚的に把握・分析できるようになったことです。Zoho Analyticsの導入以前は、海外拠点からデータを吸い上げ、集計し直して、レポートにするだけでも煩雑な作業が必要でした。それが現在では、
データをZoho Analyticsにインポートすれば、アクセスするだけで海外拠点の売上額や顧客数を、一目で把握できます。この業務効率化の効果は計り知れないです。

鈴木氏:また、経営層への速やかなレポーティングが可能になりました。拠点担当者やセグメンターは、定期的な報告以外にも、急遽、経営層からレポートの提出を求められることがあります。以前であれば、データベースから該当データを抽出し、集計するという作業が必要でしたが、現在はZoho Analytics上で、求められた条件のレポートを作成するだけです。
昨今、新型コロナウイルスの感染拡大などの影響により、サラヤを取り巻く外部環境も大きく変化しています。不確実性が高まる経営環境の中で、迅速に経営判断を下すことは非常に重要で、そうした判断材料にZoho Analyticsのレポートが大いに貢献していると思います。

さらなる機能活用で顧客の潜在的ニーズを予測し、
ウィズコロナ時代における躍進を目指す

——Zoho Analyticsを活用してみての、感想や評価について教えください。

清水氏: 業務効率化などに効果があったのはもちろんですが、私は「定着しやすい」という点を特に評価しています。例えば、先ほどお話しした、キャンペーンの目標管理用のダッシュボードは、私が1人で作成したものです。Zoho Analyticsは、ドラッグ&ドロップ操作でダッシュボードを直感的にデザインできるため、操作を覚えやすく、外注などのサポートがなくても運用を継続することができました。最近では、ダッシュボードのテーマを、サラヤのコーポレートカラーである緑色を基調にしたデザインにするなど、ちょっとした遊び心も加えながら活用しています。このような運用する側も操作が楽しくなるようなツールは、定着しやすく、長期間にわたって効果を上げやすいのではないでしょうか。

——最後に、サラヤの今後の事業展望と、そこにZoho Analyticsをどのように活用したいかを教えてください。

鈴木氏: 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、世界中で急速に衛生意識が高まっています。それにあわせて、グローバル市場における手洗い石鹸や消毒液の需要も増大しており、海外から多数のお問い合わせやご注文をいただいています。こうした市場の激しい変化に対応し、ゆくゆくは「手洗い世界No.1企業」を目指して海外事業の拡大を続けていきます。

清水氏: そうした中で、今後はZoho Analyticsで収集したデータを、市場の動向や、需要の変化の予測に活用していきたいですね。現在は、月次で収集した海外拠点のデータを、国内拠点で分析しているため、現地の営業活動へのフィードバックにはタイムラグがあります。しかし、現在の激変する市場環境においては、顧客の潜在的なニーズを読み解き、先手を打った提案が必要です。現在はまだ活用していませんが、今後はZoho Analyticsの予測機能などを用いながら、リアルタイムで海外拠点にフィードバックをして、機動力の高い営業活動を実現していきたいですね。

サラヤ株式会社

  • 所在地:大阪市東住吉区湯里2-2-8
  • 業種: 化学メーカー
  • 従業員数:2,025名(グループ全体 2019年10月末現在)
  • ビジネス: BtoB, BtoC
  • 事業内容:洗浄剤・消毒剤・うがい薬・薬液供給機器など家庭用及び業務用製品の 開発・製造・販売、食品衛生・労働衛生のコンサルティング、健康食品の開発・製造・販売
  • 創業: 1952年
  • URL: https://www.saraya.com/
    https://saraya.world/

導入支援パートナーについて

カイト合同会社(KITE, LLC)

Zoho CRM を中心としたクラウドテクノロジーの活用を通じ、クライアント各社のデジタルトランスフォーメーションを推進しています。
提供サービスは全て「生産性向上のための仕組みづくり」を主眼として設計されており、2014年の創業以来、延べ100社以上の企業様にご利用いただいております。

  • 本社所在地: 東京都千代田区一番町13−2 2F
  • 設立: 2014年
  • 従業員数: 5名(契約社員含む)
  • 業種: コンサルティング
  • パートナー認定: プレミアムパートナー
  • ビデオ会議対応:
  • 対応地域: 全国
  • 対応サービス: 全サービス
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